2008年8月2日土曜日

@蔵前

  午前中宅配便が来るので、洗濯と掃除。午後買い物に出て、夕方から浅草KURAWOODに。浅草の歌姫と実籾の歌姫のライブ。最初に出た十条フォークジャンボリー、坊主頭の桜金造のような見た目が、懐かしい感じ。二番目のURITAも、アコースティックギターの弾き語りとループしたトラックをバックに歌う、音の選び方のセンスは悪くない。三番目に実籾の歌姫。かなり緊張してた感じだったが、久しぶりのステージよかったじゃないか。ずっと見守ってくれているスタッフとお客さんが、財産だな。何だか危なっかしくて、支えてあげたくなるからだろう。一人歩きが出来るのはいつのことかと思ったが、これも彼女の魅力かもと考え直す。幸薄くて、心配な女(笑)長谷川都さんのピアノ弾き語り、自分の声のキュートな音域を活かした曲作り。昨日『崖の上のポニョ』を観て着てきたという赤い浴衣もかわいい、ファンになってしまった。最後に浅草の歌姫。流石に浴衣姿似合う。この一年、歌も安定してすごくよくなった。小笠原に一曲書いてくれたが、曲作りもバリエーション出てきていいなあ。充実してるんだな。
   小笠原は別にして(笑)、辻さん、デビュー当時のライブから成長して、アーティスト、あまり好きな言い方ではないので、シンガーソングライターとして、とてもいいところに来ている。多分、長谷川さんもそうだろう。小笠原は、リスタートをきれた(リセットではなく)、やはり、経験とサポートをするスタッフや仲間が必要なのだ。かってのレコード会社は、ヒット曲で生まれた大きい利益を、ライブ補助や、育成金や、スタッフをサポートすることで、可能性を認めた原石に経験を積ませたり、アドバイスしたりして、2年とか3年成長を待つことが出来た。今や、そんな余裕のある会社は、本当の一部しかない。
  また、日本的な風土だと思うが、可愛くて、若い女の子や、かっこいいイケメンの男の子にしかチャンスは与えられない。10代の原石を見つけて、促成栽培でデビューさせ、2、3年たって当たらなければ、切り捨てられる。今や1年間の猶予さえなくなっている。本当は、自分の持っているものを、ちゃんと表現できるようになることに、適齢期のようなものは無いはずだ。本人の魅力というもののなかに、若さとか、可愛さというものがあってもいい。しかし、それは、その人の魅力の一つでしかない。(まあ、カーラ・ブルーニのように、元スーパーモデルで、音楽でも評価され、大統領夫人にまでなるような極端な人もいるが。)若さだけではない、音楽のよさは、いくらでも見つけることが出来るだろう。そんな音楽家のパトロンではなく、サポートする“仕事”“仕組み”を考えたいと思うのだ。待ってろ!!自分の愛する音楽家たちよ!!!(少し、酔っ払ったかなあ)

ひじきの煮物トレーサビリティ(笑)

伊勢米ヒジキ。群馬産原木栽培肉厚干し椎茸。大分産原木栽培干し椎茸、茨城産有機栽培蓮根、茨城産有機栽培人参、茨城産有機栽培泥御坊、茨城産有機栽培絹さや、雪国まいたけ、京都産有機栽培朝掘り筍、群馬産有機栽培コンニャク芋使用白滝、北海道美瑛産大豆、北海道十勝産黒豆、京都錦市場油揚げ、日高昆布、鰹節、鷹の爪(産地不明)、三州三河みりん、タケサン小豆島蔵造り生搾醤油、関根の胡麻油、

2008年8月1日金曜日

アジア人同士だから似ているのも当たり前。

  昨日の飲み過ぎで眠りが浅かったようで、無茶苦茶ダルい。ぬるめの風呂に浸かって、何とか覚醒。大門の睡眠クリニック。文庫探しに浜松町の談まで行くも、やはりその巻だけない。アマゾンで文庫一冊頼むのもなあ。
  浜松町から六本木一丁目まで歩き、元同僚達と昼食。今日もフィッシュで豆カレー。コーヒー飲みながら、音楽業界の今後について話始めたら止まらなくなる。
   その後、映画の日なので、新宿ピカデリーで『ドラゴンキングダム』、K'S CINEMAで『雲南の花嫁』北京オリンピック記念ということで中華映画観る。ジャッキー・チェン&ジェット・リーJJ映画だが、基本的にはカンフーおたくのボストンの若者の成長譚。JJともに分かりにくい二役をしている。昔の中江有里を思わせるリュー・イーフェイ、浅野温子と梶芽衣子を彷彿とさせるリー・ビンビンの白髪魔女は勝手に萌え。『雲南の花嫁』は、何だか、かっての吉永小百合と浜田光夫を思わせる青春映画。雲南省の少数民族イ族の刺繍で彩られた民族衣装と、女龍舞隊の娘達の生き生きとした表情が素晴らしい。ヒロイン、チャン・チンチューのくりくり動く目が小泉今日子に似てサイコーでした。今日観た女優の過去の作品観たいが、地元のレンタルビデオ屋が先月閉店してしまった。テネイシャスDのメンバーのようなビジュアルで、タランティーノかロドリゲスなようなマニアの店員が居て、品揃えもよかったのだが・・。TSUTAYAとGEOにあるDVDだけが映画ではない。とても残念。
  夜は、クリークアンドリバー社で、アニメ監督の今敏氏が講師のクリエーターセミナー。印象に残った言葉『映像のデッサン』『右肩上がりで増えていくイメージは幻想だ』『一つのことだけ打ち込んでいると病気になる。自分の意識を他に逸らすことも大事』『自分は表現者だと思っていない。 表現の仕事をしていると思っている。表現を仕事にしている人間は、クリエーターとかアーティストといった言葉で、世間に騙されるな』『何か自分がやりたいというものはない。依頼が来て締切りがあるのが、仕事として表現すること。自分に出来ると思うから、相手が依頼してきたんだと思って、とりあえず、話が来たらやる』

2008年7月31日木曜日

餃子と紹興酒

午前中宅急便が来るので、家の大掃除。昼に近所で鰻を食べ、買い物。エアコンクリーニングが来るまで、時間があったので料理。2品作ったところで、業者来る。エアコン久しぶりに全快。夜は夏の風物詩、汐留ビアガーデン。元会社の先輩Mさん達と、 ここも年々賑わって、予約無しでは厳しい。それでもステージから1番遠いテーブル何とか確保するも、いかんせんステージは遥か遠く。まあ年中行事を済ませたので、近くの中華へ。結局、紹興酒飲み過ぎてベロベロに。昨日は休肝日だったのに、こりゃ明日も抜いたほうがよさそうだ。

2008年7月30日水曜日

渋谷の映画館は、女の子を観に。とはいってもレディースデーではない。

   昨日の通夜と期待していた転職先の書類選考NGに結構凹んでいたが、一晩寝れば回復。今日は夕立もなさそうなので、急いで洗濯をし、水曜は単館系1000円の渋谷へ。
   シネセゾンで『百万円と苦虫女』よかった。蒼井優は勿論最高だが、タナダユキ脚本上手いなあ。因みにピエール瀧に助演男優賞。続いてシネアミューズで『純喫茶磯辺』うーん麻生久美子は頭のネジが一本抜けたような役やっぱりいいなあ。仲里依紗は、今の男の子と女の子の中間みたいなキャラクターが『時を駆ける少女』の吹替以来のはまり役。この間TVドラマでストーカーのように男の子を追い掛けて嫌われる騒がしい女子高生やっていたが、同世代の中だと何か浮いて見える。学園もの合わないのじゃないだろうか。男の子か女の子までという幅だけでなく、大人から子供という年齢についてもふり幅が大きくて、TVの中では、分かりやすく高校生に見えないのじゃないか。あれでは、高校生に混じった我儘な幼稚園児のようだ(笑)。アミューズCQNでなかなか観られなかった『JUNO』をやっと。女の子の映画ばっかりだな(苦笑)。アメリカの女性は大人だな。何だか男が幾つになっても頼りないのは日米一緒なのだ。お父さんの世代は、『告発のとき』のトミー・リー・ジョーンズといい、苦み走った強きアメリカの男なのだが。最近は、若い男の線が細くなって、主役を張りづらくなっている時代なのだろうか。
  劇場出たところで、Nさんから電話。RQの女の子がモデルとか辞めて歌うたいになりたいというのを面倒みたり、自分が大昔担当していたG蝿一家の再結成バンドをサポートしたり、気がついたら頼まれれるままにいくつものライブハウスのブッキングをしたり、いろいろなことをエネルギッシュにやっている人だが、外資ファンドと組んで大きいビジネスやるらしい。暫くエンタメ系の仕事から離れるとのこと。喫茶店で暫く話してから別れ、池袋シネマ・ロサで『半身反義』。監督竹藤佳世さんは、ずっと昔彼女が広告代理店にいたころ、飲み会で知り合って、イメージフォーラムの講師をやっていた頃まで、飲んでいたなあ(といっても、彼女は僕よりずっと若い)。最後に会ったのも五年以上前の気がする。半身不随になった映像作家山岸達治さんをテーマに作ったドキュメンタリ的作品。山岸さんの77歳という年齢は父親と一緒だったり、代表作が64年の東京オリンピックと70年の大阪万博。結婚して出来たばかりの松原団地に入居、生活。正に昭和、何だか自分の見てきた原風景。団地で妻を見送り、本と資料の中で一人暮らしながら、学校の講師や原稿を書き、脳梗塞で倒れ入院、障害を残したまま、身寄りなく特別養護老人ホーム。毎日新聞映像部門で短編、記録映画の仕事をしていたため、一般に名前が知られているわけではないが、その手がけた仕事と後進への指導者としての功績は多大だったんだろうな。そこが、自分とは大きな違いだが、自分の10年20年後を見ている気がする。竹藤監督のカメラは少し引いていても、後ろにあるとても温かい眼差しは感じることができる。愛娘だけでなく山岸先生にもだ。その齢になった自分を見てくれている目があるのかと考えるとせつない。太っているので車椅子がきつそうで、話したくても、上手く喋れずもどかしがる、扱いづらそうな自分の姿を。それは、ずっと先の話ではなく、すぐ先の話だ。

