午前中職安認定日。新たに受給希望者の行列が。失業率は漫画総理の支持率と反比例していることを肌身で感じる(苦笑)。昨日作った惣菜を独身美人OLに差し入れて、元会社の同僚と赤坂の成都酒家で、五目焼きそば。
新宿シネマートで、クァク・ジェヨン監督『最強☆彼女(346)』。ソフィー(シン・ミナ)は、武林という幻の拳法家一族の四天王の一人である父と芙蓉美剣の達人の母を持つ、かって神童と呼ばれる武術の達人だった。しかし、ある事故が元で、普通に大学に入り、怪力部という変なサークルに入っている。今日は怪力部の芝居の本番の日だ。急ぐあまり、空を跳びながら学校に向かう。バスの中からバイクに乗ったイケメンに一目惚れをする。芝居は、ソフィー演じるお姫様が王子と結ばれるために苦行に耐える話。角材やビール瓶で殴られたり、焼いた炭や剣山の上を歩いたり、客席はどん引きで拍手一つ起こらない。しかし打ち上げは部員全員大盛り上がり。焼酎を丼で何杯も呑んでも、ソフィーは全く平気で、酔いつぶれた男子部員を軽々と何人も面倒を見る。しかし、帰ろうとバス停にいると芝居を見たカップルたちが、ソフィーの怪力振りを噂している。気味悪がるカップルの会話に、彼氏もいないソフィーは落ち込む。
ある日学内でバイクに乗っていたイケメンを見つける。彼はアイスホッケー部のエースのジュモン(ユゴン)だった。なんとかアイスホッケー部に潜り込めソフィー。新入部員歓迎の飲み会で、スケート靴いっぱいの焼酎を飲み干し、周りを驚かす。彼が途中で抜けるのに無理矢理付いていくソフィー。彼は警察に行き、年上の婦人警官に愛の告白をしている。
また、かって子供の時に武術を共に習ったイリョン(オン・ジュアン)がやってきた。
ちょっとストーリー書くのが馬鹿らしいほどなのも珍しいくらい。クァク・ジェヨンはオリジナル脚本もういいんじゃないか(苦笑)。力自慢だけど、コンプレックスのある女の子のラブストーリー。サイボーグの時はタイムトリップ、今回はワイヤーアクション。一つずつ好きな映画のリスペクトネタを持ってきているだけのような・・・。次は宇宙か。まあ、プロデューサーの問題なのか、韓流映画界の企画の枯渇かもしれないなあ。
続いて、本田隆一監督『GSワンダーランド(347)』。
ジャズ喫茶ACEの客席で、ザ・ナックルズのリーダーの長谷川タツオ(高岡蒼甫)に「ポール・マッカートニーとリンゴ・スターが極秘に来日していて、秋田の山奥で、極秘のベースとドラム講座をやっている」という話を聞かされ真に受けている正巳屋シュン(水嶋ヒロ)と柏崎ケンタ(浅利陽介)。有楽町の日劇の前で、いつかこのステージに立つと決意を新たにする大野ミク(栗山千明)。また、高3なのに、勉強もしないでGSにかぶれている紀川マサオ(石田卓也)は、世の中の祭りに乗り遅れるのは勿体ないと言って、クラスメイトにも見放される。そのころ、老舗のレコード会社ファインレコーズの制作部長佐々木智典(杉本哲太)は、社長の松田(岸部一徳)の前で、専務の鎌田(大杉漣)や三崎(森田順平)たちに、GSバンドはまだ見つからないのかと責められていた。あわてて、超弱小プロダクションのオフィス梶井の梶井社長(武田真治)を呼びつけて、すぐに連れて来いという佐々木。梶田は、事務所に戻ってくると、事務所の前に、歌手になりたいとやってきたミクに会う。探しているのはGSで女はいらないという梶田。
ACEの楽屋で、長谷川に、ザ・ナックルズのボーヤをやらせてくれと頼むマサオ。長谷川は、マサオに今秋田にジョン・レノンが来日中だとささやく。シュンたちとは違って信じないマサオ、そこに、過激派の学生がヘルメット角材で乱入する。ザ・ナックルズのメンバーを叩きのめそうとするが、店の店員に逆襲されるととても弱い。ダイナマイトの導火線に火をつける。怯えるメンバーたち。それは、ダイナマイトではなく、蛇花火だった。
過激派学生の二人がヘルメットを脱ぐと、シュンとケンタ。3か月も秋田で、ビートルズを探させられた仕返しにやったことだった。二人についてきたマサオととりあえず、三人でバンドをやろうということに。
ビルの屋上で演奏をし始めると梶井が飛んできた。いきなり、オフィス梶井の所属が決まった。しかし、佐々木は、三人ではなくキーボードを入れて4人にしろという。そういえば、あの歌手志望の女の子がキボードが弾けたことを思い出す。ミクは男として活動することに。
作曲家の百瀬(山崎一)のレッスンを受けることに、一緒になったのは、ドヤ街でスカウトされたというフレッシュフォーの4人大河内宗雄(温水洋一)団弦太(大堀こういち)五味渕勝彦(緋田康)佐分利徳次郎(村松利史)だ。かくして、ザ・ダイヤモンズはデビュー。しかし、デビューシングル「君にヘイ!ヘイ!」の売上は全国で23枚。ファインレコーズの最低売上を更新する。更にレコードのバンド名は、ダイナモンズに誤植が・・・。会議でまたまた佐々木は責められ、部下の鶴田恭一(ケンドーコバヤシ)らと頭を捻る。鶴田の娘が好きだという絵本に出てくる白いタイツを履いた王子様をモデルに、第2弾目の衣装とバンド名のチェンジが決定した。
「タイツをはいてニュー歌謡」というトホホなキャッチフレーズ、「ブルーライトヨコハマ」の大ヒットメーカー橋本淳&筒見京平コンビによる「海岸線のホテル」、バンド名も新たにザ・タイツメンだ。王子様風ファッションに抵抗を覚えつつ、しかしジャズ喫茶ACEで、中性的魅力のミクに女の子たちの注目が集まり、一躍人気者に。しかし、哀しいかな、第2弾目は、松田社長の民謡とハッピという思いつきで、「レッツ・ゴーよさこい」に決定、白タイツにハッピ姿の四人組だ。しかし、順調かに思えた活動に暗雲が、ゴシップカメラマン酋長(片桐仁)が、タイツメンの合宿所を盗撮。疲れ果てて寝ているミクのシャツからブラヒモが!!!(カメラ小僧たちが言うブラチラですな)。その写真をタネに梶井を強請るカメラマン。
京浜テレビの番組出演が決まった。更にその出演時には、日劇のプロデューサーも見にくるという。盛り上がるメンバー。しかし本番前に、ザ・ナックルズがやってきて、ミクのブラチラ写真を見せ、これをばら撒かれたくなかったら、番組の本番中に、サビ前で演奏を止めろと脅迫してきた。司会者(湯原昌幸)の紹介で、「海岸線のホテル」の演奏が始まった。硬い表情で演奏するメンバー。サビ前で、キーボードとベース以外の音が消える。謝ろうとするマサオに、ミクは自分が女で世の中の人を騙していたことを告白する。自分は歌手になりたくて、こんなことをしていたんだと・・・。
ファインレコードや、オフィス梶井には、ミクにソロで歌わせてという手紙が殺到する。ミクは夢が叶うが、他の3人のことを思い悩む。しかし彼らは、ミクのソロデビューを応援すると言う。合宿所を出て、4人別々の道にわかれる。
ミクのソロデビューの日、マサルとシュンはジャズ喫茶ACEにやってくる。ミクとの共演は、ザ・ナックルズだ。マサルはふと祭りを思い出す。ザ・ナックルズがリハ終わりでシャワーを浴びていると、どこかで観た衣装の4人組が自分たちの楽器を持ち出すのを見つける。ガウンやバスタオル姿でおいかけるナックルズのメンバーたち。やっとの思いで楽器車に追いつくと、自分たちの楽器を破壊しているのは、フレッシュー・フォーの変装姿だった。
その頃ACEでは、ナックルズの幕が上がると、出てきたのはタイツメン。驚く会場に、解散コンテストをやらせてほしいと言って「海岸線のホテル」を演奏し始める。
いろいろ薀蓄たれたくなるが、封印して、郷愁とか企画のための企画というよりも、ちゃんとGSや音楽への愛情を持った人間が作っていて素晴らしい。スケールは四畳半かもしれないが、音楽青春映画として成立している。音楽や衣装に関わっている方々も、20年前ころのネオGSブームの時にご一緒に仕事というか遊ばせてもらっていた懐かしい人たちですな。元会社ゴタつかなければ、この映画に関わりたかったなあ。
新宿伊勢丹で食材仕入れ、西荻ささら亭で夕食。ここのメニューは、自分で作ってみたくなるものが多いなあ。
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