シネマウェーラ渋谷で、映画作家・鈴木英夫の全て。
58年東宝鈴木英夫監督『花の慕情(91)』
生け花教室、和装の堂本梢(司葉子)が、生徒たちの間を回っている。「先生!お願いします」と声が掛かる。生徒の花を見て一本抜き「なるべく簡単になさった方が、花が生きるようになりますわ」と答える梢。
教室が終わり、1階に降りて来る梢。ここは、花福の店舗だ。電話で、青山斎場への花の注文を受けていた主人の矢波福造(千秋実)が、梢に声を掛ける「これが、教室の設計図です。これが建てば、100人を超える弟子を受け入れても問題ありませんよ。これから新葉流を、どんどん大きくしていきましょう。お帰りですか?お送りしますよ」
梢を車で送る矢波。「私、100人もの方にお教えできるかしら」「そんな弱気じゃ、?流や?流と並ぶことは出来ませんよ。100人どころか500人に教えられる教室にしたいんですよ」
車を降りた梢に、弟の浩太郎(松沢洋一)が買ったばかりの登山靴を見せる。「ねえ、津田くんと一緒に山に行っていいでしょ」「危ないわよ。梨枝さんに相談したの?」「お母さんは反対するよ」居間にいる池上梨枝(杉村春子)は、話を聞いて「新聞に、大学生が3人、遭難して亡くなったって出てたでしょう。危ないわよ。絶対私は認めません。あなたは、新葉流の家元を継ぐ人なのよ」「姉さんがいるじゃないか?」「駄目です。家元は男性がなるものです」浩太郎の母の梨枝は、料亭?置屋を営んでいる。江戸っ子らしい、はっきりした物言いだが、表裏のない性格だ。
津田慎一(宝田明)弟淳二(西条廉彦)妹藍子(三井美奈)村木さわ(浦辺粂子)都築朝子(草笛光子)夫敬吾(菅原通済)小杉鴻作(笈川武夫)母松代(長岡輝子)慎一の大学の同期で静岡で開業する竹越誠一郎(三島耕)小田切母堂(三好栄子)令嬢(須賀京子)大塚しの(音羽久米子)夫人(立花暎子)旅館の女中(三田照子)妻克子(加藤治子)泉田青月(平田昭彦)菱川華翁(中村伸郎)鉱泉宿の亭主(佐田豊)
52年新東宝鈴木英夫監督『殺人容疑者(92)』
国電(省電?)の駅(有楽町か新橋あたりか)に、電車が着き、沢山の人がホームに降りてくる。
石島房太郎、大町文夫、三田国夫、恩田清二郎、丹波正三郎、土屋嘉男、纓片龍雄、小林昭二、高野二郎、田中一彦、沢晃二、橋爪輝雄、中原成男、今村源平、高本勝彦、池田秀男、谷三吉、霞涼二、高橋理、ジプシー・ローズ、野村昭子、水内立子、鈴木キワ子、中村洋子
兼田(纓片達雄)中沢刑事(石島房太郎)豊田刑事(土屋嘉男)ストリッパーのクール渡邊
2010年5月5日水曜日
GW最後の日といってもな。
渋谷シアターNで、ジャン=ステファーヌ・ソヴェール監督『ジョニー・マッド・ドッグ(90)』
ある家に、ジョニーに率いられた少年兵たちが、入ってくる。家人を外に出し、「政府軍だろう」と詰問し、金を出せと命じる。寝室では、少年兵のプッシーキャットが、ウェディングドレスを見つけ、身に着ける。外では、ジョニーやNGアドバイスが、自動小銃を突きつける。
ある家に、ジョニーに率いられた少年兵たちが、入ってくる。家人を外に出し、「政府軍だろう」と詰問し、金を出せと命じる。寝室では、少年兵のプッシーキャットが、ウェディングドレスを見つけ、身に着ける。外では、ジョニーやNGアドバイスが、自動小銃を突きつける。
2010年5月3日月曜日
クロッシングを見た。
渋谷ユーロスペースで、キム・テギュン監督『クロッシング(89)』
