新宿ピカデリーで『ブロードウェイ♪ブロードウェイ~コーラスラインへの道(257)』。2006年のコーラスラインのブロードウェイでの再演に当たってのオーディションに挑むダンサーたちの闘いを縦糸に、制作した故マイク・ベネットがこの企画の元にした、ダンサーたちを集めて、各々のそれまでの人生や、生活を語り合った録音テープとキャストのインタビューや当時のアーカイブ映像を横糸にして作り上げたドキュメンタリー。
言わでもがなだが、なんとアメリカのショウビズのレベルの高いことか、歌とダンスと演技、共に100点以上のプラスαが表現出来なければ、オーディションに残ることはできないことを実感する。かっての日本のミョージカルの、振付き歌謡劇というイメージから逃れられない自分は、最高のものを一度ちゃんと体感する必要があるんだろうな。沖縄出身の日本人の高良結香がコニー役を獲得して涙組むシーンに、ジーンとしてしまうのは、年を取ったせいだなあ(苦笑)。
続けて『ホームレス中学生(258)』。ベストセラーが原作で(全く読んでないが(苦笑))、ヒットは、タイトルのインパクトだけじゃなかったんだな。それだけに、ストーリー悪くはないと思う。主人公を小池徹平にしたのも正解。友人役の柄本時生とかだったりしたら、かなり痛い話になったと思う、貧乏くさくて。小池だったら草や段ボールを今は食べていたとしても、将来何だか食べるのに苦労しない感じがする(笑)。
ただ最近の日本映画見ていて、いつも思うのだか、劇伴(サウンドトラックですな、)が過剰だと思う。多分DVDやTVで見る限りだと気にならないのだと思うが、心理描写的なシーンになると、泣けとばかりに、決まってセンチメンタルなメロディーを、過剰なオーケストレーションでコテコテに飾りたてた音楽が繰り返し使われる。テレビは効果音や笑い声などの音声だけではなく、テロップで笑いどころを説明するような至れり尽くせりなメディアになってしまったが、映画も近頃は、そんななんだろうな。まあ観客が何を求めているのかだから趣味の問題か。
しかし、この映画は、食べ物の撮影が全然駄目。ずっと何も食べていない主人公にとって、湯気の立つご飯や味噌汁、メンチカツは、絶対オーラが出ていて、だからこそアップでスローモーションにしたと思うが、全く色気がなかった。せっかく、ラストで姉ちゃんが握ってくれた塩むすびも。何だか食べ物にこだわりがない現代の象徴かもしれない。強調しているつもりでも、美味しいシズルに鈍感というか、味音痴というか・・・。もっとも、一番の売りは、小池徹平(22)中学生、池脇千鶴(27)高校生、キングコング梶原じゃない方(28)が大学生。凄いキャスティングだ。でも違和感が全くないのが更に凄い(笑)。
最後に『アイアンマン(259)』。この映画の肝は、ロバート・ダウニーJR.の目力だろうか。ちょっとマッドサイエンティストが入っている感じ。まあ、さすがハリウッド映画、敵味方の色分け、薄っぺらいなー。でも、エンドロールの最後に続きがあります。と字幕入れておいて、全部見させた上にあれでは、みんな微妙と突っ込みをいれた筈だ。
夜は元会社の後輩で他社で働いている2人と元会社の後輩K新宿で食事。気がついたら終電に。
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