2010年2月9日火曜日

江戸時代丹波篠山の子供と、21世紀アマゾンの子供。

  午前中は、六本木ミッドタウンにある某社で、イベントのゲストアーティストの打合せ。
  学生と代々木まで戻り、サイゼでランチ(人生2度目のサイゼだと言ったら、学生は驚いていた)。
   バルト9で、This is REAL~NHK-BS
   NHK 国府拓D『ヤノマミ~奥アマゾン・原初な森に生きる~(48)』
   NHK-BSのドキュメンタリー。アマゾンの奥地の森で生活する人々は、自分たちをヤノマミと呼ぶ。森の中にシャボノと言う円形の広場を囲む丸い家を建て、沢山の家族が一緒に暮らす。一家族毎に竈を作るが、仕切りなどは無いのだ。男たちは、森の中で、野豚、猿、オウムなどを弓矢を使った狩をし、女たちは川で、毒草を流し痺れた小魚を捕る。取った獲物は全員で分け合う。
  彼らは、死んだ者を森の中のシロアリの巣に埋める。人口が増えすぎることへの間引きでもあるのか、産まれたばかりの赤ん坊も、育てるか、殺して精霊に戻すかを母親が決めるのだ。劇中でも、14才の少女は45時間に及ぶ難産の末産まれた子供を精霊に帰す。赤ん坊の死体を食べさせたシロアリの巣は、母親によって火を付けられ、森の土に帰るのだ。ヤノマミは、森で産まれ、森のものを食べ生活し、死んで森に帰る。    
   ある決められた夜、男女は森の中に入り、何故か、咬まれればイチコロの蛇が、産卵する蛙を狙って集まる沼で、性の営みをするという話しや、出産直後のまだ胎盤がついた赤子など、正に産み落とした子供を始末するなど、ショッキングなシーンが沢山あるが、人間もまた、生きる生物なのだと言う当たり前のことに胸打たれたりする。田中泯さんの淡々としたナレーションがまたいい。
 
   学校に行き、舞台監督担当の学生が、セッティング図と回線表を作るのをチェック。

   京橋フィルムセンターで、アンコール特集:1995ー2004年度の上映作品より。 
   57年東映京都内田吐夢監督『暴れん坊街道(49)』
   丹波国の由留木城下、夕刻城門を慌ただしく出入りする人々。門番が正に門を閉めようとした時、手拭いを頬被りした武士(佐野周二)が飛び込もうと駆けてくる。門番「あっ!与作!」「入れて下され!!」必死に門を閉めようとする門番たち。「お主を入れたら私らがお咎めを受けるのだ。許せ!!」「我が子を!!与之助を一目!!稲葉家を拝ませてもらうだけでいいのだ」閉まった門の潜り戸が開き、「ささっ!与作急げ!私らが気がつかないうちに入っていたことにするのじゃぞ」「かたじけない」
   稲葉家の屋敷を窺う与作。その時、「殿のおかえりー」と声がして、馬に乗った次席家老稲葉幸太夫(薄田研二)が帰宅した。慌てて隠れる与作。塀越しに赤ん坊の泣き声がする。背伸びをするが、勿論中は見えない。赤ん坊の与之助を見て憂い顔の重野(山田五十鈴)。「さあ、早苗が預かりましょう」と抱き上げる侍女の玉枝(丘さとみ)「ほら、日が落ちて、お空は真っ赤ですよ」とあやす。懐から出したでんでん太鼓を塀の上に載せて去る与作。重野のもとに乳母のおこう(毛利菊枝)が「お殿様がお城からお戻りになり、お城で姫様が生まれあそばされ、たいそうめでたいとのこと、そのことで、重野さまにお話しがあるので母屋にお渡りあそばされるようにとのことでございます」
  重野が母屋に出向くと、喜色満面の父幸太夫と母昌子(松浦築枝)が「喜べ、お城で姫様がお生まれあそばされ、城代さまより乳母を重野にとの思し召しだ。本来は、行儀見習いで城内に上がらせていただきながら、奥小姓伊達与作と不義を働いたお前のことを、不義を働いた重野は手討ちになったのだから、この度乳母となる重野は別人だとまで仰せられた。ああ、これで稲葉家は救われた。直ぐにでも、与之助を里子に出すのだ。不義密通の子が姫様と乳兄弟だなどと知れたら、お家のためにもならぬ。明日には重野はお城に上がるのじゃ」
  翌日、一晩泣き明かした重野は、自分の帯を使い、本当の父と母の名を書いたものを入れたお守り袋を与之助に添えた。姫君の乳母として由留木城に向かう重野の行列とは別に、裏門からおこうに抱かれ何処かへか連れて行かれる与之助。

   10年余りが経った。街道筋を浪人姿の与作が歩いている。褌姿の子供たちが、田甫の用水で、鰻か何かを捕っている。面白そうに眺める与作。母子連れが歩いている。子供(片岡千恵太郎)は歩き疲れたようでむずがり、近くに繋がれている馬を顎でしゃくる。母(不二和子)が、馬の近くで、煙管を吹かす子供(植木基晴)に「馬方さんはいるかい?」「いるよ」「どこにいるんだい?」「俺だい!」よく見ると確かに馬方の格好をしている。「随分かわいい馬方さんだね。一人前に煙管までふかして」「五月蝿えやい!オラが自分で働いた金で、煙草吸って何が悪いんだい!」「この子を先の宿場まで載せておくれでないかい」「嫌だい!」そこに与作が通りかかる。「お侍さん!俺の馬に乗ってくれねえかい?戻り馬だから安くしとくぜ!」「じゃあ頼もうかい」宿場に向かう途中、与作は、三吉という少年が、11歳で身寄りはないが、元侍の生まれだったが、赤ん坊のときに里子に出され、里母が亡くなってから一人で、馬方をしながら生きて来たことを知る。しかし、一人前の仕事をしているのに、親方は半額しかくれないんだと言う。
    宿場町に、三吉に引かれた馬に乗った与作が入る。一軒の旅籠の前に来ると、二階にいる飯盛り女の小まん(千原しのぶ)に「姉ちゃん!お客さんだぜ!!」馬に乗った与作を見て笑いかける小まん。「お主、上から笑ったな!!」「笑ったよ。おかしいから笑ったのさ。悔しかったら、ここまで上がっといで!!」二階の部屋に上がってきた与作に「本当に上がって来たんだね」「人を見降ろしやがって」「あんたが見上げていたんだろ」「酒をくれ」「金はあるのかい」懐から銭入れを出し、小まんの前に放る。中を確かめた小まんは少し笑って「たいした金もないくせに」「姐さんは、強いなあ」「弱ければ、飯盛りはつとまらないよ」「じゃあ、酒を持ってきてくれ」
   ふと裏庭を見ると、小屋に小まんが三吉と話している。与作はそこにあった浴衣に着替え待っていると「待たせたね」と小まんがやってくる。「あんたの名前は?」「源次郎だよ」「よく見ると、くたびれているけど、ちょっといい男だね」

由留木家門番(有馬宏治)平助(進藤英太郎)庄作(高松錦之助)左治兵衛(岡島艶子)本田弥左衛門(高堂国典)入間の家老(堀正夫)調姫(藤井珠美)腰元(美山れい子)若菜(岡島艶子)馬方(植村直次郎、陽田重利)左治兵衛(吉田義夫)供侍(藤木錦之助、島田秀雄、香月凉二)女中(梅村浪路)

   いいなあ。切ない話だ。飯盛り女役の千原しのぶがいい。

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