2009年7月13日月曜日

ロータスの狼=サーキットの狼だったのか・・・。

   午前中、洗濯をしながら、水曜のレジュメをプリントアウトしておこうとすると、いきなりプリンターの調子が悪くなる。嗚呼!!どよんとした気分になるが汗をかきかき、バラして、治る。少し薄い気がするが、まあいい。
   丸の内のクリニックで、糖尿病の経過観察。安定しているので、2ヶ月に一回で良くなる。
それから池尻大橋にある、先日クアトロのライブを見に行ったJというバンドを当時一緒にデビューさせた事務所の社長のIさんのオフィスに。自分の近況と今からやろうとしている話をしたら、Iさんが考えていることと随分シンクロして盛り上がって、1時間のつもりが2時間に。
神保町で見ようと思っていた成瀬巳喜男2作品の時間が間に合わなくなり、

    シネマヴェーラ渋谷で、 劇画≒映画
    77年東映東京山口和彦監督『サーキットの狼(401)』
    富士スピードウェイ、1976年、日本で初めてのF1レースが開催された。観客席でアイスクリーム売りのバイトをしている風吹裕矢(風吹真矢)。途中からレースに夢中になり、客たちから見えねえ!バイトのくせにと言われ、喧嘩に。レースは、ロータスのマリオ・アンドレッティが優勝、フェラーリのニキ・ラウダはリタイアし、F1総合優勝を逃した。駐車場で、バイクのエンジンを掛けようとしている裕矢の姿がある。暴走族の極道連の連中は、トロトロするなと罵倒する。観客席で喧嘩した二人の男は極道連だった。混雑した車の上を飛び越し、隙間を抜いて行く裕矢。
  谷田部モータース。元レーサーでオーナーの谷田部行雄(夏木陽介)が、裕矢に声を掛ける。2週間も勝手に休みやがって、このランチアのチューンナップ今日中にやっておけよ。やらないと給料払わないぞと言う谷田部。ロータスを買う頭金を今日までの給料で払うつもりなので、いくらでも残業するという裕矢。給料55万、アイスクリーム売りのバイト2回10万、スタント賞金20万、トータル85万と土の上に書く裕矢。
   SNACK ROSSA、この店は裕矢の姉のローザ(山内美恵子)が経営する店だ。裕矢が入ってくる。姉は、レーサーの飛鳥ミノル(倉石功)と踊っている。その姿を見るなり、いきなり飛鳥に飛びかかって殴る裕矢。裕ちゃん何すんの!!止めなさいとローザ。姉ちゃんの馬鹿野郎!!と叫んで、2階の自分の部屋に駆け込む裕矢。裕矢は泣いている。姉が上がってきて、「裕ちゃん驚いたわ、いきなりあんなことをして、私があの人と踊っていることがそんなに気に入らないの?」「急に、ひとりぼっちになった気がしたんだ」「いつだって、姉さんは、あんたのことを考えているのよ」「ごめん、飛鳥さん怒っていた?」「いえ、君の弟、凄い力だなあって言って笑っていたわ。今帰ったわ。それよりも3日も黙って家を明けてどうしてたの?」「予備校の友達のところに泊っていたんだ」「心配するから電話だけはしてね。そうそう、これあの人が、あなたにって」姉がくれたのは、ラウダのポスターだ。部屋に貼ったラウダのポスターに、宣戦布告をする裕矢。いきなり上から模型が落ちてくる。トータスヨーロッパスペシャルのプラモデルだ。
    いつものように、ロータスヨーロッパに乗り込む裕矢。飯島が「またお前か、売りモノなんだからいい加減にしてくれ。頭金だって安くはないことを知っているだろ」と言うと、85万円を出して、頭金と言って、少し流してくるよと車を出す裕矢。いつのまにやら両親の写真が飾ってある。俺が小2の時、テストドライバーだった親父は、ロータスの技術者に呼ばれて、スイスの山奥で試乗して、事故死したんだ。その後、骨とこの写真しか帰ってこなかった。お袋待っていてくれよ、こうして流していれば必ず、お袋を轢き逃げした奴が現れる筈だと言う。さっそく、後ろから、極道連の車が、やってきた。アメ車5台が、裕矢が取り囲み、カモにしようと迫ってくる。激しいカーチェイスが起きる。裕矢のドライビングテクニックはチンピラには歯が立たない。次々にクラッシュする極道連。
   数日後、谷田部モータスで車の下に裕矢が潜っていると、BMW2002ターボがやってくる。車の運転席から降りて来たのは、早瀬ミキ(横本メイ)だ。流暢な英語も使うミキは、1級整備士で、しばらくここでバイトするという。裕矢が直していた車をエンジンの調子がイマイチなんだというと、燃料ポンプの配線が外れていただけよというミキ。渋谷公園通りでたむろしている極道連のメンバー。店から買い物をしたミキが出てきてBMWに乗り込む。ミキの格好よさに極道連の連中は口笛を吹いて追いかけていく。

