2010年5月8日土曜日

加齢臭のする名画座

   シネマウェーラ渋谷で、映画作家・鈴木英夫の全て。

   58年東宝鈴木英夫監督『花の慕情(91)』
   生け花教室、和装の堂本梢(司葉子)が、生徒たちの間を回っている。「先生!お願いします」と声が掛かる。生徒の花を見て一本抜き「なるべく簡単になさった方が、花が生きるようになりますわ」と答える梢。
   教室が終わり、1階に降りて来る梢。ここは、花福の店舗だ。電話で、青山斎場への花の注文を受けていた主人の矢波福造(千秋実)が、梢に声を掛ける「これが、教室の設計図です。これが建てば、100人を超える弟子を受け入れても問題ありませんよ。これから新葉流を、どんどん大きくしていきましょう。お帰りですか?お送りしますよ」
   梢を車で送る矢波。「私、100人もの方にお教えできるかしら」「そんな弱気じゃ、?流や?流と並ぶことは出来ませんよ。100人どころか500人に教えられる教室にしたいんですよ」
   車を降りた梢に、弟の浩太郎(松沢洋一)が買ったばかりの登山靴を見せる。「ねえ、津田くんと一緒に山に行っていいでしょ」「危ないわよ。梨枝さんに相談したの?」「お母さんは反対するよ」居間にいる池上梨枝(杉村春子)は、話を聞いて「新聞に、大学生が3人、遭難して亡くなったって出てたでしょう。危ないわよ。絶対私は認めません。あなたは、新葉流の家元を継ぐ人なのよ」「姉さんがいるじゃないか?」「駄目です。家元は男性がなるものです」浩太郎の母の梨枝は、料亭?置屋を営んでいる。江戸っ子らしい、はっきりした物言いだが、表裏のない性格だ。

津田慎一(宝田明)弟淳二(西条廉彦)妹藍子(三井美奈)村木さわ(浦辺粂子)都築朝子(草笛光子)夫敬吾(菅原通済)小杉鴻作(笈川武夫)母松代(長岡輝子)慎一の大学の同期で静岡で開業する竹越誠一郎(三島耕)小田切母堂(三好栄子)令嬢(須賀京子)大塚しの(音羽久米子)夫人(立花暎子)旅館の女中(三田照子)妻克子(加藤治子)泉田青月(平田昭彦)菱川華翁(中村伸郎)鉱泉宿の亭主(佐田豊)

   52年新東宝鈴木英夫監督『殺人容疑者(92)』
   国電(省電?)の駅(有楽町か新橋あたりか)に、電車が着き、沢山の人がホームに降りてくる。

石島房太郎、大町文夫、三田国夫、恩田清二郎、丹波正三郎、土屋嘉男、纓片龍雄、小林昭二、高野二郎、田中一彦、沢晃二、橋爪輝雄、中原成男、今村源平、高本勝彦、池田秀男、谷三吉、霞涼二、高橋理、ジプシー・ローズ、野村昭子、水内立子、鈴木キワ子、中村洋子
兼田(纓片達雄)中沢刑事(石島房太郎)豊田刑事(土屋嘉男)ストリッパーのクール渡邊

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