2008年7月29日火曜日

ともだちのともだちは。

  午前中は渋谷に出てル・シネマでパトリス・ルコントの『ぼくの大切なともだち』友達づいているなあ。中年男の友達作り。ブロンドのショートヘアと細くてシャープだけど黒い眉、共同経営者役の女優ジュリー・ガイエがかっこいい。ルコントの作品の中では凡庸かもしれないが、やっぱりストーリー作りはうまい!劇中のクイズ番組が仏版クイズミリオネアなのだが、司会者の盛り上げ方、黒光りした顔まで全く一緒。元はイギリスで、日仏ともにフォーマット購入したようだが、イギリス御本家の司会者見てみたいなあ。
  その後、赤坂メンクリ。新宿で学研M文庫の時代小説捜すが、その巻だけどこにもない。渋谷でもなかったので余計な本ばかり買う羽目になった。一旦帰宅し、シャワー浴び黒いスーツに着替え、京王線の高幡不動まで、中学高校時代の音楽友達のご尊父の通夜参列。今は友人が継いでいる金属加工工場で高校時代、何度かバイトと称して簡単な手伝いでお金を頂戴して、ギターの弦やLPや貸しスタジオ代に消えていったことを思い出す。

2008年7月28日月曜日

山谷ブルース

  朝から大門の歯科。差し歯が抜けてしまい、取って置いた筈が無くしてしまったのだ。2年経たないと保険が利かないと言われてショック。インプラントの金額を聞いて更にダメージ。
 歩いて六本木一丁目まで、元会社同僚とフィッシュで豆カレー。認定日なので新宿職安。
 それから渋谷にでて散髪後、シネクイントで『テネイシャスD~運命のピックを探せ~』シアターNで『ギララの逆襲洞爺湖サミット危機一髪』。どちらも、中2男子感覚満載の馬鹿映画。本当に下らねーなー(笑)。特に『ギララの逆襲』製作委員会、製作委員会方式(笑)。各社の社判押した契約書あるんだな(苦笑)。一分に一回突っ込みたいが、何を突っ込んでもネタバレしそうなので書くのは我慢するが、一つずつだけ。JBの子役が本当にそっくりなのと、加藤夏希の熱演が少し痛くて逆に萌。変な娘だなあ。ギララに関してもう一つだけ、サミットG8の日本の首相がイベシンゾウ。辞任したのは、いや投げ出したのはいつだったかと少し考える。辞めていなければ、どうなっていたかと考えると、明日のことは本当に分からない世の中。1年前は大昔。
 それからダッシュで、恵比寿アートカフェフレンズへ。40周年だという岡林信康絵画展初日特別ライブ。40年近くのファンといえば大ファンだが、ご本人はお見かけしたことは何度かあるものの、生歌を聴くのは生まれて初めてだ。なんせ1番大好きだったのは中学1、2年生だった。当時、勝手にカリスマに持ち上げておいて堕落したと罵倒するファンの気まぐれにすっかり嫌気がさして、京都だったか、滋賀だったかの山中に引きこもってしまっていて、ライブなんかなかった。それから随分たって復活した時は、エンヤトットの和ビートを提唱していて何だか触手が伸びなかったのだ。『チューリップのアップリケ』『山谷ブルース』『おいらいちぬけた』(歌うなんて!)から『26番目の月』『月の夜汽車』その後に作られた曲まで、ベテランの上方落語家のような飄々としたMCというか語りを交えて1時間半。途中で抜けて池袋に行く筈が、最後まで見てしまった。
  慌てて外に出て、池袋の映画館に問い合わせると、もう間に合わないと言われ、西荻に戻り、S亭で枝豆ビール。今日は自分と映画作り手の中2男子気分いっぱいだった。変わらない自分、変わった自分、進歩ない自分、変節した自分。元同僚から来たメールの根本的問い掛けもあり、飲みながら、あまり酔えず、いろいろと考える夜である。店のバイト娘がバイト期間が終わって、女友達と客として来店しているが、親父の酔っ払い客や若いバイト男子と盛り上がって、見事なくらい騒がしい。考え事をする時は、こうした喧騒も悪くないが、何で、男はみんな、若い馬鹿な娘を甘やかすんだ!!俺もそうだけど(苦笑)。西荻の飲み屋は、店主も趣味でやっている人が多いのか、どうも常連色の強い店が多いのが、何年住んでもどうも・・な感じだなあ。

2008年7月27日日曜日

今週読んだ本

牧秀彦『松平蒼二郎始末帳 陰流・闇仕置 悪党狩り』『松平蒼二郎始末帳 陰流・闇仕置 夜叉狩り』『松平蒼二郎始末帳 陰流・闇仕置 悪淫狩り』『松平蒼二郎始末帳 陰流・闇仕置 怨讐狩り』、内館牧子『エイジハラスメント』、村田らむ『東京Dスタイル食堂』、三浦展『富裕層の財布』、荒濱一、高橋学『やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』、商業施設新聞編集部『東京・名古屋・大阪三大都市圏はこう変わる』