2009年10月9日金曜日

美貌に罪あり

   昨夜の深酒、最近二日酔いにはならないが、体力的に駄目だ。好意を持っている女の子と飲むと、泥酔して自滅するのは、何とかならないものかと思う。

     レジュメを作り直し昼から、学校、2コマ。マスクをしている学生目立つなあ。

    池袋新文芸坐で、映画に輝く“天下の美女”山本富士子

    58年大映増村保造監督『氷壁(573)』
    冬の奥穂高を一人で登る魚津恭太(菅原謙二)の姿がある。クリスマスの街を歩き、料亭浜岸の暖簾をくぐり、店の片隅にリュックを下ろす。板前たちは、皆山ですかと声を掛ける魚津の馴染みの店らしい。主人(中条静夫)が、さっきまで小坂乙彦(川崎敬三)が来ていて珍しいことに全く飲まずに食事だけで、常盤会館の二階で待ち合わせだと言っていたと言う。食事を済ませ、魚津は、常盤会館の喫茶に行ってみると、小坂は、随分待っている雰囲気だった。直ぐに美しい人妻八代美那子(山本富士子)がやって来た。何だか訳ありそうで、山帰りだからもう出ると魚津が言うと、美那子も直ぐに出ますと言う。
    とりあえず魚津が出ると美那子が後を追ってきた。魚津が大森の下宿に帰ると言うと、自分の住まいが田園調布なので、車で送ると美那子。とりあえず車を拾い、田園調布にと言う魚津。美那子は、四年程前から小坂を知っていたが、年齢の離れた八代教之助(上原謙)と結婚した。一昨年のクリスマス偶然出会って、交際が復活し、一度だけ過ちを犯してしまったと言う。今、一方的に小坂から求愛をされることは迷惑なのだと言う。
    翌日魚津は、勤務先の新東亜商事東京支社に出勤する。支社長の常盤大作(山茶花究)に、君は山が好きだが、何で登るのだと声を掛けられる。年末の忙しい時に、休暇を取る魚津は、会社にとって迷惑かもしれないが、皆に好かれているようだ。大阪本社からお電話ですと秘書()が常盤に声を掛けようやく魚津は解放される。魚津は小坂の出版社に電話をして会いたいと告げた。
    日比谷公園だろうか、

小坂かおる(野添ひとみ)小坂の母(浦辺粂子)時松専務(大山健二)小屋番(伊藤光一)上條信一(河原侃二)東京製綱のナイロンザイル
飛騨側から前穂に自分は登る。徳沢小屋で君に会った時には、全て迷いを捨て君にプロポーズをするよと言う。

    59年大映増村保造監督『美貌に罪あり(574)』
     多摩川に近い、東京都下らしい田園地帯を走る汽車から撮影されているらしい光景。タクシーの後部座席に、吉野菊江(山本富士子)と日本舞踊の若手として飛ぶ鳥を落とす勢いの藤川勘蔵(勝新太郎)の姿がある。菊江は車を停めさせ、谷村吉蔵(潮万太郎)にご無沙汰していますと声を掛ける。「あの吉野の娘です。14から東京に出たので、垢抜けてえらい別嬪になってます」と言う吉蔵に、「あの吉野の頑固婆は、いつになったら土地を手放す気になるのか」と答える男。この一帯の田畑を潰して、ベッドタウンとしての団地を建てたい住宅公団の人間らしい。吉蔵は吉野家の小作人だったが、農地解放で土地を得て、更に土地ブローカーとしてかなり儲けていた。
     菊江は藤川を連れ、実家である吉野農園の大きな門の前に来る。オート三輪に花の積込みをしている次女の敬子(若尾文子)と、使用人の清水忠夫(川口浩)に声を掛ける。中に入っていくのを見て、「やっぱり菊江さんは綺麗だなあ。」という忠夫に、「そりゃ、働かないで踊りだけしているからよ」と言う。そこに、ここで蘭を育てている谷村周作(川崎敬三)が現れる。「お姉さん来たわよ。早く何とかしないと、お姉さん取られちゃうわよ。」「菊江さんが来ているですか・・・。」
   菊江は、母親のふさ(杉村春子)に、挨拶し、「先生が今度の発表会用に蘭を見たいというからお連れしてわ」と言う。藤川のいないところで、「あんた、周作さんとの結婚の返事を早くしておくれ」というふさ。「私は、一度も周作さんと結婚すると考えた事はないわ」というもののはっきりしない菊江。


  聾唖学校に通うかおる(野添ひとみ)藤川勘蔵(勝新太郎)吉蔵(潮万太郎)きく(村田扶実子)
粂川女将おくめ(村田知栄子)春枝(三宅川和子)勘吉(春本富士夫)下川(夏木晃)長沢(星ひかる)和田(穂高のり子)片倉一郎(藤巻公義)佐平(見明凡太郎)

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