2009年3月28日土曜日
桜は3分咲きだが、酒飲みにはあまり関係がない。
年々、S氏の人徳で、参加者増え大盛況。40人位までは覚えているが、隅田川公園の中盤から、ベロベロに、後輩Sが来るまでて流していたが、限界に。涅槃仏と言うか、トドのように横たわって飲み続けることに。止めは、神谷バーで、電気ブラン。ちゃんと帰宅できたのは奇跡的だ(苦笑)。
2009年3月27日金曜日
新作3本。
男(永瀬正敏)は、ある男(役所広司)から、ある女(宮沢りえ)の生活を撮り続ける仕事を受ける。女の家の向かいにあるビルの部屋にビデオカメラを置き、ビデオテープをひたすら差し替えながら、延々と撮影するだけだ。女が何者なのか、何の目的で撮影するのか全く不明だ。女の美しさは、次第に男の心を捉え始める。
イメージフォーラムシアターで、中田秀夫監督『
ヒューマン・トラスト・シネマ渋谷で、ユー・リクウァイ監督『
ブラジルの最北端の街オイアホア、1980年代ゴールドラッシュが起こった。
手伝っていた。
夜は、中目黒で行われた、元同僚で出版社の映像担当役員の友人の50歳を祝う会に出席。映画配給会社の方々に挨拶して、今のプロジェクトの相談が出来て、参加した甲斐があったというものだ。しかし、やっぱり飲み過ぎたようだな。
2009年3月26日木曜日
街を歩くと、卒業式だ。
柿内園子(
園子は、
二人は週末、仏像を見に奈良まで出掛ける。
63年大映京都三隅研次監督『女系家族(191)』
大阪船場の矢島商店四代目の嘉蔵が亡くなった。矢島商店は、
いがみ合う姉妹達だが、もう一通、
何だか疲れて、博華で餃子とビール。
2009年3月25日水曜日
恋は、遠い日の花火ではない
中学生か・・・。自分たちの時代も、総じて不良たちは老けていたが、中学生に見えるのは本仮谷ユイカくらいだ。しかし、今も昔も、15,6の男子 は、本当に馬鹿。自分も馬鹿だった。水曜日は1000円だし、春休み中だから中高生から20代前半で、満員の客席は、終始笑いが上がる。自分も不覚にも、 笑えてしまう。小説、コミック、映画という展開の中で、コミックのコマを、映画のフレームに置き換えて、ビスタサイズの映画にストーリーを定着させること には成功している。ただ、ハルの事故のあたりのお涙ちょうだいなところは、いささか甘ったるい。普通のドラマになってしまっている。中学時代の次に、撮影 するシナリオを品川監督は、持っているだろうか。
渋谷シアターNで、08年西村喜廣監督『東京残酷警察(184)』
近未来の東京、警察は民営化され、東京警察株式会社となっている。かって、民営化反対運動をのリーダーだった警察官の父親(堀部圭亮)は運動の最中狙撃され死ぬが、父の友人だった西東京支部の署長(菅田俊)に育てられルカ(しいなえいひ)は立派に前線で働いている。ある日、ビルの屋上に立てこもり、人肉を食らい、チェーンソーを振り回す凶悪犯(坂口拓)を処刑することになったが、機動隊のメンバーは次々にやられていく。出動命令が出たルカは、バズーカ砲を逆噴射させ、屋上に飛び上り、兇悪犯の目の前に立つ。チェーンソーを持った腕を斬り落とすと、腕がチェーンソーに変化する。しかし、熾烈な戦いの末、両手にチェーンソーを持ち、兇悪犯を倒すルカ。凶悪犯の肉体に鍵の形をした腫瘍を発見する。この腫瘍と肉体の一部を凶器に変化させることが、エンジニアと呼ばれる無差別殺人ミュータントの特徴だ・・・。
ユーロスペースで、市川準監督のこと。
07年市川準監督『あしたの私のつくり方(185)』。
大島寿梨(鳴海璃子)は、小学6年。クラスには、
二人は同じ中学に進んだが、日南子は相変わらず仲間外れで、それきり話すことはなかった。寿梨の家庭は、相変わらず怒鳴り合う両親の声が響き、結局離婚し、兄妹も別々に。寿梨は、母と二人暮らしになり、大谷寿梨に苗字が変わった。
それから2年が経ち、寿梨は高校生になった。月一回、父と兄との食事も話は弾まず、毎日の母との生活も、母親に彼氏の影が見えるようになり、屈託がある寿梨。ある日、教室で、他のクラスメイトが花田日南子が山梨に引っ越すという話が出る。彼女たちの会話は決して好意的なものではなかったが、気になった寿梨は、日南子のメイルアドレスを聞く。
