2009年9月27日日曜日

破天荒なものは実力が必要だ。

   ラピュタ阿佐ヶ谷で、CINEMA★忍法帖
   65年宝塚映画川崎徹広監督『風来忍法帖(549)』
  天正18年、天下統一のため豊臣秀吉(有島一郎)は、石田三成(堺駿二)と共に、北條の小田原城攻めを行っている。そんな中、北條方の足軽相手に、賽子博打で、身包み巻き上げている男達がいる。悪源太なり平(渥美清)腎虚兵衛 (佐藤允)なんぼベンケイ(佐々十郎)。彼らは香具師らしい。

  実は足軽たちは、丁しか出ない筈の自分たちのイカサマ賽を使ったが、悪源太は何枚も上手だった。足軽たちは下帯以外全て奪われる。更に山中砦から、女たちが逃げるのを護衛するという役目も。三人は、その女たちを横取りして、売り払えば170両の銭に化けるだろうと皮算用したのだ。
護衛の侍大将を縄で縛りあげ木に吊るし、悪源太は、20人ほどの女たちに、赤い花を手に迫って行く。どんな女も、悪源太にかかると、身を許し、言うことを聞くようになるのだ。女たちは、うっとりした表情になり、着物を脱ぎ始める。虚兵衛と、弁慶も加わって、女たちを抱こうとすると、煙玉が投げられる。
    気が付くと、三人は女ではなく木に抱きついており、女たちも消えている。笠を被った僧侶姿の5人組がたちはだかり、女たちは連れていくと言う。彼らは口から針を飛ばし、火を放つ。一人が笠を脱ぎ棄てると、美しい娘だ。「下郎懲りたか!女を金に換えようとは、犬畜生にも劣る連中だ!!」
  悪源太は、その娘の美しさに一目惚れ。懲りずに寄っていくと、一人の男が、「忍法もぐら落とし!」と忍術を掛けると、足もとに穴が開き落ちる悪源太。必死に這い上がろうとするのを足で踏む女。僧侶姿の怪しい忍術使いたちは去って行った。「くそ、ぜったいあの女をものにしてやる。ヨツにカマってやる(強姦してやるということらしい)」と悪源太。
   小田原城に、先程、僧侶姿だった娘が、美しい着物姿で座っている。北条方一のキレ者、執権の松田尾張守(戸上城太郎)が、「どこに行っておられました?」「散歩です。」「姫様。城外は危険でござる」と言い、配下の風魔忍者の頭目風摩小太郎(平田昭彦)と戸来刑四郎(千葉敏郎)、御巫燐馬(早川恭二)、黒破連斎(川治誠)に麻也姫から目を離すでないぞ!!と命じた。
   その頃秀吉の陣地では、石田光成を含めた家来たちを前に作戦会議中だった。忍城城主、太田三楽斎(藤田進)を味方につけられるかが肝心で、そのためには三楽斎の孫娘で、小田原城で人質となっている麻也姫(中川みき)を奪還することが重要だと進言する光成。太田三楽斎は、太田道灌の孫で秀吉は、あまり関心がないようだが、その麻也姫は美しいのかと言うことだけに興味を持つ。
17歳3か月という年齢にも触手を動かしたようだ。光成配下の伊賀忍者に、麻也姫を拉致して来いと命ずる秀吉。
   小田原城下で、弁慶が特効薬・陣中膏の露店を出している。そこに、武士に追われた百姓が逃げてくる。目の前で指を斬り落される百姓。弁慶は、百姓の手に陣中膏を塗り布を巻く、あら不思議、切り落された筈の指がくっ付いて、動くようになっている。その効用を見た通行人は我も我もと手を伸ばしている。勿論、武士は腎虚兵衛、百姓は悪源太、子供騙しの田舎芝居だ。しかし、しばらく後、遊廓で女たちをはべらせて、酒を飲む三人の姿がある。そこに、南条練平(波田久夫)という怪しげな浪人がやってくる。小田原城の風魔忍者が人を集めているので、一緒に参加しようというのだ。腎虚兵衛と弁慶は気乗りがしないが、下見に行った小田原城内に、麻也姫の姿を見た悪源太は、少しでも彼女に近づこうと風魔忍者に加わることにする。
   尾張守は、北条家の成田左馬助(加藤春哉)と麻也姫を夫婦にしようと考えていた。三楽斎は、孫娘の縁談には同意していると、尾張守は言うが、うらなりの瓢箪のような左馬助がどうしても、好きになれないし、祖父がそんなことに同意したと言われても信用できない。どうしても、三楽斎に会いに行きたいと言い出した麻也姫が、忍城に行くことを仕方なしに同意し、小太郎に絶対目を離すなと言った。

   オープニングは、結構派手に始まり(ひょっとして、他の映画の馬上の合戦シーンかもしれないが・・・)、なかなか魅力的な出演者、かなりワクワクしながら見始めたが、途中からどんどん失速し、息切れしてしまう。やっぱり山田風太郎の破天荒な世界を映画化するのは、そうとう大変なんだろう。こりゃひどい・・・。

    なかの芸能小劇場で、快楽亭ブラック毒演会 映画秘宝寄席

    恐る恐る、後輩Kを誘って出掛けると、想像を大幅に裏切って、かなり楽しめた。放禁落語家の二つ名を持つ快楽亭ブラックは、映画だけでなく、本当に落語好きなことがわかる。30年程前にZOOM UPと言うエロ本で映画紹介を書いていた立川一門の前座か二つ目の落語家として、知って以来、イベントや映画館で幾度となくお見かけしていたが、ちゃんと落語を聞くのは、初めてだ。良かった。本当に良かった。立川一門を破門になり、色々な曲折を経て、敢えてアンダーグラウンド落語家として活動する彼の姿は、かっての生涯落語家のような落語に殉じた男の生き方をなぞっているかのようだ。今日のネタにも出たような、月曜日朝4時しかテレビに落語番組が存在しない(勿論、「笑点」が落語家が出演出来る番組で、落語番組でないと言う前提だ)今、落語家が落語を語れるウィンドウ(窓)は、寄席などライブしかないのかもしれない。
  坂元頼光がゲストで出て、サザザさんと、快楽亭ブラックと鈴木則文監督のオープニングを。youtube では何度もみていたサザザさん。初めて生で見たが、やっぱり最高だなあ。

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