  スーパーカーブーム映画。原作好きの子供たちはこの映画観なかったろうな。なかなか見どころは多い。富士スピードウエイで行われた日本初のF1、日本の著名レーサーと、当時のスーパーカー総出演。車音痴で、スーパーカーについて何も通らなかった自分にはなんとも言いようがない作品だ。昨日見たさそりに出演の、梶芽衣子のレズの虜になった女優が、主人公の姉役だと思いこんでいたが違った(苦笑)。しかし、首都高を含めた公道でのロケ。迫力が違う。イイ時代だったなあ。こんなことを東映がやっていたから、道路使用許可が下りなくなったのかもと考えると、複雑な心境だ(笑)。


    56年東宝青柳信雄監督『サザエさん(402)』
   ステージで、マンボの歌を歌う江利チエミとダークダックス。磯野サザエ(江利チエミ)が庭掃除をしながらの妄想だ。庭の外から三河屋や魚屋や炭屋などの御用聞き姿のダークダックスがニコニコしながら、サザエを見ている。母親のフネ(清川虹子)が昼日中から庭で大声で歌っている人がありますかとサザエを叱る。全然庭はきれいになっていない。私はパーマ当てて、夕飯の買い物しに出掛けるので留守番しておくれと言って出掛けて行く。サザエは、戸棚に何かおやつがないか探すが何もない。ラジオを着けると、栄養食のおさらいですと言っているので、しめたと作り始めるサザエ。芋のしっぽなどに、糠、小麦粉、どうも怪しい。以上で、鶏の栄養食でしたと言うオチだ。
   そこにカツオ(小畑やすし)が帰ってくる。おやつはと聞くので、ねえちゃんが今から作ると答える。ワカメは?と尋ねると隣の?さんの家に鶏が迷い込んできたので見ていると言う。今まで作った鶏の栄養食をカツオに渡し、これを食べさせれば卵を産むよと渡す。カツオは籠に入った鶏を囲んでいるワカメ(松島トモ子)たちの所へ行き、これをやれば卵産むってと言う。競って餌をやるワカメたち。サザエはフライパンで、ホットケーキのようなモノを焼いている。ひっくり返そうとすると、宙に舞ってサザエの額に。フライパンをコンロに掛けたまま、おでこに薬を塗りに行く。そこにフネが帰宅し、慌ててガスを消す。鏡台の前で薬を塗っているサザエを見て、あんた火を付けたままで、台所を散らかして、一体何をやっていたんだい。早かったね、母さん、パーマ屋が休みだったよ。お饅頭買ってきたけど、カツオとワカメは?隣で鶏を見ているわよ。サザエが二人を呼びに行くと、二人はいつ卵を産むのかと必死で見ているが、雄鶏だ。あんた雄鶏だから卵は産まないよと言うサザエ。その後、なぜ雄鶏は卵を産まないの?とフネを質問責めにするカツオ。
    その夜、波平(ただ、表札は磯野松太郎となっている。磯野松太郎の方がそれらしい。藤原釜足)が帰って来て、夕食で卓袱台を囲んでいる。波平が緊急家族会議の開催を希望しますと言う。今回の議長はカツオだ。何でも甥のノリ助(仲代達矢)が、今の下宿を大家の都合で出なければならなくなり、会社の独身寮に空きが出るまで、同居させて欲しいと言うのだ。サザエは気が進まないが、しょうがないだろうとなる。ワカメが下宿代を沢山貰ったほうがいいわと言う。親戚だから、そういう訳にはいかないわとフネ。二階に上がり、ノリ助さんが来たら自分の荷物を下に降ろさなければと溜め息をつくサザエ。隣を見ると珍しくカツオが算数の宿題をやっている。姉さんが手伝ってやろうかと言うとどうせ分からないからいいとカツオ。兄弟喧嘩になり、ドタバタと投げ合っている。下では、波平とフネが呆れている。嫁入り前の娘がこんなに暴れてと怒るフネ。お父さん叱って下さいと言うと、台所の方からヘンな音がする。ヤカンを火に掛けっぱなしだったと慌てるフネ。笑って波平に怒られるサザエ。

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