山梨に日南子が引っ越した日に、寿梨は、「明日の準備は出来た?」とメールを出す。長い間友達のいない日南子は身構え、「あなたは誰?」と返す。「あなたの友達だよ」「私には友達はいない」というやり取りの後、「間違えたようです。でも、あなたと間違えた私の友達ヒナと、私コトリの物語を聞いて」と寿梨はメールを出した。そして、ヒナが、自分のクラスに転校してきた時の挨拶の仕方、みんなと友達になっていく方法などを打ち始める。人との付き合いにすっかり苦手になっていた日南子は、ヒナの物語を演じていくことで救われ、友達が出来ていく。寿梨も、父親と兄との会食も、母親との二人の生活も、高校での友達との関係もうまく演じ分けることができて、順調に進み始めた・・・。
鳴海璃子やっぱりいいなあ。同じころに公開された「神童」での彼女を絶賛した記憶があるが、こっちの方がいい。NTTドコモの特別協賛は、携帯メール、TV電話などが、当時は微妙なビジネス臭に反発され、興行的には決して、成功とは言えなかったと思うが、コミュニケーションツールとしての携帯の違和感は、今では逆に少し古臭いぐらいだろう。自分にはちょうどいいくらいだ(苦笑)。そういう意味では、現代の2年という時間が気が遠くなるほど長いんだろうな。そして、当時たぶん14歳だった鳴海璃子にとっての2年という時間も残酷だ。「罪とか?罰とか?」では、成長してしまった思春期の彼女の姿がある。もう少し経って、大人のいい女になるのを、おじさんは待っているぞー(笑)。
96年衛星劇場市川準監督『東京夜曲(186)』
江戸川沿いの街上宿、そこの商店街の、浜中電気店の息子の康一(長塚京三)が数年振りに帰ってきた。顔に青痣を作り、片足を骨折し松葉杖を ついている。50近くになって戻ってきた康一の居場所は、年老いた両親と妻久子(倍賞美津子)と息子のいる家庭にも、父親と店員が2人いて閑古鳥がないて いる店にもない。浜中電気店の向かいにある、碁喫茶・大沢は、康一と曰くがあったタミ(桃井かおり)がやっている。かって大沢はタミが好きだった。ずっと 江戸川病院に入院し、日々やつれていく大沢からの求愛をタミは受け入れて結婚したのだ。しかし、大沢が死亡し、程なくして康一は、初めてこの街を出た。そ れ以来、この街を出たり入ったり、落ち着かない。
久子に回覧板を持ってくる朝倉(上川隆也)は、物書き志望だが食べるために翻訳の仕事をしている。朝子に惚れている朝倉は、3人の微妙な関係を知りたくなってしまい、事情をよく知る商店街の人々に話を聞いて回るのだ。
康一は、借金のある電気店を商売替えすることにする。当節流行りのテレビゲーム屋だ。開店当初は近在の子供たちで大盛況だ。しかし、康一の父親の行動は 徐々におかしくなって行った。朝倉の友人で、電気店に勤める野村は、大沢のバイトの松永(八反田勝就)とよく行く中古レコード屋の娘智美(安部聡子)と付 き合っていたが、大沢でバイトをし、朝倉に中国語を教えていた中国人のニンさん(前田昌代)に恋をし、結婚することになる。大沢で祝う会を開いてやるタ ミ。商店街の人々が集まっている。その式の最中、寂しそうな智美に声を掛けてやる康一。
久子と帰る朝倉は、康一とタミの 話を尋ねる。久子は、自分と康一があまりに勝手に暮らし過ぎたから、こうなってしまったんじゃないかと言う。ずっと大沢を慕っていた女性というのは久子さ んではないんですかとぶつけた。動揺した久子は、怒って帰って行った。康一とタミは「あらかじめ失われた恋人たち」を観ている。帰ろうとしていた康一を、 タミはお茶漬けでも食べていかないかと引き留める。大沢の2階で、抱き合いながら、大沢のことを思い出している二人。「俺なんか、死んでもどうということ ないんだろうな」と言って大沢は死んでいった。しかし、あいつは、死んでからいろんな余計なことをやってくれると呟く康一。
タエは、年老いた両親の暮す岡山へ行った。大沢のカウンターの中には、野村が入り、ニンさんと松永で店は続いている。朝倉も、川の向こう側に小さなアパートを借りて引っ越していった。
康一が、昼ごはんを食べに家に戻ると、タミから宅急便で桃が届いている。入院している父親の見舞いに行く母親に2個桃を持たせる久子。久子の背中に、一度岡山に旅行をしようか、タミのいる岡山に、と声を掛ける康一。
桃まつりpresents kiss!
