秋田県横手市、川の土手を走る三輪軽貨物、荷台に菅原先生(小泉博)の母たま子(三好栄子)を載せ、運転しているのは、肥料問屋の早川商店で働く横手東高校の甲吉(山田真二)。たま子は、口を開けば、嫁のみね子(津島恵子)の悪口ばかりの強つくババアだ。なんとか菅原の家に送りつけて店に戻ると、番頭に奥は荒れているので、車を洗って帰ろと言われる。
奥では、主人の早川佐太郎(志村喬)と妻の豊子(花井蘭子)の二人を相手に娘の信子(雪村いずみ)が言い争いをしている。体の弱い豊子が、佐太郎の妾の直子(村田知英子)を家に入れて、奥のことをやって貰おうと言い出したため、信子はそんな父親も母親も許せないので家を出ると言うのだ。母豊子のとりなす声も聞かず、家を飛び出した信子は、しかし学校に行く。八木先生(宝田明)が宿直の日だ。お前は家を飛び出して学校に来るのかと呆れながら、話を聞いてやる八木。家には、学校に来ていることと自分が送り届けると連絡する八木。
数日後、学校の前で、八木と会う菅原。菅原は、今朝もたま子とみね子が喧嘩になり、みね子が家を出る支度をしているので、八木に止めて貰えないかと言うのだ。母と妻の板挟みで、どうにもならなくなっている菅原に、1日でも早く東京に行けと言う八木。果たして八木が菅原の家に出向くと、みね子が支度をしている。菅原から聞いて手伝いに来たと言って、布団袋なでをテキパキと片付け始める八木。てっきり止められるかと思ったのに、手伝い始めた八木に気を削がれて、家を出るのは止めると言うみね子。しかし、結局、たま子がうちを出ると言い出し、豊子や信子に言われるまま、早川家に住み込むことに。しばらくして、豊子の具合は良くならず、暫く湯治に行くことに。たま子は付き添いをいいことに温泉でノンビリできるので、ご機嫌だ。バスに乗り出かける母とたま子を見送る信子と佐太郎。
八木の元に相談に来ているみね子。雨の中、八木がみね子を送っていると、お腹がすいたので、そばを食べようと屋台のラーメン屋に入る。すると、菅原と信子もやってくる。4人でラーメンを食べる。菅原夫婦を見送って、信子を送る菅原。急に、信子は、長靴を脱ぎ泥んこを裸足で歩き始める。ふとお互いに、異性を意識する二人。信子は、家に走り出す。八木は、下駄を脱ぎ、川に投げつけ、裸足で歩き始める。八木が寝ていると、信子から手紙が届く。佐太郎から聞いた話として、泥だらけの裸足で、料亭のひさご亭に現れた八木が、酒を痛飲したこと、酔いつぶれて、母親に乳母車を押してくれという意味不明のことを言っていたよと聞いて、三好達治の「母よ、僕の乳母車を押せ、泣き濡れる夕陽に向かって、りんりんと私の乳母車を」という詩を読んでいたんですねと八木の気持ちを理解する信子。泊って行きなさいと言って、八木が気に入っていた芸者の豆太と泊れと佐太郎に言われ、自分は最初の女が職業女じゃ嫌なんだと言ったことまで信子は知っていた。更に手紙は続き、あの雨の日、家で菅原に英語の家庭教師をしてもらっていて、菅原が妻のことで悩んでいるので、ワインを出し、二人で憂鬱な気分で過ごしていた。ダンスを踊るうちにキスをしてしまったという告白が書かれている。
学校でソフトボール大会が行われている。信子がピッチャーをして、教員のチームを三振にしている。無人の職員室に忍び込み、菅原の机の引出しにから答案を盗みだす二人の学生がいる。その答案を、甲吉に見せる吉沢(石井伊吉/毒蝮三太夫)。信子の答案には、先生が家庭教師で教えてくれたところから出題されているので、答えは書きませんと書かれてある。男子学生たちからやっぱりだと非難の声が上がる。学生大会で弾劾しようと言う吉沢に、ちょっと待てという甲吉。お前は、PTA会長の信子の父の店で働いているから庇おうとするのか、喧嘩で決着しようという吉沢。揉み合いの末、甲吉が勝ち、、お前に一任すると明るく言う吉沢。
甲吉は、講堂でピアノを弾いている菅原の元に行き、率直に信子に試験問題を教えたのではないかと尋ねる。菅原は、それは、とても繊細な信子の誤解なんだと言う。そして、東京に転勤することになったと告げる。納得した甲吉が去り、菅原の妻のみね子がやってくる。東京行きが決まり、こんどこそ、たま子とうまくやっていこうと誓いあう菅原とみね子。
