2008年10月25日土曜日

藤純子、和服の似合う女優。よっ日本一!!!

   池袋新文芸坐で加藤泰監督特集65年東映京都『明治侠客伝 三代目襲名(217)』明治40年、大阪の木屋辰組の二代目(嵐寛寿郎)が流れ者に刺された。木屋辰の野村組への建築資材納入を競う星野組が唐沢組を使って仕組んだのだ。二代目は一命を取り留めたが、息子春夫(津川雅彦)は、こんな時にも女に現を抜かし若頭の菊地浅次郎(鶴田浩二)を悩ます。唐沢組によりセメントの納入を妨害され取引停止の危機に陥るが、浅次郎の誠意ある対応に野村組社長(丹波哲郎)は取引継続を認めるのだった。唐沢組組長(安部徹)が入れあげている女郎お初(藤純子)に、岡山の父親の死に水を取らせるため、浅次郎は3日彼女を買い切る。お初は、浅次郎を心から愛し、そんな彼女を浅次郎も愛おしいと思う。彼がそんな逢瀬から朝帰りすると二代目は亡くなっていた。浅次郎が三代目を襲名するが、自分はヤクザ稼業だけで、木屋辰組は、春夫に継がせて堅気になれと言う。春夫は心を入れ替え働き始め、浅次郎は野村の勧めで神戸港の工事の監督に向かう。しかし星野(大木実)達の妨害は更に露骨になり、お初も唐沢に引かされ、春夫も野村組の仕事から手を引くよう脅迫の末、重傷を負う。その話を神戸で聞いた浅次郎は、子分達に神戸での工事を続けさせて、単身大阪に馬を飛ばすのであった。組の客分石井仙吉役の藤山寛美がいい。藤純子の和服の似合い具合は半端でなく、その後お竜さんで東映きっての人気女優になることも頷ける。ということで、
    シリーズ最高傑作の呼び声高い、70年東映京都『緋牡丹博徒 お竜参上(218)』。もうストーリーは面倒臭いので書かない(笑)。まあ、浅草の6区を仕切る人情に厚い鉄砲久の親分(嵐寛寿郎)は、息子に東京座という芝居小屋を任せて大盛況、それを狙い6区を一手に握ろうとする鮫洲政(遠藤辰雄)は、徐々に牙をむき始めるのだった。偽お竜の娘を探して、客分として草鞋を脱いでいた“九州熊本人吉矢野組二代目矢野竜子”(藤純子)が、組の窮地を救う話。菅原文太との雪の振る中の別れのシーン素晴らしすぎる。映像美の極致。蓮實重彦は、タランティーノが『キル・ビル』の青葉屋雪のシーンを、太秦で撮影しなかったことを失敗だと断言したと聞いたが同感。スタジオの中で、四季を表現するテクニックは、歌舞伎から始まって映画に受け継がれ、CGよりもリアルな演出として、日本映画界の至宝だ。
  日本橋で、セミナー『映画化時代のセミナー 撮影講座』に参加。セミナー(講演)の映像は素人でもポイントを掴めば簡単に出来、それを、youtubeを使うことでビジネス化することが出来るという実技編と、CGMをはじめとする投稿作品や、バイラルマーケティングとして実際成功している実例を紹介するビジネス編と言った内容だが、分かり易くよく纏まっている。30人前後の受講者は、職業、参加目的
様々で全国各地から集まっていて、当然のことだが、意欲も非常に高い。映像とネットとの連携に関しての世間の関心の高さに意を強くする。セミナーの後の懇親会にも参加、本当に色々な人が参加していて面白いなあ。調子に乗って飲みすぎたかもしれない。日本橋駅から東西線、中野行きに乗った筈が、何だか葛西という文字が・・・・。

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