昼から外出し、神保町シアターで、日本映画★近代文学全集。
65年松竹大船大庭秀雄監督『雪国(299)』
昭和10年の早春、北陸を回って、越後湯村(越後湯沢だろう)と言う山あいの温泉地に、翻訳家の島村(木村功)が、逗留しながら、仕事をしようとやってきた。湯むらと言う旅館の椿と言う部屋に通される。窓から見るとまだ山には雪がかぶっている。部屋付きの女中(桜むつ子)に夕食を頼み、賑やかな宴会の声に心が浮き立ち、しばらく山深い所を回っていたので、芸者を呼べないかと相談するが、この温泉には12人しかいない芸者は、ダムの落成祝いで、いくつか宴会が入っているから駄目だろう、しかし、芸者でも素人でもない女の子がいるので、声を掛けてみると言う。
しばらくして女中は娘を連れてきた。娘は19才の駒子(岩下志麻)といい、新潟に行く途中の港町の出身で、16歳の時に酌婦として東京に売られ、少し後に引かれたが、旦那が亡くなったので郷里に戻ったが、貧しい家庭に、踊りの師匠の養女となってここへ来たと言う。しかし、踊りを覚える筈が養親の師匠が若くして中風になってしまったために、再び温泉で酌婦になったと言う。身の上話を聞くうちに、島村と駒子は打ち解けるが、女中がお座敷から駒子に戻れと声が掛かったと呼びにきた。駒子は、戻ってくるからと去ったが、その夜は現れなかった。
翌日、島村が仕事をしていると、駒子がやって来る。昨夜は来なかったじゃないかと島村が責めると、しつこい客に飲まされ遅くなり過ぎたので、迷惑じゃないかと思って遠慮したと駒子。島村が広げている原書に興味を持ち、フランスの踊りの本だと答えると、こんな難しい翻訳をしているなんて、立派な仕事をしているのねと言う駒子。そんな駒子に、島村は抱ける芸者を紹介してくれないかと言う。駒子はここの芸者は、寝ないと言う。駒子には友達として邪な気持ちなしに話がしたいので、誰か自分のモヤモヤを解消させる相手が欲しいのだと、真面目な顔で話す島村。駒子は怒って帰って行った。
旅館の女中から、若くて一番の美人との紹介でやって来た芸者の金太郎(桜京美)は、所詮温泉芸者だ。ビールをがんがん飲み、島村の洋書のダンサーの裸身を見て、お客さんは、こんなワイ本を見るなんてむっつりスケベだと言う・・・。その夜遅く、酔った駒子が、椿の間にやってくる。酔いが醒めるまで少し休ませてくれと言う駒子。しかし、いくつかのやりとりがあり、駒子を抱く島村。
実家方面に行き、久し振りに母と妹と夕食。
昭和10年の早春、北陸を回って、
翌日、島村が仕事をしていると、駒子がやって来る。
旅館の女中から、
実家方面に行き、久し振りに母と妹と夕食。
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