たま子が東京に行くことになり、バス停で見送りに出る豊子。部屋に戻ると、直子が来ている。一度ゆっくり話がしたかったと言う豊子。直子は長い間、佐太郎の妾をしていたが、一度、妊娠した時に佐太郎が中絶させたと後から知って、女としてとても申し訳ないことをしたと思っていたのだ。そんなことはないと泣きながら抱き合う二人。その日から、昔からの友人か姉妹のように、湯治場の周囲を散歩する二人の姿がある。姥捨て山の言い伝えを聞き、早く死にたいのだという豊子。吊り橋を揺らし、死にたくないでしょうと言う直子。二人は笑い合う。
八木と信子が二人で歩いている。寺の境内で、キスをする二人。豊子が危篤になったという連絡が店に入った。佐太郎と信子、医師と八木の4人が車で、湯治場に急ぐ。やっと宿に着くが、既に豊子は亡くなっていた。亡き骸に取りすがって泣く信子、佐太郎も男泣きだ。直子は、初めて会った信子に、いつも豊子と信子の話ばかりしていたと言う。
しばらく経ち、佐太郎と信子、親子二人の夕食。信子は父に酌をして上げる。ようやく父子の溝も埋まったようだ。お父さんは甲吉さんを婿にとって私と二人にこの店を継がせたいと思っているんでしょという信子。甲吉に話したら、独立したいと言っていたわと言うので、そこまで話したのかと呆れる佐太郎。お前は好きな人はいるのか?と聞かれて八木のことが好きだが、将来のことはわからない。今は東京に行きたいと言う信子。店を継がなくてもいい、お前は好きにすればいいのだと言う佐太郎。ひさご亭で八木を呼んで盛り上がるかと言う佐太郎。じゃあ菅原夫妻や、友達を呼んでいいかと言う。
ひさご亭で、菅原夫妻の東京行きの送別会が開かれている。話が長くなる佐太郎は、芸者さんたちと別の座敷に行けと追い出す信子。
奥二重で、アルカイックスマイルの菩薩像のような雪村いずみ。既に歌手として人気ものだったんだろうが、自分の知るもっと成人してからの印象とは少し違い、意志の強く、賢いお下げの少女(決して、雪村いずみのイメージが逆だということではないですよ)。とてもいいなあ。あんな娘に愛される教師に憧れてしまう、妄想親父なのであった。
55年東宝丸山誠治監督『朝霧(95)』
信州の大学生椿晋一(久保明)は、体育の授業の持久走で、闇雲に走りたい気分になっていた。夏の暑い日差しの下、真一は気を失う。気がつくと、寮の同室で親友の庄司久作(山田真二)が、リンゴ畑に寝かせてくれていた。庄司は手拭いを濡らしてきてくれたので、何とか戻ろうと言うことにした二人は、畑の青いリンゴを一つずつ盗み食べる。酸っぱかったが、生き返る思いだった。リンゴ農家の娘菊江(青山京子)に見つかり怒られたが、落とした手拭いを持って呼び止め、リンゴをくれる少女。
晋一が、屈託のある原因は、両親に死に別れ、苦労した姉彰子(杉葉子)のことだ。叔父たちからは厄介者扱いされた姉弟だが、死んだ父親の友人だった倉羅(志村喬)の会社の秘書になってから、仕送りが潤沢になったことが引っかかっているのだ。姉の彰子と倉羅の娘八千代(岡田茉莉子)の二人が、大学の寮にやってくる。美しい八千代に心を惹かれながら、倉羅の娘ということで屈折する晋一。庄司は、リンゴ農家の娘菊江に惹かれている。しかし、貧しい菊江の家では、菊枝を芸妓に売ろうと話が出ている。金というものに対する潔癖感と、金が無いことによる不幸に悩む晋一と庄司。
夏休み、倉羅と、八千代、彰子が信州にやってくる。優雅なホテルに一緒に泊ることになっている晋一だが、倉羅と姉の行動のすべてに苦悩する。八千代が、彰子に父親と別れるように伝えてほしいと言われるに至って、晋一の気持ちは爆発し、大学の担任の雄島(土屋嘉男)が泊っている安宿に移ると彰子に告げて飛び出す。しかし雄島は、確たる証拠もないのであれば、姉を信じろと忠告する。一旦悩みが晴れて、姉のもとに戻る晋一。しかし、自分と倉羅の関係が弟を苦しめていたと知った彰子は、倉羅に関係を清算する旨を伝える。しかし、突然、晋一の元に、庄司が危篤だという電報が届く。驚いて、庄司の家に行くが既に亡くなった後だった。庄司は、菊枝の身売りを防ごうと、大阪で築港の過酷なアルバイトをしていて、海に落ちて死んだのだ。庄司の兄から、遺言で晋一を通じて菊江に渡してほしいと言われたのでと金の入った封筒を受け取る晋一。
