2008年9月9日火曜日

ヒトラー、落語娘、話術で食べていくのは厳しい。

   午前中は、洗濯と料理。冷蔵庫に溜まった野菜類を片付けるべく、ゴーヤチャンプルカボチャ煮物ヒジキ炒め煮。昨夜作った、白滝と鶏挽き肉炒めと秋刀魚の梅煮を入れて5品。本当は、キャベツ半玉残っているので、ジャココンビーフで炒め煮と、人参牛蒡も沢山あったのできんぴらでも作ろうかと思ったが、胡麻油が切れた。まあ、そんなに作っても食べきれる訳がない。せいぜい独身美人OLを通じて元会社の美女軍団でも餌付けするしかない(笑)。どこやらか出て来たコルドン・ブルーの保冷手提げに入れて元会社に。同僚と昼をサブウェイサンドを買い、OLに混ざってアークヒルズ中庭で。赤坂弘文堂で本仕入れて、メンクリに。
   渋谷に出てル・シネマで『わが教え子、ヒトラー』火曜日は1000円ということもあり、ほぼ満員。40代以上シルバー迄の男性客と20代半ば以上シルバー迄の女性客。『わが教え子~』は、ちょっと予想外だった。『ヒトラー、最期の12日間』とか社会派の歴史物かと思いきや、59年生まれ同世代のダニー・レヴィ監督が創り出したのは、大人向けの寓話というか、悪夢なのか何なのか、とにかく夢のようなコメディだった。ヒトラー、ゲッペルス、ヒムラーら登場人物をカリカチュアしていく過程は、これがフィクションだということよりも、第三帝国ドイツのリアルを表しているのではないか。しかし、社会派的な物語や、隠された史実を期待してきた観客は、当時のフィルムやCGで作られた瓦礫のベルリンの街やドイツ人の熱狂などではやった気持ちを萎えさせられるかもしれない(笑)。
  その後、元会社の後輩Kと銀座シネスイッチで『落語娘』。いやぁ、厳しい。予告編で流れた落語ミニ知識は、ちゃんと落語家の柳家喬之助が喋っているだけに、本編始まって、主役で、女だてらに大学生落語コンクール優勝の前座役ミムラや、彼女が憧れる当代随一の古典落語の噺家の筈な、益岡徹の落語の酷さが際立つ。せっかく落語家や各団体の協力を得ているんだし、ちゃんとした人に落語喋らせないのは信じ難い。ミムラは個人的に大好きだし、ここでも頑張っているが、頑張っている感じがそのままで、痛々しい。結局何の企画の映画か全く理解出来ないまま、二時間終了。残念。かなり東映京都というか映画村を使っていて、『メタル侍』撮影が懐かしく思い出されるところが、個人的には見ものだったくらいか(苦笑)。でも、金貸しの業つくババア、眉を剃って、鉄漿をひいて欲しかったなあ。テレビ時代劇じゃないんだから。
   その後、Kと有楽町ガード下で、落語界のための筈の落語娘が失敗だったという残念を話し合う内に、ベロベロになって帰宅。

0 件のコメント: