2009年7月26日日曜日

森繁の社長もの、いいなあ。

    女性陣が、かなり洗い物を片付けてくれていたので、朝は割と簡単に済む。二度寝して、昼から、体験入学の講師。一人だったが沖縄県からの参加だ。昨日の酒は抜けたつもりだったが、体調イマイチ。

   終わり次第、銀座シネパトスで、
  「日本映画レトロスペクティブ-PART1-」~上を向いて歩こう!昭和がくれる元気の源!~
   56年東宝千葉泰樹監督『へそくり社長(422)』
   東京駅行きの小田急バスが成城町のバス停にやってくる。バス停に並んでいた客の内数人乗せただけで、超満員のバスは発車する。ダックスフントを散歩させる女中が、一軒のお屋敷に入っていく。表札は、田代善之助と掛かっている。
     ベッドで眠っている善之助(森繁久彌)をお越す妻の厚子(越路吹雪)。あなた眠れなかったの?と尋ねる妻に、夜のお勤めをしたじゃないかと言い、更に今日の株主懇談会が気になって眠れなかったと善之助。先代社長は3時間睡眠で通されたと妻に言われると返す言葉もない善之助。朝食はパンに牛乳、スープに野菜ジュースだ。つい、たまにはご飯と味噌汁の朝食を食べたいと呟くと、あなた、日本人の短命は米食が原因だといろんなデータで確立しているので、そんなことを言っては困りますと厚子。善之助は飲みきれない牛乳を花瓶に捨てる。厚子が、人参をジューサーに掛けようとすると動かない。停電だわと聞いてしめた!と思った善之助だが、人参は生で食べたほうがいいと言われ食べさせられる。馬になった気がする善之助。通勤だ。運転手付きの社長車で、ゆったりと通勤する。
車が明和商事株式会社ビルに着き、秘書の小森信一(小林桂樹)が出迎えた。


   59年東宝松林宗恵監督『社長太平記(423)』
   軍艦マーチが鳴り響く中、大日本帝国海軍太平洋艦隊が進む。巡洋艦?の食堂、二等水兵牧田庄太郎(森繁久彌)は、ガチャガチャうるさく音を立てながらあっという間に食事を終える。鬼兵曹の大森雄吉(小林桂樹)は、畏れ多くも大元帥閣下の下された食事を頂くのであるからして、もっと謹んで頂戴するようにと怒る。そこに艦長の朝日奈剛之助(加東大介)が現れ、訳を聞き、兵たるもの迅速を以て尊しとすべきであり、非難されるものではないと言う。その時、敵襲を告げるサイレンがなり、総員配置に着き応戦する。艦橋は危なくなり、大森は、艦長に退避するよう言うが、艦長は退かず、そこにいた牧田と大森は、敵機の機銃掃射を浴びる。
    そこで、うなされていた牧田は目が覚める。妻の登代子(久慈あさみ)に、また戦争中の夢ですかと言われる。朝ご飯はあるかいと尋ねる牧田に、あなたは寝坊過ぎるんです。お母さまにご挨拶していらしたらと言われ、離れに住む母の岩子(三好栄子)の所に行く。既に縁側で新聞を読んでいた岩子は、桜商事が東京に進出してくるって、新聞にかいてありますけど、と言われてしまう。牧田は、戦時中のパラシュート製造から戦後女性下着の製造に転換した碇商事の社長で、母の岩子は会長なのだ。


    COOL&WILD妖艶美 反逆のヒロイン 梶芽衣子
    72年東映東京伊藤俊也監督『女囚さそり 第41雑居房(424) 』
    松島ナミ(梶芽衣子)が地下牢に投獄され一年が経った。後ろ手に手鎖を掛けられで、足鎖でエビぞりのような姿だが、口に加えたスプーンを口にくわえて、床で擦っている。いつの間にやら、スプーンはメスのように鋭利なものになった。ある日、辻(小松方正)と2名の看守がやってくる。階段の上から、巡察官が来るので、一年振りに日の光を拝ませてやると郷田所長(渡辺文雄)が言っていると言う。郷田自身もやって来て、片目を潰された恨みを晴らす為にも、ナミは死ぬまで、この地下牢で暮らすのだと言う。巡察官の訪問の為に、一年分の垢を落として身体をきれいにしてやろうと、加圧消火ホースを持って来させ、激しく、ナミに水を浴びせ掛けた。水流により呼吸も出来ず激痛呻くナミ。
    巡察官(戸浦六宏)の歓迎式典が行われている。女囚たちの楽団が演奏する。巡察官は郷田に、凶悪犯たちをよくこれだけ大人しくさせたものだと言って、本省の東京矯正管区長に栄転しても、更に囚人たちの更生のために尽力してほしいと言った。その時、女囚たちが、連れられてきた女を見て、小さなつぶやきが生まれ、次第に広がっていった。松島ナミ、マツ、さそり…。度重なる逃亡歴、最後には地下牢に繋がれ、誰も姿を見ないまま一年が経った。女囚たちの間では伝説化されているのだ。1年間地下牢で横たわっていたナミは、一人で立っていることも出来ない。
    巡察官はナミにも「罪を償って、早く社会に復帰してください。」と声を掛けた。その時、立つことも出来ない筈のナミが想像を絶する跳躍で、隠し持った鋭利に尖らせたスプーンで、郷田の残った方の目を刺そうとした。掛けていた眼鏡にあたり、頬を傷つけただけであったが、巡察官は、恐怖のあまり腰を抜かし、失禁する。ズボンから床を小便の水溜りを広げた。大人しくしていた女囚たちは、嘲笑し騒いだ。巡察官を取り囲み、ズボンを、服を脱がす。今まで殊勝に演奏をしていた女囚楽団も、ジンタを演奏する。面目を丸潰しにされた郷田は、看守たちに指示をし、威嚇射撃をさせると、「絶対許さん。全員懲罰!!!!」と叫ぶ。
   炎天下の中、採石場で、石を引かされる女囚たち。ナミは、キリストのように、十字の大きな木を背負わされている。その光景を見た郷田は、「沖崎!!!あれでは駄目だ。松嶋ナミは、どんな懲罰も効かん。耐えるマツの姿は、女囚たちに神格化させるだけだ。」と言い。沖崎(室田日出男)に命じて、茶色の服を着た4人の看守を集めさせ、彼らにストッキングを顔に被らせて、ナミを輪姦させる。辻が、最初に圧し掛かると、ナミは顔を食い千切ろうとする。しかし、他の男たちに取り押さえられ、次第に遠い目をするナミ。その姿を見る女囚たちの中には、涙を流す者もいる。
   法務省と書かれた黒く塗られ、窓もない囚人護送車が何台も、採石場から刑務所に戻っていく。
助手席に座る辻(小松方正)は、「あんなハクいスケを抱けるとは、今日はヤリ得だったぜ。」と舌なめずりをしている。護送車の中には、ナミを含め7人の女がいた。リーダー格の大場ひで(白石加代子)、及川君代(荒砂ゆき)、 野田朝子(伊佐山ひろ子)、我妻春江(八並映子)、安木富子 (賀川雪絵)都ローズ (石井くに子)。大場や野田が、「いきがりやがって!!」とナミを蹴り始めると。都(以降、愛称のチビを使用)を除いて全員がナミに暴行する。
    失神したナミを死んだと思って、チビは、「マツが死んだ!!!」と半狂乱になる。運転席側の壁をガンガンなぐり喚くのに気が付いた辻たちが、車を止め、荷台の鍵を開け覗く。奥でナミは倒れている。近づいた辻に、突然起き上がって、手枷についた鎖で首を絞めるナミ。銃を持ったもう一人の看守には、大場が飛びついて銃を取り上げる。7人の女たちは、逃亡した。郷田、沖崎、古谷(堀田真三)が見つけたのは、股間を丸太で串刺しにされた辻の死体だった。
to be continued.

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