晋一は、夏祭りで菊江の兄(瀬良明)に、菊江は既に、喜美の屋に売られ菊奴となっていると言われ愕然とする。喜美の屋を探し、踊りの稽古中、師匠に怒られている菊枝を見つける。菊枝が晋一に気が付き、外に出てきた。晋一は、庄司が命に代えて作ったお金取って置いてくれと言った。菊江は、泣きながら仏様に供えてくれとリンゴを持ってきた。学校の寮に戻り、庄司の写真にリンゴを供える晋一。そこに、八千代がやってきた。彰子と二人で東京に帰ると言う。東京に戻ったら、倉羅と別れて再びピアノの教師を始めるつもりだと言う彰子の伝言を伝える。松本の駅まで彰子を送る晋一。汽車の中で、彰子に晋一は伝言を喜んでいたと伝える八千代。
61年東宝丸山誠治監督『慕情の人(96)』
夏の日、旅支度をしている三浦耿子(原節子)。伊豆の別荘に行くのだ。姑の松江(岡村文子)と女中のさく(丘照美)に、東京駅に行く前に、店に寄ると伝えて、出掛ける。日比谷の東信ビルの地下にあるスキーショップが彼女の店だ。夫が亡くなって以来、夫の親友だった石井(三橋達也)に支配人をしてもらいながら何とか経営してきた。もし伊豆に釣りな行くなら寄って下さいと石井に言い、伊豆に向かう耿子。伊豆手石のバス停に降り立つ。別荘では義妹の靡沙子(白川由美)が来ている。おしげ(賀原夏子)と伍平夫婦に預けているが、おしげから、ここをお売りでと尋ねられ、夫亡き今、維持費が嵩むのでと答える耿子。先代からのお世話になっているが、伍平の神経痛もひどいので、私たちも潮時かもしれませんと言うおしげ。靡沙子は、加納(岡田裕介)と言う金持ちのボンボンの絵描きからプロポーズされたと言う。つい最近知り合ったばかりと聞いて、靡沙子の気持ちを尋ねる耿子。靡沙子はわからないと言う。耿子に会って人物を見て欲しい、ついては既にこれから耿子を紹介する約束をしていると言われ呆れながら、海岸に向かう。一人耿子を残して走り去る靡沙子。加納は、嫌みのない素直な青年だった。靡沙子の話に想像していた以上の美しい方ですねと言う。結婚したいならご両親にまず話した方がと言う耿子に、靡沙子さんの気持ちがわからないんですと言う加納。別荘に戻り、靡沙子に尋ねるが、嫌いではないから付き合っているけど、結婚は就職と一緒だから、慎重に義姉さんみたいに倒産しちゃうのは嫌だと言って、ウチは義姉さんの方が先ねと言って笑う靡沙子。to be continued.
シネマヴェーラ渋谷で東映セントラルフィルムの栄光。
85年角川春樹事務所崔洋一監督『友よ、静かに瞑れ(97)』。
沖縄の多満里の街に男(藤竜也)がやってくる。ホテルのフリーインの場所を尋ねるが、誰も答えない。酒屋のオヤジも、あそこだけは近づくなと言う。街中を走りやっと見つけて中に入る男。中には女と子供しかいない。たった一人の男の小宮(高柳隆一)は、喧嘩腰だ。客だと言う男の名は進藤剛。部屋に案内される。ベッドは傾き、洗面所は水が出ない。文句を言おうと電話を取るが通じていない。
海岸を少年が犬の死体を引きずっている。新藤が追いかける。少年は、坂口竜太(六浦誠)。フリーインを経営する父親の竜一(林隆三)が、多満里の土地の再開発で、土地を買収している下山建設の高畠(原田芳雄)にナイフを振り回したことで逮捕、拘留されて5日になる。新藤は、自分が竜一の友人だと言い、警察に差し入れに行こうと誘う。しかし、警察に行くと、徳田刑事(室田日出夫)が出てきて、得体のしれない進藤の差し入れは認めないと言う。では、息子ならいいだろうと言う進藤。新藤はレモンを差し入れる。徳田は、せっかく下山建設がこの多満里の土地の再開発をしようとしているのに、坂口一人がハンコを押さないために、住人みんなが迷惑をしているのだと言う。フリーインに帰る車の中で、竜一と自分は、学部は違うが同じ大学で、剣道を一緒にやった仲なのだと言う進藤。
新藤は、下山建設に行く。徳田の使いで高畠に会いにきたと言う。取り継いだ男は、今下山社長(佐藤慶)が来ていて、打ち合わせ中だと言う。打合せが終わって出てきた高畠。下山に「いつもお世話になっている人です」と紹介する。しかし下山が帰ると、徳田に電話をしろと部下に命ずる。それには及ばないと言う。坂口の友人を名乗り、徳田という慶応出のボクサーがいたことを思い出したと言う進藤。我々はあくまでクリーンな企業で、この街のためにやっているのに、坂口一人が首を縦に振らないので困っているのだという高畠に、坂口のホテルに石をぶつける、竜太の犬を殺す、ちっともクリーンとは言えないようだなと言う進藤。だからと言って、ナイフを振り回すような坂口ではないはずだがと言って進藤は去る。
