2009年1月27日火曜日

ばっかな、ばっかな、馬鹿なおんなの、うらああみいいぶううしいい。

   エンタメ系専門学校の講師の採用面接を受ける。面接そのものは全く問題なかったが、生計は立たない(苦笑)。他の収入源は引き続き募集中だ。奇特な方、何でもやるので、仕事下さい(笑)。
新宿長野屋で鯖塩定食にビール一本。ほろ酔い加減でジュンク堂に行くという一番最悪な選択をしてしまう(苦笑)。山のように本を買ってしまって、家に送って貰う。
   銀座シネパトスで、燃やせ!俺たちの70'sジャパニーズ・グラインドハウス魂!
   73年東映東京伊藤俊也監督『女囚さそり けもの部屋(43)』。地下鉄の車内に松島ナミ(梶芽衣子)の姿がある。突然2人の刑事が飛びかかる。ナミはナイフを出して抵抗するが、権藤(成田三樹夫)に手錠を掛けられる。しかし、閉まりかけたドアから飛び降り、ドアから出ている権藤の右腕を切断して逃走する。激痛にホームで苦しむ権藤。ナミは手錠で権藤の右腕をぶら下げたまま、人混みを駆けていく。驚いて道を空ける通行人たち。
    工場の廃屋で、男に無表情で抱かれている女。男が果てるとあんちゃんもういいでしょうと言う。工場の事故で、食欲と性欲のみになってしまった兄正夫(奥田英二?)を養うために街で体を売っている娘の名はユキ(渡辺やよい)。商売をしている墓場で、墓石で腕が繋がった手錠を切断しようとしているナミを目撃する。彼女はナミをヤサに連れて行く。翌朝ナミが眠っていると、閂が偶然開いて正夫が出てくる。正夫はナミの髪を嗅ぎ、襲いかかった。ナミは近くの包丁で身を守った。ユキが駆けつけ、もししたければ私が相手をするでしょうと言い、ナミに兄がこうなった訳を説明した。
   街中に殺人脱獄犯としてナミの指名手配のポスターが貼りまくられている。その中を権藤が歩いている。権藤のいる交差点の反対側に洋品店がある。その2階にはミシンを踏む女たち。ナミの姿がある。ナミが仕事を終えて店を出るユキが待っている。ユキはナミの部屋まで付いて来た。ユキは兄の子を妊娠していた。ユキを追おうとしたナミを鮫島興行の谷田という男(藤木孝)が絡んでくる。男の情婦安江(真山知子)が、ドアの隙間からそのやりとりを盗み見していた。
   ショ場荒らしをしていると言って鮫島興行は、ユキを締め、上がりを支払うよう命ずる。喪服姿のナミがアパートを出ようとすると、谷田が行く手を塞ぎ、お前は指名手配されている女だなと言い今晩俺と寝なければサツに売るぞと脅す。安江に電話が入り「ボヤボヤしていると男を取られるぞ」と高笑いする。店を飛び出し、雷雨の中をアパートに駆け戻る安江。ヤカンにお湯を沸かす。安江は、ナミの部屋に行き、ドアを叩いて中に熱湯を浴びせかけた。出て来たのはナミではなく、裸で待っていた谷田だ。全身大やけどを負う。何故か首からトランジスタラジオを下げており、山本リンダの「狂わせたいの」が鳴り響いている。
   谷田は死に、鮫島興行にナミは連れてこられた。鮫島会長(南郷宏治)の妻カツ(李礼仙)は、かって刑務所でナミと同室で恨みを持っている。水槽に浸け、シャブを打ち、飼っているカラスの小屋に叩き込んだ。ユキは、妊娠のことを相談しようとナミを探し続けるが見つからない。結局、ユキは一人で、産婦人科の門をくぐり中絶する。鮫島興行の店で働かされている娘しのぶ(森みのり)が父親の分からない子供を妊娠して6か月になった。嫌がるしのぶを無理矢理、闇医者に連れて行き堕胎をさせる。ナミの前で、出血多量で死んだ。しのぶが固く結んだ手の中にメスがある。メスを手に涙を流すナミ。鮫島の地下牢からナミが消えた。
  権藤が鮫島の事務所にやってくる。カツに、女囚701、サソリと呼ばれる松島ナミの恐ろしさはお前が一番知っているだろうと言う。鮫島の子分達は次々に殺されていく。ガード下の指名手配のポスターの前で、満員の映画館の中で、洗車機の車の中で、怯えるカツは、売春強要で自首し、監獄に入るみちを選ぶ。一人残った鮫島は、ナミに襲われビルの窓から落ちて死んだ。権藤の指揮のもと、ビルは蟻の這い出る隙間もないほど取り囲まれている。ビルの屋上を逃げるナミを追うサーチライト。追い詰められたナミは、マンホールから下水道に逃げ込む。下水道の中を走るナミ。しかし、出口はすべて警官隊が張っている。
   ユキが現れ、マンホールから火の着いたマッチを投げ込み呼びかける。ユキは、ナミに食糧を届け続けた。ナミが下水道に消えてから1週間が経つ。権藤は、ユキが怪しいと感づいて、警察の地下で痛めつける。抵抗するユキだったが、閉じ込めている兄が餓死するまで監禁するぞと権藤に脅されて、遂に誘き出す役目を承諾する。マンホールから火の着いたマッチを落として、ナミの名を呼ぶユキ。ユキは涙を流しているユキを見て、頷いて、走り出す。権藤は、タンクローリーから下水道にガソリンを流し込み火を点けた。火の海となる下水道を走るナミ。しまいには、炎に囲まれてしまう。泣きながら兄の正夫に抱かれているユキ。
   カツが入っている監獄に新入りがあった。放火で三か月だと言う。しかし、その女囚を見てカツは凍りつく。さそりだ。さそりの視線に常にさらされてカツは日に日にやつれていく。ある夜、子供恋しさに気が触れた女囚がいる。枕の綿を抜いて作った人形を抱いて子守唄を歌い続けている。人形を取り上げられ、狂ったように子供の名を呼びながら、看守たちの姿は、自らが殺したしのぶの姿に重なり、いよいよカツは耐えられなくなった。刑務所に権藤がやってくる。所長にさそりを極度に恐れて精神に異常をきたし独房に入れているという話を聞いて、さそりはもうこの世にはいない、カツと二人きりで話をさせてくれと言って鍵を借りる権藤。しかし、権藤が自分の房に近寄る足音は、カツにとって、自分を殺しに来たさそりの足音にしか聞こえなかった。近づいた権藤の首を針金で絞めるカツ。権藤は非常ベルをと声にならない声で、近くで床の掃除をしている一人の女囚を呼び続ける。意識が薄れていく権藤に振り返った女囚は、さそりだ。目を見開きながら権藤は絶命する。独房の中で、さそりを殺したと繰り返すカツは、既に正気ではなかった。10日後、満期となりさそりは出所。その後の行方は杳として知れず。
  伊藤俊也&梶芽衣子コンビの女囚さそり三部作の三作目。しかし、その後も長谷部安春&梶芽衣子で一本、梶芽衣子の後に、多岐川裕美や夏樹陽子がさそりに。映像美のためには、これでもかと女優を苛めまくる伊藤俊也。ただ、好きなのは、どうもこのシリーズだけなんだよなあ。
   梶芽衣子やっぱり最高だなあ。ガキの頃からツンデレ好きだったのかワシ。いやデレに進展しないので、キッツイ女の子が好きだったんだな(苦笑)。小学校3年の時の授業中に、弥生ちゃんというおかっぱ頭の女の子に泣かされていたからトラウマになっているんだな。

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