神保町シアターで、浪花の映画の物語。
64年大映東京増村保造監督『卍(190)』
柿内園子(岸田今日子)が、先生(三津田健)に徳光光子(若尾文子)との不思議な恋愛について語っている。
園子は、船場のいとはんだったが、弁護士の孝太郎と自由気ままな結婚生活を送っている。ある時、日本画を習いに専門学校に通い始める。裸婦をモデルに観音像を描いていると、校長(山茶花究)が、あなたの絵は、このモデルとは違う。心の中に思い浮かべている人を描いていますねと話し掛けてきた。私の心の中の理想像を描いていて、特にモデルはいませんと言っても、くどい校長と言い争いになった。そのやり取りは、学校内で、西洋画の教室にいる光子との同性愛が噂されることになった。直ぐに園子は、化粧室で光子と顔を合わせることになり、園子は、光子から噂の元は校長らしいことを聞く。光子に入れあげるボンボンとの縁談話があり、市会議員から娘との結婚を協力して欲しいと言われた校長の策略だと説明され、噂をされる位なら、いっそ仲良くなって、校長たちの鼻を明かそうと言う光子の提案を面白がる園子。
二人は週末、仏像を見に奈良まで出掛ける。山道を手を繋いで歩きながら、光子の美しさに胸がときめく園子。帰宅し、夫に観音像の絵を見せ、興奮しながら光子の美しさを語る園子に、夫はこの絵を掛け軸にして、光子に見せたらどうだと言った。
63年大映京都三隅研次監督『女系家族(191)』
大阪船場の矢島商店四代目の嘉蔵が亡くなった。矢島商店は、代々女系相続で惣領娘が婿養子を迎えて継いできた。四代目も、番頭だったが婿養子となり、商売を盛り立てて来たのだ。相続人は、外に嫁に出たが離婚して戻ってきた長女の藤代(京マチ子)、番頭を婿にとった次女・千寿(鳳八千代)三女の雛子(高田美和)の三姉妹だ。本家のご隠居を始め、親類縁者集まって相続の話をすることになった。大番頭の宇一(中村鴈治郎)が、四代目から指示された通り、書き置き状を出し、各自に改めさせた上で、相続管理人として読み上げる。商売に関することは次女夫婦に相続させた上、利益の50%を3分割して各自に、近在に50軒ある借家と土地は長女に、株券と骨董品は三女にと、書いてある。惣領娘としてのプライドの高い藤代は不満顔だ。次女は自分は婿を取るのが嫌で自分に押し付けておいて、この時ばかり長女を振りかざす姉に腹を立てる。まだ若い三女の後見人として、叔母の芳子(浪花千栄子)がしゃしゃり出て、お互いの欲に、この内容は納得がいかないと言う藤代の言葉で、改めて話し合うことになる。
いがみ合う姉妹達だが、もう一通、四年前から面倒を見ている女がいると言う書き置き状の存在には一斉にいきり立つ。
何だか疲れて、博華で餃子とビール。
柿内園子(
園子は、
二人は週末、仏像を見に奈良まで出掛ける。
63年大映京都三隅研次監督『女系家族(191)』
大阪船場の矢島商店四代目の嘉蔵が亡くなった。矢島商店は、
いがみ合う姉妹達だが、もう一通、
何だか疲れて、博華で餃子とビール。
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