夜、多満里の街で食事をしようと、一軒空いているタコス屋に入る進藤。入るなり静まり返る店内。店主の石黒(常田富士夫)や常連客の亀井(草薙幸二郎)らは、坂口一人に迷惑している、こんな何もなく坪五千円にもならない土地を一万円で買い上げてくれる下山に、金に目が眩んだ坂口一人が吊り上げを狙ってごねていると下山から聞いている、我々は仕方なしに坂口がハンコを押すのを待っているのだと言う。二度と店にくるなと石黒に言われ、店を出る進藤。
フリーインの女たちがいるバーKENDOに入る進藤。店のママは坂口の情婦だった志摩(倍賞美津子)。他に行く場所も無くなった女たちが吹き溜まっている。時枝(宮下順子)、静子(中村れい子)、留美(伊藤麻耶)、カナ(福田妙子)、冴子(JILL)、娼婦ばかりで、誰も客がいない。新藤は、女たちに酒を奢ってやる。客と飲むと金を貰えるのだ。最初は口数が少なかった女たち。志摩が、竜太から話を進藤について話を聞いたが、怖い人だと言っていた、坂口もそうだが、無口な人は怖い人だと女たちは知っていると言うのだ。しかし、徐々に打ち解ける。夜道をフリーインに向かっていると、三人のチンピラに取り囲まれる進藤。ただ見張っていろと言われている男たち。進藤は、男たちを挑発しておいて、殴りかかってくる石井(中西良太)を鮮やかに叩きのめす。高畠には俺に火をつけるなと忠告しておいた筈だと言う進藤。
フリーインに戻った進藤は、竜太に何があったのだと問いただす。ある日学校の帰りに下山の手先に遠足に行こうとさらわれ、坂口に電話をしろ、なんと話すかは自分で考えろと脅され、殺されると電話をしたと言う竜太。男たちに、これから毎日遠足に行こうと言われ怯えていた。進藤は、多満里署に行き、下山との汚職の証拠を持っていると脅す。また下山の自宅に現れて、坂口を釈放するように告げる。そんなことを言うためにここまで来たのか、南の天気はどうだった?今夜あたり雨が降るから帰った方がいいのではないのかと静かに言う下山。
KENDOの留美が街を出ていくと言う。みな歓迎し、明日送別会を派手にやろうという志摩。フリーインに、徳田がやってくる。進藤が、かって大学病院の医師だったが、3年前しくじって、今では、細々とタンカーに医師として乗船したりしているらしいなと皆を前にして叫ぶ。その夜更け、進藤が目を覚ますと石井が忍び込んでいて、口に拳銃を押し込む。フリーインを出たところで、隙を見て、逃げ出す進藤。追いかける石井。街中を走り続けれるが、袋小路で追い詰められる進藤。射殺されるのだと覚悟した時に、高畠が現れ、社長は殺せと言っていないだろと石井を殴る。進藤は、高畠にどうしても坂口を出したいので徳田を脅す。材料を明晩とりにいくと言う進藤。
その夜、志摩は5日前の晩の出来事を語り始める。3か月前に東京に行き帰って来てから坂口は変だった。前から変な席をしていたし気になっていたが、死ぬ気のようだった。KENDOに来て、果物ナイフを取っていったことを知り、下山に殺されに行ったと思った。高畠に電話をして、坂口を殺さないでくれと頼んだ。坂口は、竜太に男の死に様を見せようとしているんだわと言い、余命を聞く。三か月前に見た時で、肺からリンパに転移していて、三か月持たないと思ったと言う進藤。
新藤は、下山建設の事務所に行く。そこには高畠が待っている。身を持ち崩したボクサーを拾ってくれた下山には恩がある。ただ、性に会わないので引退興行はやっていないんでなと言って進藤を殴る高畠。激しい闘いだ。ボロボロになった二人が床に倒れている。高畠は、進藤に、自分の机の鍵を渡す。引き出しを探すと、徳田の下山への借用書の束がある。そのまま、多満里署に行き、徳田に借用書の束を見せる。
翌日、下山事務所で、これから建設予定地への下見に行くのだと言う下山。出て行こうとい下山に部下が、高畠が風邪で休むという伝言と、坂口が今日出所するという匿名の電話があったと告げる。恐怖に駆られ、拳銃を懐に入れる下山。下山たちが多満里に現れ、石黒や亀井と握手を交わす下山。その時、坂口を乗せた警察車両が多満里の街にやってくる。釈放だ。進藤は、竜太を連れて出迎えている。下山の姿を見つけ、近づいて行く坂口。坂口が懐に手を入れた瞬間、恐怖に駆られた下山は、拳銃を取り出し、坂口を射殺する。