竹本直美監督『地蔵ノ辻(187)』長島良江監督『
弐のkiss!よりも今回の方が少しだけ、
2009年3月24日火曜日
六本木~八丁堀~渋谷
55年伊藤大輔監督『下郎の首(180)』。
ある川沿いに藤ノ木地蔵が立っている。徳川末期の頃、東北のとある温泉場で、湯治とは名ばかり、囲碁相手を探すために長逗留している大旦那結城新兵衛(高田稔)と息子新太郎(片山明彦)がいた。大旦那は、そこでやはり碁好きの作州津山藩の元家臣、磯貝某と言う好敵手を得たが、金打してまで、待ったなしを約したが、諍いを起こし新兵衛は斬られ、磯貝某は遁走した。顔にある9つの大きな黒子と、争いの際に落とした左手の人差し指を頼りに、新太郎と下郎の奴の訥平(田崎潤)は仇討ちの旅に出る。
しかし三年に渡る旅は路銀も尽き、新太郎は病で手足の自由が利かなくなり、橋の下の乞食宿で寝込むようになった。訥平は、大道芸人として、街中や寺の境内で奴踊りをして、主人の薬代を稼いで口糊をしのいでいる。ある日激しい俄雨に雨宿りをしていると借りた軒下の主が、ご当家の槍持ち奴かと間違えて、家の中に呼び入れる。主は、ある侍の妾のお市(嵯峨三智子)だった。お市は主人への忠義の厚い訥平を気に入り、傘を貸す。
訥平が家から出てきたのを見つけた偽いざりの銀五郎は、あんないい玉は、金になるから山分けしようと持ち掛けるが、真面目な忠義者の訥平は全く相手にしない。
鳥籠を下げて家を出てきた訥平を銀五郎は待ち伏せしていた。
翌日鳥籠を返しに行く。お市は風邪気味で伏せっていたが、
隣の宿場の一文字屋に、何とか着き、新太郎を寝かし、薬屋に向かう訥平。その前に、向かいの国分屋に入ったお新を訪ねる。お新は、訥平に、国に帰ったら妻にして欲しいと言う。主人に代って仇を討ったのだから下郎の身分から取り立てられるのではないかというお新に、この度の仇討は自分でなく、新太郎が果たしたことであり、自分が手を掛けたなどと死んでも口に出来ない、しかし、主人のために命を賭けて尽くすことが下郎の喜びなのだと言う。しかし、夫婦になることは承諾する。
その後に回った薬屋で巖雪の門下の追っ手たちに姿を見られ、一文字屋に主人共々泊っていることを突き止められたのだ。巖雪門下よりの手紙が、新太郎のもとに届く。巖雪の仇討のために、訥平を差し出せというものだった。仇討を訥平に横取りされ、もし訥平を差し出さなければ、主従ともに討つという内容に、鬱屈した気分に囚われていた新太郎は、下郎の訥平を自由にしろという返事を書き、先方からの指示通りの、藤ノ木地蔵前に、そこにいる友人宛の文を持って行くよう訥平に偽りの指示をして向かわせる。訥平は藤ノ木地蔵に行くが、そこは河原しかなく、言われた屋敷などありはしない。巖雪の門下たちに捕まり、文を取り上げられる。その内容を読まれても、新太郎が自分を売ったとは信じない訥平。字が読めない訥平が、その文を持って野次馬たちに読んでくれと頼む姿は哀れだ。結局、尋常な勝負と刀を持たされ、10人ほどの武士と、巖雪の息子たちと闘う訥平。
後ろめたさに、国へ旅立った新太郎。お市は、新太郎と訥平が宿から消えたと聞いて不安になる。河原で仇討だという声に、慌てて駕籠を走らせるお市。相手の槍を奪って大暴れもしたが、所詮多勢に無勢、徐々に傷ついて行く。河原にお市の駕籠が着く。訥平の元に走らずにはいられない。勿論、巖雪を裏切った妾のお市。お市と訥平は4つに重ねて斬られた。新太郎は、不自由な手足で仇討の河原に戻る。巖雪の門下に、下郎の仇と言うが、自分の下郎を売った卑怯者を斬るのは武芸の恥だと相手にされない。嘲笑され川面を泣きながら見つめる新太郎。訥平とお市の手は固く握られていた。
奴の訥平は、すぐに足が痺れる(苦笑)。足の痺れが、訥平を、危機に遭わせ、また救いもするんだが・・・。
八丁堀のオフィスに、今立ち上げを手伝っているプロジェクトのオフィス準備室で打合せ。文字通り準備室というか準備中という感じ。まあWBCを携帯ワンセグで見ながら打合せ。
シネマヴェーラ渋谷で昭和文豪愛欲大決戦!
