2009年10月20日火曜日

あと1本で1000本。

   午前中は、渋谷で打合せ一件。バスで、六本木ヒルズに出てTIFF。東映京都のTさん、某放送局事業部のMさん、クールジャパン系フェスティバル事務局ヘッドのSさんら、立て続けに声を掛けられる。Tさんとは明晩飲む約束に。犬も歩けば棒に当たるもんだなあ。
 
     松竹三城真一監督『引き出しの中のラブレター(596)』
    J-WAVEのパーソナリティ(J-WAVEはかってナビゲーターと言っていたが、今はどうなんだろう)の久保田真生(常盤貴子)は、30代。大阪で鉄工所を営む父親(六平直政)とは、4年前自分の仕事に関して言い争いになって距離を置いているうちに、2か月前急死されてしまった。今日は四十九日だったが、仕事を理由に大阪には帰らなかった。海外出張から戻ってきた真生の恋人(萩原聖人)は、タクシーの中でラジオ番組を聞く。運転手稲村太郎(岩尾望)は、妻子を養うために熊本から単身赴任していたが、慣れない東京の地理に悪戦苦闘している。

   かなり、試写の間、席を立つ人も多く、自分もどうしようかと考えながら殆どの時間を過ごしていた。もう少し、脚本絞りこんでもよかったのではないか。ゆったりしたウェルメイドな作品作りの狙いは分かるのだが、局のフロアを提供したJ-WAVE、製作委員会に参加している各地の第2FM(もうこんな表現をしても分からない人の方が多いだろうな(苦笑))にしても、こういう番組作りは少なくなっているのではないだろうか。ラジオが生活の身近にあった時代への郷愁を感じているのは、FM業界の人たちなのかもなあと皮肉な見方をしてしまう・・・。  
  常盤貴子の頬骨と声が大好きな自分でも、集中していられない。
  中島知子が、シングルマザーになろうとする女性役、一時激肥りで世間を騒がせたが、レイジング・ブルでのロバート・デ・ニーロばりの肉体改造だったのかという位、普通の妊婦姿が似合っている。しかし、演技はひどい・・・。彼女だけでなく、岩尾望、関西弁の六平直政など哀しい場面は多いのだが・・・。

      井口昇監督『ロボ芸者(597)』
   総裁選に出馬予定の豪徳寺鉄馬(松尾スズキ)は、出馬を断念しないと3分以内に殺すという脅迫を受けていたが、SPに守られ、料亭で芸者?と過ごしていた。突然、芸者は二つに割れ、中から天狗の姿の女が二人現れ、豪徳寺に襲いかかる。天狗女たちに次々に倒されるSPだち。豪徳寺も芸者?の顔に埋め込まれたチェーンソー(じゃないな、回転式円形ノコギリ?なんていうのだろう?)に迫られ、絶体絶命となる。そこに現れたのはロボ芸者(木口亜矢)。間一髪救われる豪徳寺、「君はロボットか?」「ロボット?・・・。少し前まで、私は何者でもなかった・・・。」
   売れっ子芸者菊奴(長谷部瞳)の妹よしえ(木口亜矢)は、地味でどんくさく、置屋(というが、客の座敷があるのでお茶屋か待合だろう)では、女将や姉にイビりまくられていた。今日のお座敷には、影野製鉄の御曹司影野ヒカル(斎藤工)が来ていたが、味のしないおにぎりを食べさせられていたよしえは、障子を倒し、宴席を台無しにしてしまう。怒り狂う菊奴に殴られてた後に電話帳を真っ二つにするよしえを見て、彼女の隠れた才能に目をつける。

  まあ、よくも悪くも井口昇。徐々に製作費もアップし、自主制作映画感は、薄れてきた。城型ロボットがビルを壊し、富士山を登って行くシーンは、東映戦隊ものの合体後を見ているようで、クオリティもいい勝負。相変わらず、いい大人が全力で下らないことをやっている爽快感だ。個人的にいえば、芸者とか、料亭とか、自分も遊んだことはないが(苦笑)、もう少しリアリティ欲しいなあ。ああ、東映京都撮影所で撮らせたい。

 
       大森寿美男監督『風が強く吹いている(598)』
  
    箱根駅伝もの。正直なところコーチもスタッフもいない10人しかいない陸上部が、箱根に初出場してシード権が取れるなんて夢物語だが、大ヒット映画「ROOOKIES」の後味に比べると、比べるのが失礼だと思うほど、映画として成立している。実際の箱根駅伝の映像と、かなりエキストラを集めて手を抜かず丁寧に撮ったロケがうまく繋がれていて成功していると思う。拾い物だ。

      水谷俊之監督『ジャングルハウス3ガス/林家三平(599)』
     うーん。


   三平誘った後輩Kと、六本木一ビールが安い飲み屋へ。因みにサッポロ生180円(笑)。さっと帰るつもりが、気がつくと、自分は最終電車。Kは当てもない。

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