今日は見逃していた映画を一気に片付ける。
まず、渋谷シアターTSUTAYAで『二重心臓(200)』。夢野久作原作。うーん。役者は随分とちゃんとした人たちが出演。温水洋一、斉藤洋介、東京乾電池の綾田俊樹、松田洋二、江口のり子・・・。ただ、やっぱり夢野久作の映像化難しいな。映像的で魅力的なだけに手掛けたい気はわかるけど、どうも夢野世界の迷宮から逃れられないのかもしれない。日活のロマンボルノでの小沼勝監督いどあきお脚本の『少女地獄(火星の女)』など大好きな実写もあるのだ、もっと思い切って翻案してしまえばいいのに。
新宿に出てバルト9で『パコと魔法の絵本(201)』。いや、同じ50歳の中島哲也監督素晴らしい。中島真也さんと時々ごっちゃになってしまうが、悪夢にうなされたディズニーみたいな世界感、一目観るなり分かる監督は少ない。脇役全て良かったが、小池栄子頑張っていた。勿論、アヤカ・ウィルソン最高。あんな娘が自分にいたら、働かないストーカー父親だったろう。
K's CINEMAで『地球でたったふたり(202)』。子供を虐待し働かない半端な父親と、16で娘を産み、男にだらしない母親の連れ子同士で9歳と7歳で出会った姉妹。自分のことしか考えない親たちに、居場所がない血の繋がらない姉妹は、中学の時に家を出る。所持金もなくなり、途方にくれた姉は援交を迫る男の鞄を奪って逃げるが、男は新宿の組織の会計士で、鞄には裏帳簿が入っていた。2人を追う組織、妹は高熱を出し間一髪の所を助けたのは、組織の一員だが、若い二代目に疎まれている中年のヤクザだった。子捨てというテーマとプロットも悪くはないと思うが、ちょっとダレる。刑事たちが、必ず腕章つけてるとか、姉妹が余りに簡単にピストルズ撃てたり突っ込みたくなるところは別にして、中盤もうちょっとテンポ上げて沖縄に繋いだ方が余韻残ったのでは。
バルト9に戻って待望の『ボクらのミライに逆回転(203)』パチモンの映画のコメディだが、だんだんみんなが映画を作る楽しさに目覚めて、最期に街中の人間でファッツ・ワァラーの映画を作るあたり良かった。ダニー・グローバー出てても『リーサル・ウェポン』なかったり、『ローズマリーの赤ちゃん』『オーメン』のミア・ファーローが『キャリー』の豚の血浴びたり、確かに『ゴーストバスターズ』出てたシガニー・ウィーバーだけど『エイリアン』なかったりと映画トリビアも(笑)。メロニー・ディアス良かった。
有楽町ピカデリーで実籾の歌姫と夫婦50歳割引きで『おくりびと(204)』。滝田洋二郎監督やっぱりいいなあ。本木、広末予想以上に 良かった。山崎努渋いのは勿論だが、食欲に訴える役者だなあ。余貴美子、笹野高史、杉本哲太、死人役だが峰岸徹・・・皆バランス取れて最高。死人役の役者さん大変だな。実籾の歌姫とトラジで焼き肉食べる。美味い!!困ったことに・・・。
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