65年大映田中重雄監督『帯をとく夏子(181)』
上岡夏子(若尾文子)は、佐久間(船越英二)の2号をしている。
54年東宝成瀬巳喜男監督『山の音(182)』
尾形信吾(山村聡)は、妻の保子(長岡輝子)と長男夫婦秀一(上原謙)と菊子(原節子)と鎌倉に暮らしている。尾形は、幼いころ亡くなった姉に面影の似た菊子を可愛がっている。しかし、息子の秀一は、尾形が専務を務める会社で働いているが、毎晩、社長秘書の谷崎英子(杉葉子)とダンスホールに行き、遅くならないと帰ってこない。菊子は、よく出来た嫁で、舅姑によく仕えている。今日も、尾形が家に帰る途中の魚屋でサザエを買って帰る。菊子は伊勢海老を買っており、江ノ島の出店みたいですねと笑う菊子。尾形が買ってきたサザエが3個しかなかったので、秀一の分を取って置こうと舅姑には、半分ずつにして、お年寄りには、堅いかと思ってと言って笑う菊子に、保子は、あなたが3個しか買ってこなかったのが、悪いんです。本当に気が利かないんだから、と言うが、この2人と嫁の菊子は、こんなことも言い合える仲なのだ。しかし、遅くに帰ってきた夫の秀一は、疲れたと言って、風呂にも入らず、服を脱ぐや横になる。濡れたタオルを絞って、顔だけでもお拭きになったらというがいいと言う。秀一菊子との間はうまく行っていないのだ。秀一には女がいるらしい。長い間、商売女と遊んできた秀一には、菊子が子供にしか思えないのだ。
嫁に行った房子(中北千栄子)が娘の幸子と乳飲み子を連れて帰ってくる。子供のころ、尾形が修一ばかり可愛がって、房子を邪険にしたせいか、何につけても房子は僻みっぽい。房子の娘の幸子は親の喧嘩をするのを見ながら育ったためか、いつも房子の影に隠れている内気な子で、大人の顔色を窺い、嘘泣きをする。
コミック雑誌なんかいらない・・か。
喫茶店に、葉子(安西郷子)を探して、島村(小泉博)がやってくる。母親と文楽を見に行っていると聞いて、困っている。その頃、葉子は、母親の雪子(岸恵子)が涙を流しているのを見て苦笑する。休憩時間、堂島の叔母・勝子(浪花千栄子)が雪子と涙を拭いていると、葉子が二人に手拭いを買ってくる。あまりに泣くので、ハンカチでは足りないだろうと言う。葉子を呼び出すアナウンスがある。雪子と勝子に、島村が大至急相談があるので、先に抜けていいかと言って帰宅する、
夜遅く、雪子が帰宅すると、葉子が泣いている。芸者の娘を、長男の嫁には出来ないと言われたのだ。母親の商売を恥じたことは無いが、島村と結婚出来ないことは耐えられないと言う葉子。雪子は、一生話すことはないと思っていたが、この機会にあんたに話しておこうと言いながら問わず語りで、自分の半生を話し始める。
54年大映東京伊藤大輔監督『春琴物語(177)』
57年大映東京伊藤大輔監督『いとはん物語(178)』
京マチ子の強力なブスメイク。今の特殊メイクでなく、
銀座シネパトスで、滝田洋二郎PINK&BLACK。
86年滝田洋二郎監督『コミック雑誌なんかいらない(179)』
成田空港、桃井かおりにマイクを突き付け、
夜の六本木を歩く木滑。
朝電話が鳴り起こされる。金の先物取引の金城商事のセールスだ。
石原真理子の自宅のインターホンを押し、