かっこいいなあ。時期のせいか映画は未見だった。しかし、北方健三の原作を読んだことを思い出す。
79年東映セントラルフィルム内田誠監督『十代 恵子の場合(98)』
高校2年生高野恵子は深夜まで受験勉強をしている。しかし、家庭では、毎晩遅く帰宅する父親(玉川伊佐男)と母親(絵沢萌子)との喧嘩は絶えず、学校でも、試験の度に学年の順位が下降し、担任からも理数系の成績が伸び悩む現状では、女子大の文系に志望変更をしろと言われる。クラスメートと一緒の図書館に行くのが嫌で、離れた城南図書館に向かう。受験生の男女が連れ立って帰るのを羨ましげに眺めていると男子高生が声を掛けてきて溜まり場に連れて行かれる。店の男に週末のバー券を勧められる。翌日古本屋に本を売りに行く。店番の青年杉山二郎(風間杜夫)は、3000円必要だと言う恵子に2500円にしかならないが、500円貸してくれると言う。
パーティーで酒を飲み、見様見真似でゴーゴーを踊る恵子。夜も更け、恵子は眠っているが、周りは、コカインを吸引したり、乱交をしたりと言う状態だ。そこに口笛を吹きながら、リーゼントサングラス皮ジャンの男テツ(三浦洋一)が現れる。チンピラのトミー(深見博)たちが“ハクいスケ”の恵子をものにしようと襲い掛かる。目が覚め抵抗する恵子を、助けて店から連れ出すテツ。屋台のラーメン屋でラーメンをご馳走し、タクシーに乗せ送り出す紳士的なテツ。
数日後、やはり遊ぶ金欲しさに古本を売りに行くと二郎はおらず、店主(殿山泰司)は、二郎は店を辞めてトラックの運転手になっていると言う。学校の帰りに、溜まり場の喫茶店に行くと、スケ番たちに取り囲まれる恵子。テツの情婦のお竜(吉岡ひとみ)たちだった。テツがパーティーの後恵子を送って行ったと聞いて、焼きを入れに来たのだ。テツとやっただろうと殴る蹴るの暴行を受ける。トミーが通り掛かり助けられる。トミーが組事務所までテツを呼びに行く。怖かっただろと慰めながら、俺の女になれと言って、恵子を抱くテツ。しかし、テツは、恵子を美人局に使い、組織の上納金のために金を稼いだ。
冬休みになり、冬期講習にもいかずに、家にも帰らない恵子。3学期が始まり、学校に行った恵子は、自分がテツの子を妊娠していることを知る。どうしていいのか分からない恵子が街を歩いていると、花屋に配達している二郎の姿を見かける。追いかけようとするが見失う恵子。歩道橋で呆然としている恵子をテツが呼びとめる。飯でも食おうと連れて行ってくれる、時に優しいテツだが、店にいた兄貴分の石黒(成瀬正)が恵子を抱きたいと言えば、差し出すのだ。
しかし、恵子から妊娠したと聞いて、すぐに下せと言ったのち、組長から自分の分の上納金が三か月滞納されていると聞いて、石黒に詰め寄る。自分がネコばばしておいて、今月の上納金は、恵子を売ってでも作れと言う石黒の顔を刺すテツ。堕胎手術を受けたばかりの恵子に電話を掛け、上野駅から逃亡するテツ。北へ、雪国へと恵子を連れ逃げるテツ。とある鄙びた温泉街に落ち着く。恵子は、温泉街のトルコ嬢になり、テツはパチンコと麻雀で擦ってばかりだ。勿論この地獄に、二人はシャブ漬けだ。シャブも無くなったことでテツは東京に行く。大門組の目を盗み、お竜が働く古着屋へ行く。自分の元に帰ってきたと思ったお竜は熱くなるが、シャブ欲しさに来たのだと知り、お竜は、テツを組に売る。トビー、石黒たちに刺され死ぬテツ。
シャブ中の禁断症状に苦しむ恵子は、テツが戻らないので、薬局で、睡眠薬を買い、齧りながら夢遊病のように、雪の町を歩いている。通りかかったトラックが急に停まり、恵子に声を掛ける。二郎だ。近くの喫茶店で話す二人。しかし、500円を返そうとした恵子は、二郎が開いた新聞に、テツが刺殺された記事を見て倒れる。医師から覚醒剤中毒で入院を言い渡され、付き添う二郎。禁断症状で苦しむ恵子。彼女が意識を取り戻した時、二郎が横にいる。恵子は、定時制高校の3年に編入した。
