2010年6月19日土曜日

絶品パスタ。

   日本プレスセンターホールで、
   マスコミ倫理懇談会全国協議会主催のシンポジウム『ネットとマスメディア』

    基調講演が角川グループホールディングス会長の角川歴彦氏。パネルディスカッションは、パネラーがボイジャー萩野正昭氏、NTV土屋敏男氏、ドワンゴ亀松太郎氏、モデレータ朝日新聞服部桂氏。ツマラナければ、抜けようと思っていたが最後までいてしまう。

マスコミ倫理懇談会…、新聞協会、書籍出版協会、NHK、民放連、雑協、レ協、映倫、広告業協会…等で作っていたのか。

   マスコミ、マスメディア、今更ながら、自分たちの足下見つめ直した方がいいんではないか…。
    その中で、「今までのような高収入企業はありえない」「今、自ら撮影、映像編集し、YouTubeにアップしている」「インターナショナルクライアントと組んだインターナショナルコンテンツを作りたい」と言った土屋氏と、焼け野原の深川の光景から始まりコンピューターとインターネットの歴史を語った萩野氏の言葉が残った。

   早々に帰宅、冷凍庫の中のシーフードと缶詰めのカットトマト、西友のスパゲッティで作ったアラビアータ、我ながら絶品だ。独りで自画自賛し、ワイン空けながらWC観戦。惜敗かもしれないが、点差以上に、圧倒的な実力差を思い知らされた気がする。シュートの数はともかく、川島の好セーブ2発に比べ相手のキーパーのセービングの印象はない・・・。枠内のシュートもあった気がするのだが・・・。

  【今週読んだ本】鈴木英治『手習重兵衛 暁闇(中公文庫)』『手習重兵衛 刃舞』『手習重兵衛 道中霧』『手習重兵衛 天狗変』『手習重兵衛 母恋い』飯田亜弓『芝居ビジネス(はまの出版)』

2010年6月17日木曜日

シングルマザーが主人公の映画2本。

   美大生と、渋谷シネクイントで、中島哲也監督『告白(105)』

 富丘三中1年B組の教室。パックの牛乳を飲む生徒たち。担任の森口悠子(松たか子)が話をするが、生徒たちは、私語、携帯メール、イジメ相手に軟球をぶつけたり、ほとんど聞いてはいない。「このアダルトビデオのDVDは、?君から私が没収したものです・・・。皆さんは、ちゃんと牛乳を飲んで、空き箱を自分の名前が書いてあるケースに入れて下さい。この学校は、全国中高生乳製品促進運動のモデル校になりました。第2次性徴期にあるあなた方には、牛乳に含まれるカルシウムが神経伝達に働きかけ、4月の身体測定で効果が表れることでしょう。私は、今月一杯で学校を辞めるので、その時にはいませんが・・・」
   3月25日の終業式。相変わらず生徒たちは騒がしいが、悠子の話が続く中で、教室内は静まり返って行く。「私は、みなさん御存じのようにシングルマザーです・・・」夫となる人との挙式前に、妊娠していることを知ったが、婚約者は検査の結果、HIVに感染していることが分った。幸い、自分と胎児は感染していないことが分ったが、HIV感染者の子供という世間からの目を避けるため、結婚しない道を選んだ。そして、産まれた娘の愛美を、独りで愛情を注いで育てて来た。しかし・・・。

  
   
   カフェでお茶ケーキ。映画の話し。ただのオッサンの長話に付き合ってくれて有難う。学校に行く彼女を見送り、


   新宿ピカデリーで、吉田大八監督『パーマネント野ばら(106)』
   
   高知県の田舎町定市、文机で眠っているなおこ(菅野美穂)の姿。下の店から、呼ぶ声がする。娘のもも(畠山紬)が「おばあちゃんが、店が忙しくなってきたので、手伝えって」と呼びに来る。エプロンをして店に出るなおこ。母まさ子(夏木マリ)がやっている美容院パーマネント野ばらだ。ここの客の殆どはパンチパーマを当て、ストレートなシモネタばかりを話している。

