朝は、年末抜けた差し歯を入れに大門の歯医者に。しかし、填めていた歯の根っこが割れているので、駄目かもと言われる。両側の歯を詰めたばかりなので、保険がきかないよと更に脅される(笑)。
有楽町にでて、ヒューマントラスト有楽町シアター2で、スティーブン・ウォーカー監督『ヤング@ハート(11)』。マサチューセッツ州ノーサンプトンにある平均年齢80歳のコーラスグループのドキュメンタリー。レパートリーが凄い、クラッシュやソニックユースやトーキングヘッズ、アラン・トゥーサンやジェイムス・ブラウンやら。82年結成、以来ヨーロッパ、オーストラリア、カナダなどへの海外ツアーまで果たしている。クラシック、オペラ、教会での聖歌隊をやっていた老人たちに、パンクだったり、アフタービートバリバリの難曲を選曲し、リハーサルでしごくボブ・シールマンは53歳。
メンバーは、そんな年寄りだから、普段は体中が痛むし、酸素吸入器を携帯していたり、何度も死にかけ枕元に牧師が呼ばれたりする普通の老人だ。事実、公演前にステージに上がる予定だった2人が亡くなる。リハで駄目出しをされれば普通に凹むが、ステージで歌う姿は、何と幸せそうなことか。しかも、巧い!勿論味がある!彼らは、お年寄りを大事にしましょうとか保護してもらう老人介護とかの存在ではなく、観客を楽しませ、癒やし、元気づける現役のミュージシャンだ。しかも、みな自分が死んでも、他のメンバーには歌い続けて欲しいと言っているプロじゃないか。
ちょっと、というより、かなりやられる。こんなことを自分もやりたいのだ。やれるのか。
有楽町むらからまちから館で、買い物をして、飽きたらず新宿伊勢丹地下にも寄り、
新宿武蔵野館で、マーチン・スコセッシ監督『シャイン・ア・ライト(12)』。2006年、マンハッタンのビーコンシアターで撮影されたローリング・ストーンズのライブ。それぞれ初来日の時の、ミック・ジャガーのソロとストーンズの東京ドームに行ったきりだが、勿論映画収録があるからかもしれないが、あの頃とは違う100%現役の中高年ロックンローラー(苦笑)。何才の時のライブなのだと思わず疑う。ドームでなく小さな小屋(と言っても二千数百キャパくらいか)のせいかもしれないが、縦横無尽に動きまわるミック・ジャガー。初来日の時はサポートドラムがいた筈のチャーリー・ワッツは一人で叩き続ける。ステージ上でもタバコを吸い続けるキース・リチャーズのポッコリ出たお腹だけが安心材料だ。正直な話、このレベルでのワールドツアーを維持するために、ストイックなトレーニングをしているんだろうが、アッパー系の違法行為をしているとしか思えない。意外にアーカイブ映像を使い、若いころの彼らに、いつまでこのバンドを続けるのかというインタビューシーンを見せ続けるのは、少し狙いすぎの感はあるが、ライブシーンは最高。前方の席で、ノリノリで身体を揺すり、一緒に歌っていて、ふと我に返り、後ろの席を振り向くと、みんな映画の鑑賞スタイルで、じっとスクリーンを見ている。少し赤面。博華で、餃子とビール初め。
0 件のコメント:
コメントを投稿