2年生の女子高生の秋から翌年の春までの話。ほんとに薄っぺらい映画だなあ(笑)。30年位前の3流週刊誌のページを埋めるために、取材もせずに、3流ライターが書いたような、女子高生転落の話。見どころと言えば、森下愛子の誕生から女子高生になるまでの実際の写真を並べたエンディング。なんだか自分が父親だったら、こんな映画に出演させるために娘を育ててきたのかと男泣きしそうだ。まあ、こんなやくざな映画界から早く足を洗って、バツイチでも吉田拓郎の嫁になって引退したことは、よかったのかもしれない。
晋一が、屈託のある原因は、両親に死に別れ、苦労した姉彰子(杉葉子)のことだ。叔父たちからは厄介者扱いされた姉弟だが、死んだ父親の友人だった倉羅(志村喬)の会社の秘書になってから、仕送りが潤沢になったことが引っかかっているのだ。姉の彰子と倉羅の娘八千代(岡田茉莉子)の二人が、大学の寮にやってくる。美しい八千代に心を惹かれながら、倉羅の娘ということで屈折する晋一。庄司は、リンゴ農家の娘菊江に惹かれている。しかし、貧しい菊江の家では、菊枝を芸妓に売ろうと話が出ている。金というものに対する潔癖感と、金が無いことによる不幸に悩む晋一と庄司。
夏休み、倉羅と、八千代、彰子が信州にやってくる。優雅なホテルに一緒に泊ることになっている晋一だが、倉羅と姉の行動のすべてに苦悩する。八千代が、彰子に父親と別れるように伝えてほしいと言われるに至って、晋一の気持ちは爆発し、大学の担任の雄島(土屋嘉男)が泊っている安宿に移ると彰子に告げて飛び出す。しかし雄島は、確たる証拠もないのであれば、姉を信じろと忠告する。一旦悩みが晴れて、姉のもとに戻る晋一。しかし、自分と倉羅の関係が弟を苦しめていたと知った彰子は、倉羅に関係を清算する旨を伝える。しかし、突然、晋一の元に、庄司が危篤だという電報が届く。驚いて、庄司の家に行くが既に亡くなった後だった。庄司は、菊枝の身売りを防ごうと、大阪で築港の過酷なアルバイトをしていて、海に落ちて死んだのだ。庄司の兄から、遺言で晋一を通じて菊江に渡してほしいと言われたのでと金の入った封筒を受け取る晋一。
晋一は、夏祭りで菊江の兄(瀬良明)に、菊江は既に、喜美の屋に売られ菊奴となっていると言われ愕然とする。喜美の屋を探し、踊りの稽古中、師匠に怒られている菊枝を見つける。菊枝が晋一に気が付き、外に出てきた。晋一は、庄司が命に代えて作ったお金取って置いてくれと言った。菊江は、泣きながら仏様に供えてくれとリンゴを持ってきた。学校の寮に戻り、庄司の写真にリンゴを供える晋一。そこに、八千代がやってきた。彰子と二人で東京に帰ると言う。東京に戻ったら、倉羅と別れて再びピアノの教師を始めるつもりだと言う彰子の伝言を伝える。松本の駅まで彰子を送る晋一。汽車の中で、彰子に晋一は伝言を喜んでいたと伝える八千代。
61年東宝丸山誠治監督『慕情の人(96)』
夏の日、旅支度をしている三浦耿子(原節子)。伊豆の別荘に行くのだ。姑の松江(岡村文子)と女中のさく(丘照美)に、東京駅に行く前に、店に寄ると伝えて、出掛ける。日比谷の東信ビルの地下にあるスキーショップが彼女の店だ。夫が亡くなって以来、夫の親友だった石井(三橋達也)に支配人をしてもらいながら何とか経営してきた。もし伊豆に釣りな行くなら寄って下さいと石井に言い、伊豆に向かう耿子。伊豆手石のバス停に降り立つ。別荘では義妹の靡沙子(白川由美)が来ている。おしげ(賀原夏子)と伍平夫婦に預けているが、おしげから、ここをお売りでと尋ねられ、夫亡き今、維持費が嵩むのでと答える耿子。先代からのお世話になっているが、伍平の神経痛もひどいので、私たちも潮時かもしれませんと言うおしげ。靡沙子は、加納(岡田裕介)と言う金持ちのボンボンの絵描きからプロポーズされたと言う。つい最近知り合ったばかりと聞いて、靡沙子の気持ちを尋ねる耿子。靡沙子はわからないと言う。耿子に会って人物を見て欲しい、ついては既にこれから耿子を紹介する約束をしていると言われ呆れながら、海岸に向かう。一人耿子を残して走り去る靡沙子。加納は、嫌みのない素直な青年だった。靡沙子の話に想像していた以上の美しい方ですねと言う。結婚したいならご両親にまず話した方がと言う耿子に、靡沙子さんの気持ちがわからないんですと言う加納。別荘に戻り、靡沙子に尋ねるが、嫌いではないから付き合っているけど、結婚は就職と一緒だから、慎重に義姉さんみたいに倒産しちゃうのは嫌だと言って、ウチは義姉さんの方が先ねと言って笑う靡沙子。to be continued.