   「女の子ものがたり」の失望感が激しく、久しぶりの菅野美穂を見るだけのつもりだったが、意外な掘り出し物。昨日のアカシアと違い、映像の奥行きなどきちんとしていて、時々説明的で耳障りな音楽以外は、ちゃんとした映画だ。
   女の子ものがたりでは、何だか都会の女の子みたいなキャスティングだったが、小池栄子、池脇千鶴と並べば文句はない。特に、水子が二人憑いた貧乏で不幸な女、池脇良かった。
  最初からどうも男の登場人物が全て薄っぺらいと思っていたら、非実在先生という狙いだったのか。しかし、宇崎竜堂以外の全員が、女たちの話しの中に出てくるだけの存在感の薄さは微妙でもある。

   音楽について、やはり気になってしまう。考えるに、製作委員会や、依頼を受けたミュージシャンに、映画音楽に対して素人的に思い入れが過剰で、どうも映像を盛り上げようと張り切ってしまうためトゥーマッチになるんじゃなかろうか? 野菜や肉の具材のおいしさを引き立てるスパイスというか、セットの中の小道具のように、そこにあるだけで、リアリティが一目盛り上がる程度で充分じゃないかと思ってしまうのだが。その分、沢山の音楽を使っている「告白」の方が、選曲、バランスともに絶妙で、スパイスとしての絶妙なバランスを保っている。やはり、CM制作から続く中島組として“わかっていらっしゃる”と思えてしまうのだ。

2010年6月16日水曜日

角川シネマ新宿で、邦画2本。

 学校。

 角川シネマ新宿で、

 辻仁成監督『ACACIA(103)』

  函館の市営住宅・・・。

  どうしても寛容になれない辻仁成の監督作品。考えてみると、一本も観たことはなかった。出来の悪い新作童話みたいだと思ったと言うと、世の中の辻ファンの女性全てを敵に回すだろう。男の敵はいくらいても平気だが、一人の女子にでも軽蔑の眼差しを向けられると凹んでしまう自分には、岩井俊二作品にも当たり障りのないことしかコメントしない。細身で繊細なインテリ然としたクリエーターには敵意を感じるだけです。すみません。ああ、大人気の"天才子役"の林凌雅くんにも、彼の責任ではなく、演出の問題だけど、言いたくなってきた・・・。猪木の主演映画以上のものではなかった。

  井筒和幸監督『ヒーローショー(104)』
    MSCの夏期公演お笑い打ち上げ花火の会場、?と言う漫才コンビで相方とステージに上がるユウキ(福徳秀介・ジャルジャル)、ネタはつまらない上に、台詞が飛んで固まってしまう、相方は最初からやり直させて下さいと頭を下げる。失意のまま会場を出るユウキに、養成所の先輩の剛志がヘッドロックをかまして来る。二人はフジヤマボーイズと言う名前でコンビを組んでいたが、剛志が前期で辞めてしまい、ユウキは新しい相方とステージに上がったのだ。しきりと飲みに誘う剛志と別れて、アパートに帰る。ドアを開けると、大家からの、早く家賃を振り込んで下さいと言うメモと、山梨の母からの宅急便があった。手紙を読まずに棚に乗せ、食べ物を出す。山梨特産の干し椎茸だ。台所でボウルに開け、水を入れる。
   そこに、バイト先のバナナ工場のバイト長(光石研)からの携帯がムーヴ。無断で休んだことを責めるバイト長。バイト先では、外国人がひたすらバナナの皮を剥いている。親類の葬式で、実家に帰っていると嘘を言うと「この間もおじさんの葬式だったよね、今度は誰?」と尋ねるので「母です」と罰当たりな返事をするユウキ。「それにしても、社会人何だから、連絡をするのが常識だろう」と言われて「首にするならしてくれ!3日分の日当を払わなければ訴えるぞ」と叫んで電話を切るユウキ。


  井筒和幸は、ホームランと三振しかしない。そういうとあぶさんのように神話化されかねないが、もうちょっと駄目な感じだ。そんな監督の珍しいイチロー並みのクリーンヒット。

