2009年11月7日土曜日

博華がずっと休みなので心配だ。

   ラピュタ阿佐ヶ谷で、昭和の銀幕に輝くヒロイン【第50弾】叶順子
   58年大映東京田中重雄監督『愛河(633)』
   河原に、ショートパンツ姿の若い娘たちの10名程のグループが、ハイキングに来ている。他の男たちのグループの品定めや恋愛談義で姦しい。化粧品会社のセールスウーマンらしい。結婚まで、純潔を守ると言う信子は少数派だ。堺新子(叶順子)は、今の交際を尋ねられ、目下順調に進行中だと答える。
    伊勢丹ネクタイ売り場で働く矢崎三三子[みさこ](若尾文子)。そこに友人の新子がやって来る。恋人の三井明(田宮二郎)にプレゼントするネクタイを買いに来たのだ。「ねえ、どれがいい?」「恋人へのプレゼントくらい自分で選ぶものよ」「じゃあ、これにする。」「千円頂きます」「割引してくれないの?」「ふふふ」「そうだ、水沢さん元気?」「今日、面接試験なんだ」
   学生服姿の水沢保夫(川口浩)が、日東物産の面接試験を受けている。専務(大山健二)総務部長(見明凡太郎)ら七人程の面接官だ。「君は運転が出来ると書いているが。」「一年生から自動車部に所属していました。」「君、ガールフレンドはいるかね」「はい、います。」「何人いるのかね?」「勿論一人です。が、恋愛と就職にどんな関係があるんですか?」「特にないな。個人的な関心だ。」「君はなかなか素直でいいよ」
  絵画館前で、美沙子と待ち合わせる水沢。「面接、どうだったの?」「ガールフレンドは何人いるかなんて聞くから、就職と関係あるのかって聞いちゃったよ。」「みんな他人の恋愛に関心があるのよ」「仕事が決まったら、伊豆に行って、君との話しをしてくるんだ。」「まあ」「僕は男は独身の仕事が出来ると言う主義だったけど、君と会ってから、考えが変わったよ。」「相手次第じゃないの?」
    家の庭で洗濯物を干している三三子。「水沢さんから電話。」と母の声。「どうだったの?」「合格したよ。君、今日は公休日だろ。会えないか?」「いいわよ」「じゃあ、3時にいつものところで、」浮かれた気分で居間に戻ると、雑誌記者をしている兄の剛一(川崎敬三)が遅い朝食を取っている。「何かいいことでもあったのか?」「内緒よ」「最近、新子さんに会うか?」「お兄さんって恋愛音痴ね。」「お代わりよそってくれよ」「お兄さん、昨日も徹夜だったの?」「この原稿を入れなきゃならないんだ。」「お兄さんって恋愛音痴ね。あら10時よ」慌てて立ち上がった剛一に、母康子(三宅邦子)が「まだ、9時前よ。」「騙したな!」「あなたたちは、また兄弟喧嘩。」「兄妹である証明よ」
   ジャズ喫茶ハイヌーン、ステージではシロー(平尾昌晃)が「ダイアナ」を歌っている。女性ファンが騒いでいる。後ろの席で、身体を揺らしながら聴いている新子。そこに、この店の支配人でもある三井が声を掛ける。「シローいかすわね。」「そうだろう。打合せをすぐ済ませるから今日はドライブに行こう!」「まあ、ステキ。」そこにウェイターが「晃さん。社長がお呼びです。」
   裏の事務所には、明の父親慶吉(十朱久雄)が、シャンソン歌手の暁美(若松和子)と話している。「私はジャズやら全く分からないので息子に全て任せているんです。」「素敵な店ですわね」。晃が入ってきて「どうしても、暁美さんにこの店で歌って欲しくて来て頂いたんです。お父さん、ギャラ弾んで上げてよ」「そういった話はお前にみんな任せているだろ。では、ごゆっくり」父親が出て行くと、「じゃあ暁美さん、ギャラはF万でどう?」「いいわよ」「じゃあ、明日から宜しくお願いします。」
   三井と新子が店を出ようとすると、入れ替わりに、水沢と三三子が入って来る。

矢崎三三子(若尾文子)矢崎剛一(川崎敬三)三宅邦子(矢崎康子)水沢保夫(川口浩)水沢昌江(滝花久子)堺新子(叶順子)いすず自動車外村(菅原謙二)三井明(田宮二郎)三井慶吉(十朱久雄)事務員A(中条静夫)事務員B(杉田康)事務員C(渡辺鉄弥)河原(津田駿二)市川(守田学)大学生(佐々木尚夫)梨恵(穂高のり子)サントリーバーの女給(市田ひろみ)神戸のゆうこの女給(毛利郁子)神戸のゆうこの女給(新宮信子)アパート管理人(竹里光子)神戸のアパート管理人(村田扶実子)若い女性A(久保田紀子)若い女性B(小田桐桂子)香坂民雄(北原義郎)優子(角梨枝子)暁美(若松和子)新関(三島雅夫)

