2009年7月14日火曜日

BGってビジネスガールのこと。

    ラピュタ阿佐ヶ谷でモーニングショー、昭和の銀幕に輝くヒロイン【第48弾】星由里子
    61年東宝丸山誠治監督『B・G物語 二十才の設計(403)』
     ハンカチを貼って干してある窓ガラス。朝の5時に目覚ましが鳴る。栗村杏子(星由里子)は、すぐに目を覚ます。隣の部屋に寝ている兄の太郎(船戸順)は、目覚ましを止めようとスタンドのスイッチを押したりしている。顔を洗い、トースターにパンを入れラジオのスイッチをつける杏子。大きな音楽にさすがの太郎も目が覚め、いい加減にしてくれ。まだ6時過ぎだよと言う。7時に起きて8時に家を出れば間に合うじゃないかと言う。今日は、杏子の入社第一日目なのだ。化粧をし、スーツを着た杏子の写真を撮る太郎。しかし、会社ではお転婆しないでくれよ、両親も保証人もいな僕たち、杏子が入社出来たのは、津沢さんが専務のお父さんに口をきいてくれたからだ。それとお兄さんが、こつこつ真面目に無遅刻無欠勤して、信用があるからでしょと杏子。両親の遺影に今日のことを報告する太郎。
    杏子は、兄より先に家を出る。山手線の中で、杏子は自分の後ろで温かいものが、くっつけられるのを感じて、痴漢はやめて下さいと男の手を上げる。男(有島一郎)は、温かいのは私の弁当だ。ご飯が炊きたてだから温かいのだと言う。
     日東電気の昭和36年入社式が始まった。津沢専務(松村達雄)の講話は長い。営業部に出勤した太郎の隣の席は深見和夫(江原達治)だ。深見が太郎に、杏子ちゃん今日からだよね、僕は彼女と結婚したいんだ。気持ちを聞いてくれないかと言う。そんなこと自分で聞けと太郎。津沢浩(稲垣隆)が太郎のところに来る。杏子はお陰様で入社ですとお礼を言う太郎。
    杏子は総務課に配属になった。曾我係長(宇野晃司)が、小野せつ子(水野久美)の隣の席だから面倒をみてもらいなさいと言う。総務課長の吉岡剛三を紹介される。吉岡課長は、今朝の痴漢男だった。向かいの席の先輩BGは、宮本元子と内田よし子だ。杏子は、課長に呼ばれる。ちょっと外で食事しなければならないので、弁当を食べてくれないかと頼まれる。吉岡の妻は栄養士で、昼の弁当を食べないと怒られるらしい。カロリー計算をきちんとしているので、一週間課長の弁当を食べると太ってしまうとよし子に言われ悲鳴を上げる杏子。深見が、会社が終わったら、太郎と食事に行かないかと誘いに来る。吉岡課長が、杏子を呼ぶ。仕事中には、私語を交わしてはいけないと小言を言われる。そこに、津沢がやってくる。あれ大阪出張じゃなかったのかと吉岡。朝一で戻ってきましたと答える津沢。先輩のBGたちが、杏子に津沢さん知り合いなの?津沢さん営業成績もいいし、二枚目だし、専務の息子でお金もあるので、金払いもいいからいいわよねと話す。その夜、太郎と深見が、杏子の就職祝いをしてくれた。帰宅して、深見さん5杯もお代わりしてびっくりしたと言う杏子。週末、深見とボウリングに行こうと言う太郎。
    翌日の昼休み、小野節子と会社の屋上に行く杏子。バドミントン、バレーボール、銘々楽しんでいる社員たち。おお牧場はみどりを合唱するグループの中に、兄の太郎を見つけ、音痴な兄が歌っているなんてヘンだわと言う杏子。節子は、多分大道久仁子(藤山陽子)さんがいるからだわと言う。大道久仁子は大株主の大道氏の娘だが、仕事をしているのだ。
    吉岡課長が、杏子を呼ぶ。大株主の大道さんの所に新型の補聴器を届けに行くのだが、これから色々とお世話になる機会も多いので、紹介がてら一緒に来なさいと言う。気難しい人だから、行儀よくするようにと注意する吉岡。車で大道家に着き、居間に案内される。居間のピアノを弾く長男の雄造(児玉清)の姿がある。お勉強中に失礼しましたと言う吉岡。飼われている九官鳥に気がつく杏子。こんにちはと杏子が声を掛けると挨拶を返す九官鳥。吉岡が挨拶すると馬鹿と言う。鳥も、優しい気持ちの人は分かるんですねと言う雄造に、複雑な表情の吉岡。作曲家になる勉強をしているのだ。大道氏の方針で成人したら自活することになっている。お金持ちなのに、随分けちんぼなのねと言う杏子に、いやだから自分はいつまで経っても課長のままだと愚痴る吉岡。そこに大道(小川虎之助)がやってくる。しまったと言う顔をする吉岡に、お耳がお悪いと言うから大丈夫じゃないんですかと杏子。大道に、補聴器お持ちいたしましたと大声で話しかける吉岡に、ワシはそんな大きな声を出さんでも聞こえる。耳が遠くなったのは家内(岡村文子)のほうだ、君はいつまでも粗忽なままだな、そんなことでは部長になれないと言う大道。青ざめる吉岡。
    太郎、深見、節子と一緒にボウリングを楽しむ杏子。帰りに、買い物をしたいという杏子に、深見と家ですきやきをするので、早く帰ってこいよと太郎。しかし、ひとり歩いている杏子に、オープンカーに乗った津沢が声を掛けてくる。お茶でも飲まないかと誘い、銀座のクラブに連れて行ってくれる。カクテルを飲み、ダンスをする。帰り送ってくれながら、津沢は、今日はどうだった?と尋ねる。お酒を飲んだことも、クラブでダンスを踊るのも生まれて初めてだという杏子に、もうひとつ初めてのことをするかい?と言って、僕は君が好きなんだといって杏子の唇を奪う津沢。
    夢のような気持ちで、帰宅すると、兄は眠っている。鼻をつまんで起こす杏子。遅いなあ、待ちくたびれて深見は帰ってしまったよという太郎。  

     午後は、N氏と、高校時代の友人が技術部長をする会社に音声認識システムのプレゼンに。さすが研究者、システムについて理解し、興味を持ってくれたようだ。
    その後、元会社に行き、先週の宿題の資料を届ける。すると、デジタル部門のM氏にバッタリ。さっそく音声認識システムのプレゼンを。エデュテイメント的な展開を出来るといいと話す。
   更に帰ろうとすると、デザイナーのAに。子会社のデザイン会社の社長になっていて驚く。近況を聞いて、強引に一緒に何かやろうと話す。
    梅雨明けしたみたいだし、何だか、幸先のよいスタートだ。

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