2009年4月2日木曜日

そろそろ映画館通いも卒業しようかと思ってはいるのだが・・・。

    渋谷シアターTSUTAYAで、

    野伏翔監督『初恋 夏の記憶(204)』
    夏の公園を歩く穂波祐介(山田健太)の姿がある。昔を思い出すように、夏の青い空を見上げる。
    祐介が15歳の時に、父親の軍司(石黒賢)は、病弱な妻の美恵子(石村とも子)の健康のために、山梨でペンションを始めるために、一家で引っ越した。ペンションと言われて来てみると、廣月荘という単なる民宿だ。父親の手伝いで、近くのワイナリーにワインを仕入れに行く。成島というその家は、主人が亡くなり、農園は既に人手に渡り、残ったワインを、売っているのだ。残された継母の文(麻生祐未)と娘の梨生(多岐川華子)との間はうまく行っていない。しかし、祐介は二階の窓から見えた梨生の美しさにときめく。
   美恵子の両親(竜雷太、島かおり)がペンションにやってくる。

  寺内康太郎監督『デメキング(205)』
  宇宙を隕石が進んでいる。海岸に、学生服の蜂谷浩一(なだぎ武)が座って、日の丸弁当を食べている。赤いマフラーを首に巻き、天才と書いてある緑色のヘルメットを被り、バイクにまたがる。工業地帯を飛ばす蜂谷。
   万々浜マリンパーク、蜂谷はここでアルバイトをしている。

   内田英治監督『ビートロック☆ラブ(206)』
  ライブハウスGRAPH、ビジュアル系(?)ロックバンドのラブダイビングは、メジャーデビューを夢見てライブをしている。対バンはスクリュー。メジャーデビューしている彼らは、ラブダイビングのリーダーでサイドギターのアキ(荒木宏文)や、世界制覇が口癖のボーカルのシン(武瑠)の目標でもある。先輩のスクリューのボーカル鋲 (びょう)さんの歌を、客席の後ろで聞いている二人。アキは、ふと最後列で、涙を流しながら聞いている音大生七海(山崎真美)の姿を見て惹き付けられる。
   アキは、ジャズのかかる喫茶店でアルバイトをしている。店でのアキは伊達メガネを掛け大人しく、ステージ上とは全く印象が違う。ある日、店に、七海が客としてやってくる。気になって、挙動がおかしくなるアキに、早めにいっておくけど、あなたなんか趣味じゃないからと釘をさす七海。GRAPHのオーナーの熟女正子ちゃんが、昼間、リハにライブハウスを使わせてくれることになる。契約したいというプロダクションも現れ、メジャーデビューが見えてきたと、ベースのレイ(桐山レン)、ドラムの虎太郎(大河元気)サイドギターのRoku(小野健斗)は大喜びしていると、シンが一人で断ってきたという。あんなプロダクション駄目だというシンをみんな勝手だと非難するが、アキはこれからはちゃんと相談して決めろよと言う。正子ちゃんは、アキにちゃんと練習しろ、ジミヘンもキースも努力してギターヒーローになったんだ。そのためにタダでリハをさせてやっているんだ、やらなかったら身体で払って貰うよと寒いことを言う。
   アキのバイト先に、七海はよく来るようになった。しかし、今も冷たい目で見るだけだ。ある日、スクリューのライブで泣いていましたよねと声を掛けるアキ。あのライブに来ていたんだと言う七海に、出演していたからと言いながらも、自信を持って自分のバンドのことを話せないアキ。正子ちゃんが、来月スケジュールの空きがあるので、ラブダイビングのワンマンをやろうと言う。その条件として、ここで予選が行われるタイアップコンテスト(通称タイコン)に出演しろと言う。タイコンで優勝すれば、200万の賞金がもらえて、メジャーデビューも出来ると言う。盛り上がるラブダイビングのメンバーたち。

   シネマート六本木で新東宝大全集
   50年新東宝/瀧村プロ溝口健二監督『雪夫人絵図(207)』
   信州からハマ(久我美子)が、かって信州藩当主だった信濃子爵奥様付きの女中として熱海の別荘にやって来た。ばあやのお銀(浦辺粂子)と書生の誠太郎(加藤春哉)がいる。お銀は、長旅で疲れたろうからと温泉に入れてくれた。ハマは、女学校自分に遠くから、若奥様の雪(木暮実千代)を見かけたことがあった。世が世であれば、姫君。姫様らしい気品のある美しさにときめいたものだ。浴室に案内してくれた誠太郎は、殿様は京都にキャバレーの歌手の綾子(浜田百合子)を妾にしていて、めったにここには来ないと言う。また雪には、本当は想い人があるのだと説明する。風呂から上がったハマに、お銀は、急な用事が出来たと言う。大殿様がみまかったので、東京のお屋敷まで、雪の礼装を届けて欲しいと言うのだ。
    東京の屋敷が分からないと言うハマに、芦ノ湖の山のホテルにいる菊中先生のもとに行き同行させて貰えばいいと言うお銀。山のホテルに行くと菊中方哉(上原謙)が待っていた。先生と言うのが何をしている方ですかとハマが尋ねると、信濃家の書生だと言う方哉。雪が学習院に通っていた時には送り迎えや、乗馬テニスのお相手をしていて、親を継いで雪のお琴の師匠をしていると言う方哉。
    東京の屋敷は通夜で、ごった返している。大殿様の2号、3号らに、当主の直之(柳永二郎)が文句を言っている。直之は山師の口車に乗せられて、多額の借金を作り、信州の家屋敷、山林、田畑全てを手放していた。大殿様は遺言で、遺産分配から直之を外すよう言っていたのだ。しかし、直之が2号3号如きが口出しするな。こんなヤクザの養子はクビだと言うのか、別れられるのなら、別れてみろと雪を呼ぶ。乳母日傘で育てられた雪は、自分の意志で決断することができない。更に、直之は、通夜にも関わらず、雪を寝間に誘い、拒む雪を強引に征服する。直之に抱かれると、雪は捨てないで下さいと懇願してしまう。直之は、生娘のハマに寝間に水を持って来させ、夜具の脇にある雪の乱れた着物を畳ませるのだ。
   熱海の別荘で、お銀は方哉を相手に、直之の荒んだ行いに憤っている。また、それを黙認する雪にも嘆かわしいと言うのだった。誠太郎は、そんな二人の会話を立ち聞きして、ハマに通夜の夜直之と雪の間に何があったのかとハマに尋ねて、叱られている。熱海に戻った雪は方哉に相談している。直之の強引さを受け入れてしまう自分の弱さを嘆き、誰か強く私をさらってくれないかしらと言う。方哉は、雪が自分で解決しなければ駄目だと言う。力強く生きて行かなければと説いても、方哉にすがることばかりな雪。泣き出して抱きついてきた雪を、心を鬼にして、振り払う方哉。

   女子女子over8
   有馬顕監督『やまないカーテンコール(208)』。ナリオ監督『記憶という名のバスと真冬のリディム(209)』。西條雅俊監督『土井さんの不幸(210)』。山田光栄監督『ramily(211)』。鎌田千香子監督『月照の歌(212)』。河本隆志監督『アメリカ女(213)』。酒井建宏監督『街の右側(214)』佐藤良祐監督『ライツオブリトルタウンズ(215)』

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