木滑の留守番電話には、いつものように芸能人のファンや取材先からの罵詈雑言でいっぱいだ。その中に、映画を見ませんかというメッセージが残っている。情報屋(蛍雪次朗)からで、ドライビングシアターに木滑が車を入れると、情報屋の車が隣に停まる。マッチと明菜、さんまのマンションに研ナオコ、阪神の岡田とカルーセル麻紀、ジュリーの宿泊先で、松本カオリが待っていたという話に食いつきかけたが、松本カオリはダンプ松本の本名だと聞いて車を出す木滑。局のトイレの個室にいると、木滑の番組の視聴率が落ちてきたと噂をする局員たちの会話を聞く。夕焼けニャンニャンの収録現場に木滑がいる。放送後、メンバーにインタビューする木滑。番組プロデューサーの原田の指示で、歌舞伎町の連れ込みホテルで殺害された女子中学生の告別式に突撃し、母親に娘が少女買春をしていたという事実の感想を問い、連れ出される木滑。再び、球場のマウンドにいる木滑。少女がバッタボックスでバットを振る。
松田聖子の自宅を張るマスコミたち。もちろん木滑の姿もある。コメントは取れないが、帰宅後、「お嫁サンバ」を口ずさむ聖子の歌声の録音に成功する(笑)。雨の中、門前にクリーニング屋が来たところに、金を出すので変わってくれと迫る。しかし、そのクリーング屋は、フォーカスの記者が既に金を出して変わってもらった姿だった。更に、自宅前の電柱に電話局員を装って、登っているところにパトカーが来る。家の敷地内から各社が逃げ出す。木滑は逮捕される。原田Pが貰い受けにやってきた。神田正輝・松田聖子の世紀の結婚式の会場に突撃する木滑。石原プロの人間に包囲され排除される木滑。原田Pに、しばらくの間、23時台の番組の体験レポーターをやってくれないかと切り出される。新宿歌舞伎町の風俗街の体験レポートだ。ノーパン喫茶、店のママも客も全員見事な刺青姿のスナック「モンモン」、ピンク映画の撮影現場など、歌舞伎町に突撃する木滑。
八百屋の店頭でメロンを買う兵頭。木滑の部屋で、北海道の息子が送ってくれたメロンだと言って、二人で食べている。金の話をし始め、2000万投資したという兵頭。今夜は、ホストクラブでのホスト体験レポートだ。ホストたち(片岡鶴太郎、久保新二、港雄一)らの話を聞いている木滑。店のNO.1のジョージ(郷ひろみ)を目当てに来ている和装の女(片桐はいり)。出張ホストとして喫茶店で待ち合せる木滑。現れた女とラブホテルに行く。女は、夫に内緒で、300万金の先物取引で、換金できない証書しかなくなったと言う。帰宅し、兵頭の家のブザーを押すが応答はない。金城商事について調べ始める木滑。被害者の老人たちのコメントを丹念に集める。しかし、どの番組も無関心で企画を受けてくれる番組はない。フォーカスに木滑の交際が取り上げられている。フィリピーナのジャパゆきたちを取材に行く。インタビューをしていると、やくざが現れ、おれたちには生活があるんだ。芸能人のケツでも追っかけていろと言われ、暴行を受ける。女たちから助けてくれと言われても、無力な木滑。御巣鷹山のジャンボ機の墜落事故の現場に行く木滑。酒を飲み、徐々に壊れ始める木滑。金城商事の金城が潜伏するマンションの前にマスコミが集まっている。そこに二人組の男(ビートたけし、スティービー原田)がやってくる。報道陣の中を通り、ドアを叩きドアが開かないと分かると、台所の窓を割り、部屋の中に入る。金城を持ってきた刀で刺し殺す。その経緯を、報道陣は取りつかれたように撮影を続ける。木滑は部屋の中に入り、二人の男の犯行を止めようとするが、腹を刺される。金城を殺害した二人は、報道陣の前に顔を曝し、堂々と帰っていく。追いかけていくマスコミ。倒れたままだった木滑が腹を押さえて、ドアから出てくる。マスコミたちは戻ってきて、木滑を取り囲む。無言を続けた木滑は、一言 I Can't Speak Fuckin' Japanese.
