2008年9月12日金曜日

花と蝶

  午前中は元会社で『メタル侍』のプロモーションmtg。午後恵比寿に届け物.
  阿佐ヶ谷ラピュタ川島雄三監督の61年『花影』初見。いや切ない。大岡昇平原作。『俘虜記』『野火』のような戦争体験のイメージしかなかったが、こんな文壇的な私小説書いていたんだな。ストーリーは、バーの女給がホステスと名を変えた頃、葉子池内淳子)は、十数年間銀座として過ごしてきていた。大学教授の作家(池部良)、大企業の顧問弁護士(有島一郎)、父親が社長のテレビ局のプロデューサーのボンボン高島忠夫)、葡萄酒会社の二代目社長(三橋達也)などが美しい彼女を求めてくるが、所詮夜のの恋は、続く訳ではない。彼女もそれが分かっているだけに、手もつなごうとしない、磊落した骨董界のかっての巨匠を捨てて、求婚や妾の話を受け入れることが出来ない。ただ全ての男は、美しい桜花のような葉子の独占を望むエゴイストでしかない。三島にいる養に育てられたという生い立ちもあり、自分をしてくれる人間に全てを与えてしまう彼女には、るように美しく愛されるうちに自殺をする結末しかなかった。60年前後のメイクやファッションが今の時代に違和感がない。それにしても、池内淳子儚く美しい救われない気持ちになり、渋谷散髪
  元会社の同期たちと新宿 三丁目ジンギスカン屋へ。やっぱりうまいなあ。

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