引き続きラピュタで、俳優 佐藤慶
66年日生劇場プロダクション篠田正浩監督『処刑の島(634)』
    伊豆七島か、島の港に船が停まり、


    神保町シアターで、日本文芸散歩
    60年大映東京市川崑監督『おとうと(635)』
     雨の中、通学の学生たちの中を、蛇の目傘を差したげん(岸恵子)が、弟の碧郎(川口浩)を追い掛けている。碧郎は傘を差さず、濡れ鼠だ。やっと足を止めたので、げんは追い付く。「やっと気がついた。」「違うよ。姉さんがかわいそうだからだよ。」「この傘持って行きなさいよ」「女ものの傘なんて恥ずかしいよ」「あら、お父さんの蝙蝠傘持ってくれば良かったわね。」「いや、また姉さんが怒られるよ。お弁当のおかずは何?」「鰹節よ」「また鰹節か。あの人は何もしてくれないからな。僕の傘だって全部骨が折れたって気がつかないだろう。」「あの人だなんていけないわ。お母さんでしょ。」
     三越の売り場で、大きな風呂敷を持ったげんが、刑事(夏木章)に万引きだと捕まっている。「やっていません。」「強情な女だ。俺はちゃんと見たんだからな。」「皆さんの見ている前で確かめればいいでしょう。」「つべこべ言わずに来い!」と裏に連れて行かれる。
「住所は?」「向島です。」「向島のどこだ?」「父親は何をしている。」「私は何もしていません。母に頼まれた物を買っていただけです。」刑事は、ベルトを出しテーブルに打ちつけ脅しつけるが、げんは「叩くのであれば、テーブルではなくて、私を叩きなさい!」「このアマぁ」「これが、頼まれ物の手紙です。」「何々?リュウマチの薬?」「母がリュウマチなんです。」「白髪染め?リュウマチで寝ているばばあが髪を染めるのか?下駄に…」げんが風呂敷を開くと、そのリストの物しか入っていない。「これが受取で、お釣りです。」気まずそうになる刑事と番頭たち。


     69年松竹大船中村登監督『わが恋わが歌(636)』
    健次(竹脇無我)が待っていると、「ケンジ!!」と声を掛けリサが駆けてくる。「やっぱり親父に会うのは止めないか。長谷の大仏でも見た方がいいと思うよ。」「ワタシは、ドーシテモ、古都に住む歌人に会いたいノ…。」「そーかい。」気乗りしない健次は、実家にリサを連れて行く。「あなた、あなた、お客さまよ。」ととみ子(岩下志麻)「いないと言え」と吉野秀雄(中村勘三郎)。「あなた、健ちゃんが、スウェーデンの女性を連れて来たのよ。」「何?スウェーデン?!!」健次が吉野に、「こちら、ウチの大学の留学生。和歌について話を聞きたいと言うから連れて来たんだ。」 「ワタシは、リサ・?センです。和歌の心、歌の心を知りたいのデス。」「僕にだって分からないのに、外人には無理だよ。」「それは、お前の能力の問題だ。和歌は、人間の心を歌うのだから、日本人だけのものではありません。」吉野とリサの会話が成立して、健次がホッとしたのも束の間、リサが「センセイ、一つ聞いてもいいデスカ?和歌デモ、SEXを歌うことはあるのデスカ?」「んん?」「SEXは、愛する者の最も人間的な行為デス。」「日本人は、人前で性について話すことは、恥ずべきことだと言われている。神州もとより清潔の民だ!!不愉快だ、帰ってくれ!!」
    ホテルのプールサイドに、健次とリサがいる。「だから、あんな親父に会わない方がいいと言っただろ。テンで頭が固いんだ。」「デモ、素敵なお父サンだと思うヨ。ケンジは、お父サンを恐れてイル。」
その夜、ホテルの部屋。「ケンジ帰らなくてイイノ?シンパイしてるヨ。」「いいんだ。」抱き合う二人。
    翌朝、健次がコソコソと帰ってくる。とみ子にコッソリ「二千円貸して貰えない?ホテル代が足りないんだ。オヤジ怒っていた?」「そりゃそうよ。仕方ないわね。」とみ子が財布を出そうとすると、「とみ子!!金なんか貸す必要はない!!健次!!あのスウェーデンの女と一緒だったのか?出ていけ!!」

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