2008年12月6日土曜日

風邪をひいたが、軽く1本の映画。

   風邪気味でだらだらしているのにも飽き、独身美人OLと夫婦50歳割引きの虚偽使用(笑)で、新宿歌舞伎町のシネマスクエアとうきゅうで、ジョニー・トー監督『絆 ~EXILLE(345)』。
  返還間近のマカオ。乳児と女が住んでいる家の前に佇む4人の男がいた。香港からマカオに進出を企てるボスのフェイ(サイモン・ヤム)を襲って逃げたウー(ニック・チョン)を、ブレイズ(アンソニー・ウォン)とファット(ラム・シュー)は殺しに、キャット(ロイ・チョン)とタイ(フランシス・ン)は救うためにウーの家を訪ねたのだ。子供の木馬やテーブルなど家具を車に積み戻ってきたウーの後に付いて、家に入るブレイズとタイ。三人は、撃ち合うが、乳児の泣き声で銃を降ろす。もともと5人は、幼馴染だ。ウーの妻ジン(ジェシー・ホー)を交えて夕食をとり、皆で記念撮影をする。自分たちが生きるためにも、後でウーを撃たなければならないというブレイズ、既に死を覚悟していたウーは妻子のために金を残したいという。4人も協力することになる。ホテルの支配人を務める情報屋にいくつかの話を聞く。選んだのはマカオのボス、キョン(ラム・カートン)の殺害だ。
   キョンを呼び出したレストランに向かうと、そこにいたのは何故かフェイだ。ウーと一緒にいるブレイズに怒るフェイ。ピンチになったブレイズの命をウーが救う。しかし、その代り、ウーは撃たれた。重傷のウーを連れて逃げる4人。ヤミ医者のところで、弾丸を摘出してもらっていると、ヤミ医者のドアが激しく叩かれる。ウーに金玉を撃ち抜かれたフェイが子分とやってきたのだ。激しい銃撃戦の中で、ウーは致命傷を負う。ウーが家に帰りたいというので、家に連れて行く4人。しかしウーは絶命している。4人に拳銃を向け、撃ち続けるジン。彼女は、家の中で、ウーが持ってきた家具を積み重ねて、ウーの死体を焼く。
  逃げた4人の行き場はない。コインの裏表で、方向を決めながら当てもなく走り続ける。途中で車は故障し、乗り捨てることに、しかし、彼らは、近くに観音像をみつけ、情報屋が言っていた、マカオ警察が運搬している1万tの金塊の話を思い出す。銃撃の音が聞こえるので、近づいてみると、ギャングたちと、マカオ警察のチェン軍曹(リッチー・シン)たちが銃撃戦を行っている。結局チェン軍曹しか生き残らなかった。彼を仲間に入れて、金の延べ棒1万tを山分けすることに、桟橋についてチェンが手配した船で脱出しようとした時に、ブレイズの携帯が鳴る。夫の仇を討とうと4人を探していた妻が、フェイたちに捕まったのだ。
  妻子に金を残したいというウーとの約束を果たす為に、指定された場所に向かう4人。チェンは、夜明けまで船を出さずに待っているという。約束のホテルに行き、酒を飲み、子供の時に戻ったかのように、笑いながら、証明写真を撮る。ジンがブレイズを撃つ。ブレイズは防弾チョッキをつけているのだ。フェイの頭を狙えという声に、しかしブレイズの目を見つめて銃を降ろすジン。金の延べ棒を入れたバッグ を投げて、命乞いをするタイ。思わぬ上りに目を細め、裏切り者のブレイズを残して、皆助けてやるというフェイ。ジンとすれ違いざま車のキーを渡して、ウーの分の金塊を積んであるので乗って逃げろというタイ。母子を外に出すと、振り向きざま、レッドブルの缶を蹴りあげたのを合図に、撃ち始めたブレイズたち、敵も味方も入り乱れた銃撃戦だ。缶が床に落ちてきたときには、全てが終わっていた。
  香港ノワール。緻密に作られたと言うよりも、、いかに、ガンアクションをかっこよく、男の友情を渋く描いた香港任侠道映画。餓鬼の頃からの仲間は、死んだ友への友情以外、何も得ることができずに、死んでいくしかない。ありふれているが、男は愚かで、結局馬鹿は死ななきゃ治らないという当り前の普遍的真実。切ないなあ。映画の中で、男たちは、殆ど食事らしい食事を取らない。スコッチのボトルを一本ずつ取って、水のようにラッパ飲みする4人(笑)。いくら酒好きでも、あんな呑み方はできないだろう(笑)。
  独身美人OLと新宿西口のジンギスカン屋。今日もビールは旨い!!大丈夫だ。鼻水だけだ。生ラム美味いなあ。

  
  
  

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