2008年9月16日火曜日

六本木で餃子食べた後は、台湾シネマフェスティバル>韓流>ハリウッド便り。国際的だな。

  午前中、職務経歴書の修正をやっつけて、メールを出し、六本木珉珉で餃子とモヤシ焼きそば。
  六本木シネマート台湾シネマコレクション2008」で『TATOO-刺青』『遠い道のり』。
  『TATOO~』は、『ハムナプトラ3』に出ていたイザベラ・リョン永作博美華原朋美を足して二で割ったような台湾のアイドルレイニー・ヤンが、心に傷を負っているレスビアンを演じている。刺青師の竹子(タケコという名前は初めてだなあ。松子梅子は聞くけど)は、高校時代、同級生の女子と愛し合っていた時に大地震が起き、父親を亡くし弟も精神に障害を負ったことは自分のせいだと思っている。また女子高生のジェイドは、大地震で両親を亡くし祖母2人暮らし だが、怪しげなエロチャットサイトで夜な夜な男のアクセスを稼いでいる。実はジェイドは幼い頃に竹子と出会っていて、子供ながら竹子にとても憧れていた。そんな2人は再会し、傷心を慰めるように惹かれあっていくが・・・という話。竹子は母親に捨てられた気持ちを忘れたくて、腕から肩にかけて彼岸花刺青を入れている。彼岸花はスパイダーリリーと言うようで原題になっている。イザベラ・リョンは香港人なので、子供のジェイドに「お姉さん中国語変だね」「ずっと日本にいたの」というやりとりを盛り込むなど、丁寧に書かれた台本だ。イザベラ・リョン自身ハリウッド映画の冒険活劇での正統派アジア美人とは違い、スリムで男の子だが影がある役で、かなり印象は異なる。また、彼女が刺青を入れる弟分の阿東や、弟、父親など彼女の周りや、エロチャットの監視をしているうちにジェイドに惚れてしまう吃音癖のある警察官など、男性キャストも、ちゃんと書き分けられているが、基本的に女性2人の為の映画で、男たちは小道具の扱い(笑)。
 『遠い道のり』は、『言えない秘密』のグイ・ルンメイが主演。ずっと観たかった。上司と不倫関係にあるが男の不誠実さに悩む広告会社OLと、長く付き合ってきた彼女に振られたあげく仕事も失った映画の録音技師と、妻に不倫され倒錯した性交渉にハマっている精神科医。三人は、台北の日常から抜け出し台湾の北東部、台東を旅をし、その自然と、先住民の人達に触れ、少しずつ自分を取り戻していくロード・ムービー。録音技師は、台東の自然音を録音し、カセットにダビングして、別れた彼女に送っているが、その宛先は既に新しい住人のグイ・ルンメイが住んでいた。そのカセットを聞くうちに彼女は、癒やされていき、台東の彼を探しに出掛けて行く・・・。しかし、今どき何でカセット(笑)。『言えない秘密』のようなタイムスリップものかと思ったくらいだ。映画の中でも電器屋に「今はMP3が主流だ」と言わせているのに。更に、ATMの残高不足、精神科医の平泳ぎ。伏線なのか思い付きなのか全く不明な、ツッコミ所が多数。
  ついでに韓流2003年のヒット作『オオカミの誘惑』。未見だったし、明日採血で、どうせ今晩酒飲めないので観る。いきなりベタな少女漫画の定石、田舎から出てきた垢抜けないドジっ娘が、ふとしたことから学園プリンス2人にモテモテに(笑)。更に片方は実は生き別れの姉弟故の結ばれぬ恋学園モノ、姉弟モノ、更に学園内だけでなく、ヤクザのような 先輩達とのバトルアクションは派手、難病モノで最後には みんな号泣。凄いな、映画の玉手箱あるいは近代10種競技。主人公は、いつの時代の設定かとビックリする極太の八の字眉毛と鼻の穴がサブちゃんの物まねの人みたいな、斉藤由貴宮崎美子福原愛を足して3で割ったような娘。彼女を奪い合うのは、同じ学校金子賢風と実は沖田浩之風。しかし一番インパクトあったのは、主人公の眉毛だ。 でもさっき今の画像みたら、普通に美しい女優になっていた。女は変わる。

  そうそう、高校の同級生で、ディズニースタジオでCGのプログラマーをやっている友人が、VFXとSFXの違いについてメールをくれた!持つべきものは友。更にハリウッドで活躍する友だ!!事情をよく知らない人間に自慢もできる。せっかくなので、まんまコピペする。

『Hです。 ご無沙汰しています。毎日、ブログを楽しみに読んでます。
それにしてもずいぶん僕と違う毎日だなあと、感心して読んでます。こちらは、まあ僕がそれを望んでいた部分もあるけど、一人暮らしだし、3,4日誰とも会話しないというのはよくある日常です。会社でも、個室で働いているせいか、英語が喋れないので、相手にされないのか、誰とも話さない日も多い、というかほとんどだなあ。日本でプータロウしていた頃はよく、料理を作ったが、自分しか食べる人がいないと、作る気も起きずに料理と言えないものしか食べていない。そのわりには一人で食べる外食は嫌いで、家で食べる。酒は飲むけど、家で一人で飲むから、量もたかが知れてる。休日は、引きこもり系で、一歩もアパートの外に出ないことも多し。なかなか、ストイックで修道院のような生活でしょ?
それにしても、辞めた会社に、たびたび出かけているように読めますが、 やめても会社に入館できるものなの? 僕の会社は違ったけど。

ところで、つまらない薀蓄を一つ。
SFX = スペシャルエフェクト = 特殊効果は、実写撮影中に行うエフェクトを言います。火薬による爆発、スタントマンのアクション、特殊メイク、テーマパークでも見られるようなロボット(アニマトロニクス)によるキャラクタ等々はこちらです。一方、VFX = ビジュアルエフェクト = 視覚効果は、実写撮影後に行うエフェクトのことを言います。昔は、光学式による、最近はコンピュータによる画像合成、マットペイント、CGで作ったキャラクタ等々はこちらです。
VFXは最近のテクニックのように思われますが、なんと「風と共に去りぬ」は、ほとんどLAで撮影されたため、驚くべきことに、このとき既に光学式画像合成がおこなわれています。南部の豪邸風邸宅だけをLAに作り、別に作った背景とフィルム上で合成して、ロングショットを実現してます。今も昔も、LAで撮影するのは、ハリウッドスターをLA以外のロケなんかに行かせたら、トンでもないお金を請求されるから。うちの会社の駐車ビルの屋上を閉鎖して、海賊船作って、地上5階建てのでっかい駐車ビルを囲むような、とてつもない巨大なブルーバックをクレーンで吊り上げていたぞ。
ハンコックで「仕掛けもSFXもお金が十分に掛かっている。」というのは、VFXの方が正しいでしょう。 最近のハリウッド映画はSFXよりも、VFXの使用頻度が圧倒的に高いから。なお、日本伝統の怪獣映画は、カメラの前で、着ぐるみ着てミニチュアをぶっ壊すわけですから、撮影中のエフェクト = SFX = 特殊効果撮影 = 特撮 と言うのは正しいわけです。
11月後半に、日本に帰国する予定です。詳細が決まったらまた連絡しますが、飲みに行きましょう。
では。』

THANKS!!
11月下旬帰国の折には、ぜひみんなで飲みましょう!!!!

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