シネマヴェーラ渋谷で東映セントラルフィルムの栄光。
85年角川春樹事務所崔洋一監督『友よ、静かに瞑れ(97)』
沖縄の多満里の街に男(藤竜也)がやってくる。
海岸を少年が犬の死体を引きずっている。新藤が追いかける。少年は、坂口竜太(六浦誠)。フリーインを経営する父親の竜一(林隆三)が、多満里の土地の再開発で、土地を買収している下山建設の高畠(原田芳雄)にナイフを振り回したことで逮捕、拘留されて5日になる。新藤は、自分が竜一の友人だと言い、警察に差し入れに行こうと誘う。しかし、警察に行くと、徳田刑事(室田日出夫)が出てきて、得体のしれない進藤の差し入れは認めないと言う。では、息子ならいいだろうと言う進藤。新藤はレモンを差し入れる。徳田は、せっかく下山建設がこの多満里の土地の再開発をしようとしているのに、坂口一人がハンコを押さないために、住人みんなが迷惑をしているのだと言う。フリーインに帰る車の中で、竜一と自分は、学部は違うが同じ大学で、剣道を一緒にやった仲なのだと言う進藤。
新藤は、下山建設に行く。徳田の使いで高畠に会いにきたと言う。取り継いだ男は、今下山社長(佐藤慶)が来ていて、打ち合わせ中だと言う。打合せが終わって出てきた高畠。下山に「いつもお世話になっている人です」と紹介する。しかし下山が帰ると、徳田に電話をしろと部下に命ずる。それには及ばないと言う。坂口の友人を名乗り、徳田という慶応出のボクサーがいたことを思い出したと言う進藤。我々はあくまでクリーンな企業で、この街のためにやっているのに、坂口一人が首を縦に振らないので困っているのだという高畠に、坂口のホテルに石をぶつける、竜太の犬を殺す、ちっともクリーンとは言えないようだなと言う進藤。だからと言って、ナイフを振り回すような坂口ではないはずだがと言って進藤は去る。
夜、多満里の街で食事をしようと、一軒空いているタコス屋に入る進藤。入るなり静まり返る店内。店主の石黒(常田富士夫)や常連客の亀井(草薙幸二郎)らは、坂口一人に迷惑している、こんな何もなく坪五千円にもならない土地を一万円で買い上げてくれる下山に、金に目が眩んだ坂口一人が吊り上げを狙ってごねていると下山から聞いている、我々は仕方なしに坂口がハンコを押すのを待っているのだと言う。二度と店にくるなと石黒に言われ、店を出る進藤。
フリーインの女たちがいるバーKENDOに入る進藤。店のママは坂口の情婦だった志摩(倍賞美津子)。他に行く場所も無くなった女たちが吹き溜まっている。時枝(宮下順子)、静子(中村れい子)、留美(伊藤麻耶)、カナ(福田妙子)、冴子(JILL)、娼婦ばかりで、誰も客がいない。新藤は、女たちに酒を奢ってやる。客と飲むと金を貰えるのだ。最初は口数が少なかった女たち。志摩が、竜太から話を進藤について話を聞いたが、怖い人だと言っていた、坂口もそうだが、無口な人は怖い人だと女たちは知っていると言うのだ。しかし、徐々に打ち解ける。夜道をフリーインに向かっていると、三人のチンピラに取り囲まれる進藤。ただ見張っていろと言われている男たち。進藤は、男たちを挑発しておいて、殴りかかってくる石井(中西良太)を鮮やかに叩きのめす。高畠には俺に火をつけるなと忠告しておいた筈だと言う進藤。
フリーインに戻った進藤は、竜太に何があったのだと問いただす。ある日学校の帰りに下山の手先に遠足に行こうとさらわれ、坂口に電話をしろ、なんと話すかは自分で考えろと脅され、殺されると電話をしたと言う竜太。男たちに、これから毎日遠足に行こうと言われ怯えていた。進藤は、多満里署に行き、下山との汚職の証拠を持っていると脅す。また下山の自宅に現れて、坂口を釈放するように告げる。そんなことを言うためにここまで来たのか、南の天気はどうだった?今夜あたり雨が降るから帰った方がいいのではないのかと静かに言う下山。
KENDOの留美が街を出ていくと言う。みな歓迎し、明日送別会を派手にやろうという志摩。フリーインに、徳田がやってくる。進藤が、かって大学病院の医師だったが、3年前しくじって、今では、細々とタンカーに医師として乗船したりしているらしいなと皆を前にして叫ぶ。その夜更け、進藤が目を覚ますと石井が忍び込んでいて、口に拳銃を押し込む。フリーインを出たところで、隙を見て、逃げ出す進藤。追いかける石井。街中を走り続けれるが、袋小路で追い詰められる進藤。射殺されるのだと覚悟した時に、高畠が現れ、社長は殺せと言っていないだろと石井を殴る。進藤は、高畠にどうしても坂口を出したいので徳田を脅す。材料を明晩とりにいくと言う進藤。