北朝鮮咸鏡南道の炭坑、かって北朝鮮ナショナルサッカーチームのエースストライカーだったキム・ヨンス(チャ・インピョ)は、今日の終業のブザーが鳴り、自転車で帰宅する。サッカーをする子供たち。帰宅し、白い雑種の飼犬に「ペック!」と声を掛ける。妻のキム・ヨンハ(ソ・ヨンファ)が出迎える。そこに今までサッカーをしていた息子のキム・ジュニ(シン・ミョンチョル)が帰宅する。ヨンスとジュニはヨンハが夕食の支度が出来るまで、ペックを連れ、近くの空き地でサッカーをする。激しい天気雨が降り始める。帰宅を急ぐ近所の人々。ヨンスとジュニは雨に濡れるのも構わず、サッカーを続ける。
雨が止み、ペックが犬小屋の前で身震いをしている。サッカーでキムジョンイルに貰ったテレビを大事そうに磨くヨンス。「そんなに磨いたら将軍様が擦り減ってしまうわよ(笑)」とヨンハ。咳をするヨンハ、本人は風邪だというがヨンスは気がかりだ。しかし、幸せな家族の団欒だ。ヨンハ「ミソンのお父さんが帰って来たんだって」ヨンス「じゃあ、一緒に行くか?」頷くジュニ。ヨンハ「どうして、サンチョルは中国に行っても捕まらないの?」ヨンス「儲けの半分を賄賂として党に納めているからさ」
サンチョル(チョン・インギ)の家に行き、自転車を返す。サンチョルの一家は、父子を歓迎した。サンチョルの妻「ミソン!!ジュニにお菓子をあげなさい」ミソン(チュ・ダヨン)は、ジュニと同い年だ。自分の部屋に連れて行き、電気鉛筆削りを見せるミソン。「中国のおばさんがくれたの。この穴に鉛筆を入れると削れるのよ」珍しそうに鉛筆を削ってみるジュニ。お菓子を渡し「お父さん以外で、私の部屋に入った男の人は、ジュニが始めてよ」とミソン。一方、サンチョルは、ジャックダニエルを取り出し「洋酒だ」「洋酒?」「沢山飲んでも、二日酔いにならないんだ。まあ、一杯やろう」
北朝鮮咸鏡南道の炭坑、かって北朝鮮ナショナルサッカーチームのエースストライカーだったキム・ヨンス(チャ・インピョ)は、今日の終業のブザーが鳴り、自転車で帰宅する。サッカーをする子供たち。帰宅し、白い雑種の飼犬に「ペック!」と声を掛ける。妻のキム・ヨンハ(ソ・ヨンファ)が出迎える。そこに今までサッカーをしていた息子のキム・ジュニ(シン・ミョンチョル)が帰宅する。ヨンスとジュニはヨンハが夕食の支度が出来るまで、ペックを連れ、近くの空き地でサッカーをする。激しい天気雨が降り始める。帰宅を急ぐ近所の人々。ヨンスとジュニは雨に濡れるのも構わず、サッカーを続ける。
雨が止み、ペックが犬小屋の前で身震いをしている。サッカーでキムジョンイルに貰ったテレビを大事そうに磨くヨンス。「そんなに磨いたら将軍様が擦り減ってしまうわよ(笑)」とヨンハ。咳をするヨンハ、本人は風邪だというがヨンスは気がかりだ。しかし、幸せな家族の団欒だ。ヨンハ「ミソンのお父さんが帰って来たんだって」ヨンス「じゃあ、一緒に行くか?」頷くジュニ。ヨンハ「どうして、サンチョルは中国に行っても捕まらないの?」ヨンス「儲けの半分を賄賂として党に納めているからさ」
サンチョル(チョン・インギ)の家に行き、自転車を返す。サンチョルの一家は、父子を歓迎した。サンチョルの妻「ミソン!!ジュニにお菓子をあげなさい」ミソン(チュ・ダヨン)は、ジュニと同い年だ。自分の部屋に連れて行き、電気鉛筆削りを見せるミソン。「中国のおばさんがくれたの。この穴に鉛筆を入れると削れるのよ」珍しそうに鉛筆を削ってみるジュニ。お菓子を渡し「お父さん以外で、私の部屋に入った男の人は、ジュニが始めてよ」とミソン。一方、サンチョルは、ジャックダニエルを取り出し「洋酒だ」「洋酒?」「沢山飲んでも、二日酔いにならないんだ。まあ、一杯やろう」
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