36年日活京都山中貞雄監督『河内山宗俊(404)』
夜店が並んでいる。蝦蟇の油売り(中村進五郎 )、居合い抜き(山崎島二郎)、子供相手に何ものか売っている香具師(沢村比呂志)、このあたりを仕切る森田屋の用心棒の金子市之丞(中村翫右衛門)が、その日のショバ代を集めていく。寒いせいか人出が少ないが、決まりだからと言う。しかし甘酒売りのお浪(原節子)だけには甘い。人出も少ないし、どうせ親分に全部渡さなければならず、自分には一文も入らないのだと負けてやる(これは子供相手に何かを売る香具師の値切りことばのそっくり繰り返しだ)。市之丞に声を掛ける侍がいる。かって市之丞がいた松江藩の北村大膳(清川荘司)だ。先月江戸詰めになった。久しぶりに会ったのだから、旧交を温めようとしきりと北村は言うが、金子は冷たい。北村が、最初に金子を見つけた甘酒屋まで戻ると、起きっぱなしの刀から小柄(こづか)が無くなっている。
市之丞は何とか北村を振り切り、縁台将棋の暗闇の丑松(助高屋助蔵)のところに行く。老人を相手に小さな金額の勝負をわざと負け続け、お強いですね、では一両賭けて頂けばそちらが勝てば五両ですと言う。後ろで見ていたお浪の弟の広太郎(市川扇升)が止めておいたほうがいいよと言って、余計なことを言うなと丑松にどやされた。老人は一両巻き上げられる。しかし、老人は十両出し、勝てば五十両と言う勝負に乗る。丑松は狙いが外れ、親分から借りていた見せ金の五十両巻き上げられた。森田屋に帰った丑松は、清蔵(坂東調右衛門)に「いかさま将棋がいかさまで負けてちゃ世話ねえぜ!」とどやしつけられている。市之丞も、集金の金を勘定していた清蔵に、今日は43軒じゃなかったかと問い質され、必死で、42軒でしたよととぼける。
丑松から五十両巻き上げたのは河内山宗俊(河原崎長十郎)だった。情婦のお静(山岸しづ江)の所に帰る。お前何か欲しいものはないかと言って、羽織り、帯など買ってやると大盤振る舞いだ。お静の店は一階が飲み屋だが、二階を賭場に貸している。そこの常連で、女衒をしている健太(市川筵司→加東大介)や、広太郎がいる。有り金使い果たした健太に金を貸してやる宗俊。ご機嫌で宗俊が飲んでいると、お浪が、弟の広太郎が、この賭場に入り浸っていると聞いたが、いないかと訪ねて来た。宗俊が二階に声を掛けるが、広太郎は健太に口止めする。
広太郎は、姉が宗俊に別の賭場を聞いて去ったのを知り、一階に降りてきて、宗俊に直次郎と名乗って酒をご馳走になる。若いのにいい呑みっぷりが気に入った宗俊は、直次郎を連れ、遊廓に繰り出す。花魁は波次郎を子供扱いするが、調子に乗って注がれるまま呑んで気分が悪くなった直次郎が、廊下に出ると、幼なじみのお光(衣笠淳子)と再会する。お光は三千歳として郭に上がっていた。若いのに顔馴染みがいるなんてと、花魁たちは驚く。
翌日、再びお浪が帰らない弟を探して、お静の店を尋ねてくる。昨夜の波次郎が広太郎だとは知らない宗俊は、姉さんをこんなに心配させてと相槌を打つ。実は、北村大膳の小柄を盗んだのが、広太郎だと分かり、大膳に怒鳴り込まれて、お浪は困っていたのだ。店に戻って大膳に頭を下げていると、森田屋の障子貼り替え用の糊を買いにきた市之丞がやって来た。上様から殿が拝領した刀を貰った大膳が、万が一小柄を盗まれたことがばれたら切腹ものですなと言う市之丞。お奉行に訴え出るのも、少し待ってからのほうがいいですよ、そうだな、今のお奉行は?加藤さまです。そうだった、そうだった。加藤何さまだったかな?清正さまですよ。そうだ、加藤清正・・・ん?からかわれたとしった大膳は、怒って帰っていく。どうせ、訴え出ることはできないから心配するなとお浪に言う市之丞。
その頃、大膳の小柄は、古道具のセリ市に出ていた。広太郎は、セリ人(市川笑太郎)に何とか30両くらいで売ってくれと言う。偶然、松江藩の茂十郎兵衛(高勢実乗)と藤八右衛門(鳥羽陽之助)がいた。お互い大したもんじゃないといいながら、欲しくなり競って吊り上げるうちに10両で買ってしまう。しかし、偶然大膳に出会い、大膳に30両で売りつけることに成功する。
帰ってこない広太郎を探して、何度も宗俊を訪ねるお波に嫉妬するお静。ある時、お波の甘酒の屋台で遭遇する宗俊と市之丞。お波の純真を憎からず思っている二人は、一触即発の状態に。しかし、市之丞が抜刀した際に、止めようとしたお波の指をかすったようで、大騒ぎで、お波の傷を心配する二人。意気投合した二人は、飲もうということになり、お静の店にやってくる。しかし、昼間、健太から宗俊が甘酒の屋台に入り浸りと聞いて、あんな小娘にメロメロになっていると焼餅をやいたお静は、全く冷たい。
