2009年10月15日木曜日

こりゃ酷い。

    午前中赤坂のメンタルクリニック。南北線で溜池山王から旗の台。もろもろ打合せ。

    シネマヴェーラ渋谷で、追悼、長谷部安春
    69年日活長谷部安春監督『あらくれ(588)』
    スカンピンの流れ者鬼頭善吉・通称鬼善(小林旭)は横浜東京の切符の乗り越しで、弟分の結城太郎を当てにして北陸小松まで、やって来た。電報を打ったのに、一向に迎えに来ない。警察に引き渡されそうになって、鬼善は線路に飛び降りて逃げ出す。逃げ込んだ先は、コマツ製作所のブルドーザー置き場。何台ものブルドーザーに取り囲まれて御用となった。小松警察署の留置場に入れられた鬼善は、太郎(藤竜也)に会う。お前が大きな仕事に着いたと言うからやって来たが、捕まっているからにはヤバい仕事だな、一口噛ませろと鬼善が言う。劇場の支配人だと言う太郎は刑法175条公然猥褻罪で捕まったのだと答える。何のことはない、太郎は粟津温泉のストリップ小屋の支配人で、特出しで逮捕されたのだ。
    太郎は妹で温泉の女中をしている美樹(和泉雅子)が身元引受人になって釈放される。太郎はミキから一万円を借り、鬼善の汽車賃を払った。警察署を出た三人の前に、太郎の情婦でストリッパーのローザ夏川(藤江リカ)がタクシーで現れる。ローザから借りた二万円を鬼善に渡し、タクシーに乗せられいなくなる太郎。
    その後、粟津温泉の宿で芸者総揚げで大騒ぎをする鬼善。偶然美樹が働く旅館だった。本当に一文無しなの?と尋ねる美樹に頷いて、「わざわざ北陸まで来た兄貴分に酒の一杯も呑ませない太郎に払いを押し付けて逃げようと思っている」と明かす鬼善。「お兄ちゃんがお金を持っている訳がないので、結局ツケはわたしに回ってくる。自分が飲み代を払うから帰って下さい」と美樹が頼むが、その時は既に金を持った上客だと勘違いした芸者まり子(町田祥子)が、小松にいいバーがあると言って外出する約束をしたところだった。まり子は、最近粟津温泉に進出してきた大阪のヤクザさくら会の張本(玉川伊佐男)の女で、小松のバーは張本の持ち物だと言う。美樹がその話をしても、笑う鬼善。

    70年日活長谷部安春監督『野良猫ロック マシンアニマル(589)』
   横浜港近くの人気のない貨物列車の集積場。「こいつらかい?あんたをコマそうとした奴は?」スケ番というよりズベ公が、白人の船員らしい二人の男を吊し上げる。ズベ公たちは、へらへら笑う男たちのバイクの後ろに乗って走り去る。バイクの男女が、岩国ナンバーのフォードのボロボロのワゴンがオーバーヒートして停まっているのを取り囲む。ワゴンの前で途方に暮れていたノボ(藤竜也)とサブ(岡崎二朗)に絡む。グループのリーダーらしい男、佐倉(宍戸鍈治→郷鍈治)が、「気をつけろ。街に出てきたらな。」と繰り返す。
   ゴーゴーバー、アストロ。ズベ公グループは、店のバーテン清水(氷室政司?)からマリファナを買ってキメている。リーダーのマヤ(梶芽衣子)にジュン(高野沙理)レミ(大橋由香)エマ(黒沢のり子)サリイ(市川魔胡)ユカ(牧まさみ)。
   ノボとサブは、ミキ(青山ミチ)がギターの弾き語りをしているギリシャバーで、マスターに岩国で紹介してもらったという手紙を出す。スウェーデンに密出国できる貨物船を紹介して欲しいという。今入っている船はないし、一人100万掛かると言われる。「二人かい?」「いや3人だ。」マスターにLSDを買ってくれないかと尋ねると、ここはヤクは扱わないと言われる。その話を聞いていたミキは、「アストロというゴーゴーバーのにたむろしているマヤに相談してみな。あたしの昔の仲間さ。」と言う。
   ノボとサブがアストロに現れる。昼間男たちと一緒に絡んできたズベ公たちをみつけ、マヤは?と尋ねる。「ギリシャバーで聞いたんだが、LSDを買いたいんだ。」とノボ。「ミキだね。あのバーテンに聞いてみな。」とマヤ。


  とりあえず家に帰って。テレビを付けると「不毛地帯」をやっていた。途中までTBSのドラマだと思い込みながら観ていたが、フジだった。この局で一番予算を掛けているのが、これだと思うと哀しい。キャスティングで全部予算使い果しているのか、ポストプロダクションに時間か金が足りなかったのか・・・。



   
   

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