学校、午後2コマ。
シネマヴェーラ渋谷で、東宝青春映画の輝き。
68年東宝出目昌伸監督『年ごろ(618)』
小林陽子(内藤洋子)は高校最後の春休みに、友達の高木マリ(松本めぐみ)と兄の大介(松山省二)や竹山達郎(黒沢年男)、兄のガールフレンドの戸田幸子(吉村実子)らとスキーに出掛ける。そのホテルには、ブルーコメッツが来ていた。ブルコメファンのマリは大喜びだ。
転んでばかりで、おでこで停まっていた陽子も、竹山のコーチで段々滑れるようになっていった。
幸子はスキー板を流してしまった時に助けてくれた紳士小倉(岡田真澄)に、周りの男子学生とは違った大人の男性を感じて惹かれて行く。親しそうな二人を目撃してしまった洋子は気になった。
新学期が来て、陽子は高3になった。NYで、前衛芸術家の内田一夫(熊倉一雄)と結婚した姉秀子(村松英子)が二年ぶりに帰国する。洋子は、母久子(京塚昌子)と大介と羽田まで迎えに行く。大介は「兄さんは商業芸術に転向したのが成功したね。アメリカに行く前の絵は、どっちが上だか下だか解らなかった。」と言って母親にたしなめられている。アメリカで有名になった前衛芸術家の義兄を取材に来たマスコミが多数来ている。しかし降りてきた義兄の格好は、なんとも奇っ怪な風体だ。陽子は、飛行機を降りて来たパイロットがスキー場で会った紳士だと気がつき、航空会社に確認し小倉良治という名前だと知る。
小林家では、父親の大造(佐野周二)が一夫の書いたサイケなポスターを見て、なかなかのものだねと誉めている。一夫の風体や発言は、秀子が全て演出しているのだ。都会的で垢抜けた姉を、陽子は好きだった。
(岡田眞澄)八木正明(川上大輔)守口昭(高島稔)斉藤明子(中川さかゆ)鈴木民子(高橋厚子)
69年東宝出目昌伸監督『俺たちの荒野(619)』
横田基地近く、バイクの二人乗りをする哲也(黒沢年男)とジュン(東山敬司)。哲也は、昼間は、横田基地で米兵を運ぶアルバイトをしており、夜はバーストリートでバーテンをしている。ジュンは、ガソリンスタンド兼整備工場で働いている。二人はかって東洋自動車の工場で働いていた。集団就職で上京してきたのだ。二人は仲がよい、いつもつるんで遊んでいた。
哲也(黒沢年男)純(東山敬司)由希(酒井和歌子) サチ(赤座美代子)亜希(原知佐子)
ジミー(ウォーレン・サクソン)よし子(望月敦子)田島(清水元)ママ(宮田芳子)労務者風の男(左卜全)
町田通訳(草川直也)メリー(ミセス・カーター)金髪女(マギー・ウォーゴー)サウナ風呂の親爺(佐田豊)
バディものということだろうか。
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