しかたなしに、二人は、別の飲み屋で、三日三晩飲み続ける。行方不明になった市之丞を不審に思う森田屋清蔵。清蔵は、三千歳を300万で落籍すことにしている。それを嫌った三千歳から相談された広太郎は、足抜けをさせる。行くあてのない広太郎が頼る先は、宗俊しかいない。しかし、帰ってこない宗俊がお波のところに入り浸っていると思い込んだお静は、泊めてくれと頼みにきた広太郎を、憎いお波への嫉妬で、匿うことを断る。行く宛がなくなった二人は、死ぬ気になり大川に身を投げる。三千歳の水死体は上がったが、心中相手は見つからない。
清蔵と丑松は、三千歳の足抜けに広太郎が関わっていることを知る。広太郎は、姉のお波のところに帰ってくる。やっと帰ってきた弟を叩き、泣くお波。そこに清蔵と丑松がやってくる。広太郎を匿い、三千歳を落籍すつもりで300両払ったのに、広太郎にしてやられたので、姉のお前が弁償しろと言う清蔵。勿論、甘酒売りのお波に、300両という金は途方もない金だ。丑松は帰りがけに、お前の身体に相談してみろと捨て台詞を吐く。
松江侯(瀬川菊之丞)
学校に出て3コマの講義。今週来週は、ほぼ毎日、通わなければならない。
学生に進路のことで相談を受ける。自分としては我ながらなかなかの内容だと思ったが(笑)、果たして彼女にとって役にたったろうか?
エアコンのリモコンが効かず、コジマに行くが、店員が要領を得ない。暑くてイライラしているときに、顧客満足は難しいと思うが、もう少し、ちゃんと対応して欲しいなあ。
丑松から五十両巻き上げたのは河内山宗俊(河原崎長十郎)
広太郎は、姉が宗俊に別の賭場を聞いて去ったのを知り、
翌日、
その頃、大膳の小柄は、古道具のセリ市に出ていた。広太郎は、セリ人(市川笑太郎)に何とか30両くらいで売ってくれと言う。偶然、松江藩の茂十郎兵衛(高勢実乗)と藤八右衛門(鳥羽陽之助)がいた。お互い大したもんじゃないといいながら、欲しくなり競って吊り上げるうちに10両で買ってしまう。しかし、偶然大膳に出会い、大膳に30両で売りつけることに成功する。
帰ってこない広太郎を探して、何度も宗俊を訪ねるお波に嫉妬するお静。ある時、お波の甘酒の屋台で遭遇する宗俊と市之丞。お波の純真を憎からず思っている二人は、一触即発の状態に。しかし、市之丞が抜刀した際に、止めようとしたお波の指をかすったようで、大騒ぎで、お波の傷を心配する二人。意気投合した二人は、飲もうということになり、お静の店にやってくる。しかし、昼間、健太から宗俊が甘酒の屋台に入り浸りと聞いて、あんな小娘にメロメロになっていると焼餅をやいたお静は、全く冷たい。
しかたなしに、二人は、別の飲み屋で、三日三晩飲み続ける。行方不明になった市之丞を不審に思う森田屋清蔵。清蔵は、三千歳を300万で落籍すことにしている。それを嫌った三千歳から相談された広太郎は、足抜けをさせる。行くあてのない広太郎が頼る先は、宗俊しかいない。しかし、帰ってこない宗俊がお波のところに入り浸っていると思い込んだお静は、泊めてくれと頼みにきた広太郎を、憎いお波への嫉妬で、匿うことを断る。行く宛がなくなった二人は、死ぬ気になり大川に身を投げる。三千歳の水死体は上がったが、心中相手は見つからない。
清蔵と丑松は、三千歳の足抜けに広太郎が関わっていることを知る。広太郎は、姉のお波のところに帰ってくる。やっと帰ってきた弟を叩き、泣くお波。そこに清蔵と丑松がやってくる。広太郎を匿い、三千歳を落籍すつもりで300両払ったのに、広太郎にしてやられたので、姉のお前が弁償しろと言う清蔵。勿論、甘酒売りのお波に、300両という金は途方もない金だ。丑松は帰りがけに、お前の身体に相談してみろと捨て台詞を吐く。
松江侯(瀬川菊之丞)
学校に出て3コマの講義。今週来週は、ほぼ毎日、通わなければならない。
学生に進路のことで相談を受ける。自分としては我ながらなかなかの内容だと思ったが(笑)、果たして彼女にとって役にたったろうか?
エアコンのリモコンが効かず、コジマに行くが、店員が要領を得ない。暑くてイライラしているときに、顧客満足は難しいと思うが、もう少し、ちゃんと対応して欲しいなあ。
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