その夜、志摩は5日前の晩の出来事を語り始める。3か月前に東京に行き帰って来てから坂口は変だった。前から変な席をしていたし気になっていたが、死ぬ気のようだった。KENDOに来て、果物ナイフを取っていったことを知り、下山に殺されに行ったと思った。高畠に電話をして、坂口を殺さないでくれと頼んだ。坂口は、竜太に男の死に様を見せようとしているんだわと言い、余命を聞く。三か月前に見た時で、肺からリンパに転移していて、三か月持たないと思ったと言う進藤。
新藤は、下山建設の事務所に行く。そこには高畠が待っている。身を持ち崩したボクサーを拾ってくれた下山には恩がある。ただ、性に会わないので引退興行はやっていないんでなと言って進藤を殴る高畠。激しい闘いだ。ボロボロになった二人が床に倒れている。高畠は、進藤に、自分の机の鍵を渡す。引き出しを探すと、徳田の下山への借用書の束がある。そのまま、多満里署に行き、徳田に借用書の束を見せる。
翌日、下山事務所で、これから建設予定地への下見に行くのだと言う下山。出て行こうとい下山に部下が、高畠が風邪で休むという伝言と、坂口が今日出所するという匿名の電話があったと告げる。恐怖に駆られ、拳銃を懐に入れる下山。下山たちが多満里に現れ、石黒や亀井と握手を交わす下山。その時、坂口を乗せた警察車両が多満里の街にやってくる。釈放だ。進藤は、竜太を連れて出迎えている。下山の姿を見つけ、近づいて行く坂口。坂口が懐に手を入れた瞬間、恐怖に駆られた下山は、拳銃を取り出し、坂口を射殺する。
かっこいいなあ。時期のせいか映画は未見だった。しかし、北方健三の原作を読んだことを思い出す。
79年東映セントラルフィルム内田誠監督『十代 恵子の場合(98)』
高校2年生高野恵子は深夜まで受験勉強をしている。しかし、
パーティーで酒を飲み、
数日後、
冬休みになり、冬期講習にもいかずに、家にも帰らない恵子。3学期が始まり、学校に行った恵子は、自分がテツの子を妊娠していることを知る。どうしていいのか分からない恵子が街を歩いていると、花屋に配達している二郎の姿を見かける。追いかけようとするが見失う恵子。歩道橋で呆然としている恵子をテツが呼びとめる。飯でも食おうと連れて行ってくれる、時に優しいテツだが、店にいた兄貴分の石黒(成瀬正)が恵子を抱きたいと言えば、差し出すのだ。
しかし、恵子から妊娠したと聞いて、すぐに下せと言ったのち、組長から自分の分の上納金が三か月滞納されていると聞いて、石黒に詰め寄る。自分がネコばばしておいて、今月の上納金は、恵子を売ってでも作れと言う石黒の顔を刺すテツ。堕胎手術を受けたばかりの恵子に電話を掛け、上野駅から逃亡するテツ。北へ、雪国へと恵子を連れ逃げるテツ。とある鄙びた温泉街に落ち着く。恵子は、温泉街のトルコ嬢になり、テツはパチンコと麻雀で擦ってばかりだ。勿論この地獄に、二人はシャブ漬けだ。シャブも無くなったことでテツは東京に行く。大門組の目を盗み、お竜が働く古着屋へ行く。自分の元に帰ってきたと思ったお竜は熱くなるが、シャブ欲しさに来たのだと知り、お竜は、テツを組に売る。トビー、石黒たちに刺され死ぬテツ。
シャブ中の禁断症状に苦しむ恵子は、テツが戻らないので、薬局で、睡眠薬を買い、齧りながら夢遊病のように、雪の町を歩いている。通りかかったトラックが急に停まり、恵子に声を掛ける。二郎だ。近くの喫茶店で話す二人。しかし、500円を返そうとした恵子は、二郎が開いた新聞に、テツが刺殺された記事を見て倒れる。医師から覚醒剤中毒で入院を言い渡され、付き添う二郎。禁断症状で苦しむ恵子。彼女が意識を取り戻した時、二郎が横にいる。恵子は、定時制高校の3年に編入した。
2年生の女子高生の秋から翌年の春までの話。ほんとに薄っぺらい映画だなあ(笑)。30年位前の3流週刊誌のページを埋めるために、取材もせずに、3流ライターが書いたような、女子高生転落の話。見どころと言えば、森下愛子の誕生から女子高生になるまでの実際の写真を並べたエンディング。なんだか自分が父親だったら、こんな映画に出演させるために娘を育ててきたのかと男泣きしそうだ。まあ、こんなやくざな映画界から早く足を洗って、バツイチでも吉田拓郎の嫁になって引退したことは、よかったのかもしれない。
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