  世に言われるほどジャルジャルの二人が新人賞を貰うほどではないが、あさみ役のちすんは助演女優賞確定な感じだ。千葉のコブつきバツ一女のくたびれた感じを好演。元同級生の中では少し好きだった位の微妙そばかす美人。パッチギで、沢尻の友人役で出ていたんだな。あの時は、沢尻のキョンジャに釘付けだった。この映画で、好きになってしまった(苦笑)。時代劇でも髷似合いそうだし、もっと映画出て欲しい。関西なんだし、T映のFプロデューサー使って下さい(笑)。

  テアトル新宿で鉄男観ようと思ったが、本編始まっていたので断念。

2010年6月15日火曜日

家呑みでベロンベロン。

  夕方天気が崩れると言うが、せっかくの太陽に洗濯をし外に干してから、
  
  外苑前の粥屋喜々で、N氏とランチミーティング。

  100 周年企画のアートワークのプレゼンで中目黒。デザイナーのSが大緊張、小さいフォロー入れるが、気がつかずスルー。最後に、こいつはこう見えても、こんな仕事やあんな仕事してるんですぜとバス送ると、予想以上に盛り上がる(笑)。

    白金の事務所までSと同行。途中ずっとプレゼンが上手く行ったSは喋りっぱなし。昨夜のワールドカップの本田みたいに自画自賛。途中から少し五月蝿い(苦笑)。

   女子デザイナー二人に、預かっているキャラクター見て貰う。知らない言葉を沢山教わる。

     渋谷まで都バス。ハチ公前で突然「飛んでイスタンブール」の本人生歌。これも街頭演説、辻立ちと言うのだろうか。何だか空腹覚え、まだ明るいが、兆楽で餃子とビール。ここの200円の餃子で十二分に幸せな自分。うーむ。

    どうも、家につまみやら酒やら何でも揃っているので、だらだら飲み始めてしまう。

2010年6月14日月曜日

梅雨入り、一番駄目な季節。

  昨日冷蔵庫の中を整理し、アスパラベーコン・バター炒め、ゴーヤチャンプル、ピリ辛もやしナムル、キンピラ、鶏牛蒡など作り、自宅居酒屋の残りの、冬瓜とシラタキと合鴨挽き肉炒め煮、コンキリエ(貝型マカロニ)と豆のサラダ、筑前煮などと一緒に虎ノ門の独身美人OLに差し入れる。

   新宿に出て、新宿ピカデリーで、

  ジョン・ファブロー監督『アイアンマン2(101)』
   
  元法務部員、個人秘書で、女スパイ・・ブラック・ウィドー見たことあると思ったが、、スカーレット・ヨハンセンだったのか(苦笑)!  真珠の耳飾りの少女が・・・。ミッキー(レスラー)ロークといい、誰でもありな感じが気持ちいい。
  とはいえ、3Dで観たかった。今となっては2Dでは何だかな的ハリウッド映画だ。


    大森立嗣監督『ケンタとジュンとカヨちゃんの国(102)』

    児童施設、みんながケンタの誕生日を祝っている。ギターで伴奏をしているケンタの兄カズ(宮崎将)。灯りが消え、先生「さあ、ケンタ、蝋燭を吹き消して」突然ギターを床に叩き付ける音がする。

    悪くない。アメリカンニューシネマ、藤田敏八など、70年前後の臭いプンプンだ。ある意味閉塞感は、今と共通なのかもしれない。
    ただ、ひとつだけケチをつけると、音楽、エンディングの「私たちの望むものは」以外はいれない方がよかったんじゃないか。どうも、映像的なカタルシスが上がる所で毎回、あのギターが流れるのは予定調和なんじゃないか。ドグマで通した方がよかったんじゃないか。そもそもドグマ映画じゃない気もするが(苦笑)。
   説明的な音楽がトゥマッチな日本映画(笑)辟易しているのは自分だけ?ブスで馬鹿で腋臭なカヨ役の安藤サクラが最高。今年の満島ひかるのように、各賞総ナメでもいいだろう。

   もう1本観ることも考えたが、ささら亭でポテサラとビール。今日のメニュー、鶏レバのマスタードマリネが絶品。次回自宅居酒屋のメニューにしたいが、初めて数度のトライエラーを考える。