2009年5月24日日曜日

にちようびだったんや

    シネマヴェーラ渋谷で、シナリオライター小國英雄のすべて
    57年大映東京森一生監督『日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里(308)』
    御前会議が行われている。参謀本部長が、大山厳総大将率いる帝国陸軍20万に対して露軍36万7千。旅順を陥落させた乃木大将率いる兵5万8千が合流しようとしているが、旅順での兵士と武器弾薬の損失甚大であり、大砲一門につき弾丸3発しか撃てない現状だと言う。首相に指名された外務大臣も、特命大使金子賢太郎伯爵が米国ルーズベルト大統領に調停の斡旋を依頼するも、日本に有利な条件で調停するには、もう一歩華々しい戦果が必要だと言われるたと報告、会議は重たい沈黙に包まれる。
   明治38年1月、満州軍総司令部。児玉総参謀長(中村伸郎)は、兵力、武器弾薬が枯渇している今、この後のワンチャンスに賭けるしか勝機はないと確信した。to be continued.


    41年東宝マキノ正博監督『男の花道(309)』
富士山を望む東海道の茶店。きれいに富士が見えていて、三世中村歌右衛門(長谷川一夫)の一座が、江戸に下る途中だ。歌右衛門は駕籠から降りるが、視力は低下しており、富士はほとんど見えていないようだ。茶店の縁台に、慈姑頭の医師と下男が茶を飲んでいる。医師土生玄磧(古川綠八)は、浅野藩大阪屋敷のお抱え医師だったが、舞台に上がっている歌右衛門を見て、失明寸前だと言ったことを、歌右衛門に藪医者だと否定されたため、浅野藩を辞して、江戸に向かう途中であった。to be continued.

   専門学校体験入学講師。

    ラピュタ阿佐ヶ谷で、孤高のニッポン・モダニスト中平康監督
    59年日活中平康監督『その壁を砕け(310)』
   深川の自動車修理工場で働く渡辺三郎(小高雄二)は、三年間好きな酒も煙草も止め金を貯めて新しいワゴン車を買った。彼には、新潟で看護婦をする恋人と三年会わずに貯金をして道田とし江(芦川いずみ)を迎えに行く約束をしていた。そして、そのまま東京に2人で戻って結婚し独立するその日となったのだ。
    新潟病院で看護婦をしていたとし江も、婦長に退職届けを出し、その夜、看護婦仲間たちから送別会を開いて貰っていた。仲間たちに馴れ初めを聞かれ、三郎たちが昼を食べにくる食堂に働いていて、突然結婚を申し込まれたのだと言った。夜眠れずに、窓の外を眺めるとし江は、同室の看護婦たちにはやし立てられた。三郎は軽快に国道を飛ばし続ける。群馬沼田の食堂で、大盛のタンメンにご飯2杯頼み、お握りにしてもらう。また山道に入る前にGSで20Lガソリンを入れ、山道を登る。三国峠で車を止め握り飯を食べ、トラックの運転手と会話をした。山を下り、鉢谷の村に入ったのは、深夜の0時位のことだった。郵便局の前で、一人の男が現れて手を挙げる。三郎が車を停めると、急な用事が出来たので駅まで便乗させてくれないかと頼む。幸せいっぱいな三郎は、快く載せ、恋人との三年前の約束で、現金30万でこの車を買って、恋人を新潟まで迎えに行くのだと話した。男は駅までと言った筈だが、天神橋のたもとでいいと言う。
    しかし人助けをしたといい気分の三郎は、鉢谷駅前で警察に止められ、いきなり逮捕される。少しずつ前に、鉢谷郵便局を開いている越後屋酒店の主人谷川徳三(二木草之助)が惨殺され、金庫の15万の金が盗まれ、駐在巡査森山(長門裕之)が駆けつけて、車の音がしたと聞きつけて、緊急手配したのだ。相生署の刑事部長(西村晃)たちが駆けつけ、重傷を負った主人の妻民子(岸輝子)に犯人の面通しをさせに、三郎を連行する、民子は、三郎を指差して犯人だと叫んだ。夜が明けて、約束通り、新潟駅に10時現れたとし江に警察手帳を出す刑事。三郎が現れない理由を知ったとし江は、刑事と共に相生警察署に同行する。取調室で、三年振りに再会した二人に、多くの言葉は必要なかった。to be continued.


   61年日活中平康監督『あいつと私(311)』
   1960年5月半ば、郊外にある大学キャンパス(慶応大学日吉校舎か?)、自動車通学する裕福な学生もその日の生活費でアルバイトに追われる学生もいる。その日心理学の高野教授(浜村純)は、単純な好奇心として尋ねたいのだが、1月の小遣いは幾らかと問う。自分は1万5千円で上げてほしいと細君に交渉するが、認めて貰えないのだ。大企業の社長令嬢の香山智子(笹森礼子)、先生よりも多い少ないとも言えないと答えた。苦学生の日高健吾は、全て必要経費で小遣いなど無い。浅田恵子(芦川いずみ)は、月千円だが、ほとんど使わないと言う。黒川三郎(石原裕次郎)は、ママから2万から3万位貰って、全て使ってしまうと言う。いったい何に使うんだと教授に尋ねられ、酒を飲んだり、賭け麻雀、夜の女を買ったりだと言う。女子学生たちは騒然となり、磯村由美子(高田敏江)や元村貞子(吉行和子)は、女性に対する侮辱だと黒川に教室から出ろと抗議する。大いに男女の議論になる。その後、プールサイドで、黒川が昼寝をしているので、とっちめようと女子学生たち6人は相談する。白川貴子(中原早苗)をリーダーとして、黒川をプールに突き落とした・・・。
to be continued.

   ショートカットの芦川いずみの可愛さが爆発だ。ただ可愛いだけのヒロインではなく、知性的で、男も論破する、ツンデレキュート、いいなあ。次女役の吉永さゆりは庶民的な匂いを感じるが、芦川いずみは、今でも全く通用する可愛さだな。結婚引退の引き際と言い、かっこよすぎる!

   夜半に雷雨、雨宿りを兼ねて博華に飛び込むも、餃子もモツも売り切れている。悲しい。

0 件のコメント: