71年東宝石田勝心監督『父ちゃんのポーが聞こえる(566)』
蒸気機関車C56、機関手の杉本隆(小林桂樹)と機関助手の丸山源太郎(藤岡琢也)が、発車信号の確認をしながら、乗り込む。お互いヘボ機関手、ヘボ釜焚きと悪口を言い合う、長い相棒だ。丸山が、仕事が終わったら話があると言う。
国鉄官舎の杉本の家、長女の恵子(藤るみ子)が妹の則子(吉沢京子)に、「ノッコちゃん。お父さん遅いわね。お腹空いたでしょ、夕御飯食べようか」と声を掛ける。母の位牌にお供えをするついでに、つまみ食いをしていた則子は、慌てて飲み込み、「もうちょっと、父ちゃんを待とう。また千鳥かしら…」と答える。
その千鳥で、杉本と丸山が飲んでいる。「話は何だ?早く言えよ」「う…ん。ノッコちゃんのことだ。うちは、かみさんとの間に子供が出来なかったので、二人とも娘みたいに思っている。だからのんちゃんをうちにくれないか…」「そんなことか…」「おまえんちには恵子ちゃんもいるし、奥さんが亡くなった時には、うちで預かったり、していたじゃないか」「恵子は来月結婚して、東京に行ってしまうんだ。第一、則子はお父さん子だから、本人が納得しないよ」と言いながら、則子は目に入れても痛くないほど可愛がっていて、手放すことなど自分が考えられないのだ。丸山が酔って絡み始め、女将(千石規子)に止められている。そこに、当の則子が「父さん、やっぱりここだったのね」と入って来る。丸山はご機嫌で、隣りに座ってジュースでも飲まないかと声を掛けるが、お姉ちゃんが、ご飯の用意して待っているからと言う。丸山は一人残される。
恵子の東京への嫁入り前に、杉本は休暇を取った。太平洋側の海が見たいと言う則子の希望で、行川アイランドに出掛ける。ポリネシアンショーを見ている三人。ショーが終わり、はしゃいで真似をしていると、転んでしまう則子。
国鉄御宿保養所、杉本が風呂から上がると、恵子は3枚絵葉書を書いて郵便局に出しに行ったと言う。3枚?と杉本が言うと、お姉さんの婚約者に一枚、私の義理のお兄さんになる人に一枚と、お父さんの義理の息子になる人に一枚、と言って笑う則子。昼間転んで出来た膝小僧の傷を消毒し絆創膏を貼ってやる杉本。ビールを飲みながら、則子に話しがあると言い出す杉本。「新しいお母さんのこと?」「何で知っていたのか…」「お姉さんに聞いたわ」「その話を聞いて則子はどう思った?」「小学生の時だったら、嫌だと思っただろうけど、もうそんな子供じゃないわ。お父さんの気持ちを尊重するわ。いつ頃?」「恵子の結婚が片付いてからと思っている」国鉄官舎内での結婚式。
仲人の機関区長の一本松(十朱久雄)が高砂やと謡曲を唸っている。新婦の初江(司葉子)が若くて美人だ。お銚子を運んできた則子は、転んでしまう。酒を掛けられた丸山は、これこそ文字通り浴びるほど呑んだと言うことだとみなを笑わせる。
初江がアイロン掛けをしていると、則子が帰宅する。ノッコちゃんお帰りなさいと声を掛けても、返事がない。自分を信頼してくれていないのかと思いながら、則子の部屋に何度か声を掛けて入ると、則子は頬に大きな治療の後がある。学校の廊下で転んで顔を打ったのだと言う。不安げな則子に、あまり気にしない方がいいと言いながら、夜遅くに帰宅した夫に報告する。非番の日に、金沢の鉄道病院に連れて行こうという杉本。鉄道病院の外科の医師は、検査をしても特に異常は認められない、転びやすいのは偏平足が原因だろうと言う。
しかし、ある日、杉本は学校に呼ばれ、担任や校長から、則子は何度も学校で転ぶので、体育の授業を見学させている、中学3年という時期は忍びないが、市民病院に、肢体不自由児を入院させながら、勉強させる「こまどり学園」があるので、そこに入ったらどうかと勧められる。こまどり学園では、担任の元橋先生(吉行和子)に、本を貸してもらい、詩を書いていると言うと、生きている証しとしていいことだと言われる。
