神保町シアターで浪花の映画の物語。
61年東宝堀川弘通監督『猫と鰹節(228)』
大阪駅、岡山からドブ板に繊維ものの仕入れに来た男(西村晃)に、煙草の火を貸してくれと頼む白神膳八(森繁久彌)。同業者のふりをして、男の懐を当て、確実な儲け話があり、元手を倍にした上、奥さんに内緒で遊ぶ金もできますよと囁くと簡単に乗ってくる男。
48年大映京都伊藤大輔監督『王将(229)』
シネマート六本木で、ヤウ・ナイホウ監督『天使の眼、野獣の街(230)』
香港中環地区、一人の男が路面電車に乗ってくる。車内は混んでいたが、学生風の若い娘の隣が運良く空き座る。数字のパズルをやり始める。ある停留所で男は降りる。隣の娘も、おもむろに立ち上がり下車した。男は、通りをしばらく歩き、辺りを見渡せる場所に上がった。彼は宝石強盗団のリーダーだ。娘は一人の男を尾行していた。ハンバーガーショップに入る、ハンバーガーを食べていると、後をつけていた筈の男が声を掛けてくる。「子豚ちゃん。お母さんは元気か?」娘は人違いだと答えるが、ずっとつけていただろうと言われる。尾行はばれていたのだ。電車を降りてから俺は何をしていたと尋ねられ、携帯で電話をしていたこと、電話ボックスに入り、電話を掛けながら、書いたメモを紫色のゴミ箱に捨てたこと、車内でぶつかった女が着ていた服や身長などを答える。しかし、車内で落とした新聞を拾った男の特徴は?と尋ねられて、絶句する。試験は不合格ですねと肩を落とす娘に、いやお前なら警官には見えないだろうと言う男。男は、香港警察特別捜査部観察班のリーダー犬頭。
娘は名乗ろうとすると、ここでは全てコードネームで呼び合うのだと言われ、勝手に子豚と命名され、女ボスや仲間に紹介された。その頃既に中環地区の宝石店は強盗に襲われ、宝石を奪われていた。あまりに手際良く警察の到着前に逃亡している。特別捜査部の分析班は、宝石店店内だけでなく、周囲のカメラに写った映像をチェックし続ける。常にモノを食べ続けている男が浮かび上がる。男がコンビニでカードで支払ったことで、購買履歴だけは判明した。ファットマンの洗い出しに観察班は全力を上げる。絞り込んだエリアの中で、ある者は甘栗の露天を、ある者は若いアベックを、ある者は会社員を装って巡回する。
こりゃ面白い。ありがちな設定かもしれないが、脚本もよくできているし、テンポもいい!断然お勧め。
61年東宝堀川弘通監督『猫と鰹節(228)』
大阪駅、岡山からドブ板に繊維ものの仕入れに来た男(西村晃)
48年大映京都伊藤大輔監督『王将(229)』
シネマート六本木で、ヤウ・ナイホウ監督『天使の眼、野獣の街(230)』
香港中環地区、一人の男が路面電車に乗ってくる。
娘は名乗ろうとすると、
こりゃ面白い。ありがちな設定かもしれないが、
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