マウンドに立つ木滑。ズボンの股間からマイクを取り出し投げる。
正直な話、内田裕也の芝居は、台詞かみかみ、アドリブが利かないので三浦和義を前に言っていることは滅茶苦茶だ。しかし、では今、この木滑に誰をキャスティングするかと考えると、思いつかない。こんな面構えの人間は、農業か漁業従事者か土木現場、プロ野球選手か・・。そう考えると、内田裕也だからこそ成立しているのかもしれない。ピンク映画の現場叩き上げの滝田洋二郎だからこそのゲリラ的、ドキュメンタリー的撮影も成功している。
2009年3月22日日曜日
やはり世の中は男と女だ。
56年東京映画木村恵吾監督『おしどりの間(169)』
一月が経ち、葦子も馴れ、客たちのあしらいもうまくなる。
ある日、タマ子は、
ブルーボックスのボーイの安藤(仲代達矢)は、
葦子は皆川の経理事務所を訪ねる。
実際の母子である山田五十鈴と嵯峨三智子、
川崎市民ミュージアムで、生誕100年記念 松本清張 第1弾。
60年東宝堀川弘道監督『黒い画集 あるサラリーマンの証言(170)』
丸の内にある東和毛織の管財課長の石野貞一郎(小林桂樹)
数日後、
千恵子の引越先の隣室にはボンボンの大学生森下(児玉清)と友人の松崎(
石野は、
た。武田に言われ、石野は千恵子と食事をして意志を確認する。
翌日、会社に松崎がやってくる。千恵子との関係を黙っている代わりに5万円を貰えないかと脅す松崎。石野は、森下を呼び、金の受け渡しに必ず立ち会うことと、3万円に値切るよう頼む。石野はへそくりの株券を売却する。金が用意できた時点で、全てうまく片付いた気分になる。日曜日に、家族で動物園に行く約束をする。土曜日、半ドンで昼仕事が終わり、松崎との約束の7時まで時間をつぶすことにし、パチンコをし、ビアホールへ寄り、映画を見ることにする。大いに笑い、楽しんで、タクシーに乗るが、道が混んでいて、森下の下宿に着いたときには7時半になっていた。そこで石野が見た物は、ナイフでメッタ刺しにされた松崎の死体だった。
シネマヴェーラ渋谷で、昭和文豪愛欲大決戦。
ユーロスペースで、市川準監督のこと。
05年WILCO市川準監督『
少年が、砂で精密な船を一心不乱に作っている。
彼(
A子は考えた末、トニーと一緒になった。
A子を失ったトニーは、A子と同じサイズの女性を事務所のアシスタントとして募集する。応募してきた13人の中で、最も体系がA子に近いB子(宮沢りえ)を選ぶ。そして、妻の死を認識するために、毎日A子の服を着てほしいのだと言う。この奇妙な提案をB子は受け入れ、トニーはA子のワードローブに案内する。美しい服が数百着納められた部屋に驚くB子。全ての服と靴は、彼女のために用意されたかのようにぴったりだった。B子は急に泣き出す。不思議に思ったトニーが訳を尋ねると、こんなにたくさん奇麗な服を見たのは初めてだったのでと答えるB子。トニーは、1週間分の服と靴を選ばせ帰す。
しかし、妻のワードローブを見ていたトニーは、B子に電話をし、持って帰った服はすべて上げるので、今回の事はなかったことにしてほしいと連絡し、全て古着屋を呼んで処分した。更に父親の省三朗が亡くなった。トニーの元に残ったのは、省三朗の吹いていたトロンボーンと古いジャズのレコードだけだ。しばらくの間、黴臭いレコードのために、しばらくの間、部屋の空気を入れ替える必要があったが、やはり、思い立ってトニーは、中古レコード屋を呼んで処分をした。何もなくなったA子のワードローブは、トニーの孤独を象徴する。控えてあったB子の電話番号にかけるトニー。しかし、B子が受話器を取る前に、トニーは電話を切った・・・。
村上春樹と市川準に対して、個人的にずっと覚えていた違和感の理由は、この映画を久し振りに見て、少し理解した気がするが、そのことは、改めて・・・。しかし、宮沢りえのため息の出るような美しさ。
うーん、ただ一人の映画女優かもしれないな。
桃まつりpresents kiss! 篠原悦子監督『マコの敵(173)』、矢部真弓監督『
満席だ。期待は嫌でも高まる。感想は、3人まとめて、もう少し頑張りましょうというところかな・・・。