入院の時点では、則子の病名は分からなかった。しかし、徐々に症状は進行し、下肢、左手と麻痺は進む。嚥下もつらくなり始める。立って歩くことは出来なくなり、車椅子の生活に。杉本と初江の間に男の子が生まれた。赤ん坊を背負って着替えを持ってくる初江に、ついあたってしまう則子。隣のベッドのみどり(山添三千代)は小学生だったが、かなり症状は改善されてゆく。ある日、近所の若者のグループが、こまどり学園の生徒たちに絵画を教えにやってくる。その中の吉川道夫(佐々木勝彦)という青年に、則子は淡い恋心を感ずる。その頃、則子は初潮を迎えた。
国鉄の方針で、暫時蒸気機関車を廃止して、電気機関車や駆動車に変えてゆくことになった。そのために、杉山は、電気機関車の機関士の試験か、管理職試験を受けるように命じられる。機関士試験を受けるためには、二か月間名古屋の中部鉄道学園で講義を受けなければならない。おぶさった杉山からその話をされた則子は、二か月なんかすぐだから、行ってくれと健気にいい、近くに生えていたポプラの葉を捥いで、お守り代わりに渡す。
難病もの。勿論タイトルと内容は知っていたが、この映画は観た記憶がない。吉沢京子の可憐さは
ピークで、こんな可愛い子が、こんな目にと、劇場中がすすり泣きの大合唱に。みんなが鼻をすすると我に返ってしまう、へそ曲りなのだ。
体験入学の講師。今日は理系の院生だ。私でも勿体無いとも思うし、親だったら、尚更だろうな。焚き付けだことになったら、申し訳ない気もするが、頭はいいので、必ずしも技術者になる必要もないだろう。理数系の頭を持った人間で、人付き合いを厭わない性格なら、食べて行く道はいくらでもあるなんて言うと、人の親になったことのない私の、極めて無責任な意見だと怒られてしまうだろうが・・・(苦笑)。
新宿伊勢丹に行き、阿佐ヶ谷ラピュタで、隠密剣士を観ようと思ったが間に合わなかった。久し振りに、日曜の夕方に、西荻の街をぶらり、やけに人が多い。博華で餃子とビールと思ったら定休日、では久し振りに、美少女インド料理と思ったら、外に待っているお客が!!!
その千鳥で、杉本と丸山が飲んでいる。「話は何だ?早く言えよ」
恵子の東京への嫁入り前に、杉本は休暇を取った。
国鉄御宿保養所、杉本が風呂から上がると、
仲人の機関区長の一本松(十朱久雄)
初江がアイロン掛けをしていると、則子が帰宅する。ノッコちゃんお帰りなさいと声を掛けても、返事がない。
しかし、ある日、杉本は学校に呼ばれ、担任や校長から、則子は何度も学校で転ぶので、体育の授業を見学させている、中学3年という時期は忍びないが、市民病院に、肢体不自由児を入院させながら、勉強させる「こまどり学園」があるので、そこに入ったらどうかと勧められる。こまどり学園では、担任の元橋先生(吉行和子)に、本を貸してもらい、詩を書いていると言うと、生きている証しとしていいことだと言われる。
入院の時点では、則子の病名は分からなかった。しかし、徐々に症状は進行し、下肢、左手と麻痺は進む。嚥下もつらくなり始める。立って歩くことは出来なくなり、車椅子の生活に。杉本と初江の間に男の子が生まれた。赤ん坊を背負って着替えを持ってくる初江に、ついあたってしまう則子。隣のベッドのみどり(山添三千代)は小学生だったが、かなり症状は改善されてゆく。ある日、近所の若者のグループが、こまどり学園の生徒たちに絵画を教えにやってくる。その中の吉川道夫(佐々木勝彦)という青年に、則子は淡い恋心を感ずる。その頃、則子は初潮を迎えた。
国鉄の方針で、暫時蒸気機関車を廃止して、電気機関車や駆動車に変えてゆくことになった。そのために、杉山は、電気機関車の機関士の試験か、管理職試験を受けるように命じられる。機関士試験を受けるためには、二か月間名古屋の中部鉄道学園で講義を受けなければならない。おぶさった杉山からその話をされた則子は、二か月なんかすぐだから、行ってくれと健気にいい、近くに生えていたポプラの葉を捥いで、お守り代わりに渡す。
難病もの。勿論タイトルと内容は知っていたが、この映画は観た記憶がない。吉沢京子の可憐さは
ピークで、こんな可愛い子が、こんな目にと、劇場中がすすり泣きの大合唱に。みんなが鼻をすすると我に返ってしまう、へそ曲りなのだ。
体験入学の講師。今日は理系の院生だ。私でも勿体無いとも思うし、
新宿伊勢丹に行き、阿佐ヶ谷ラピュタで、
0 件のコメント:
コメントを投稿