2008年8月5日火曜日

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 午前中に渋谷Q-AXで『愛流通センター』。ホリプロスカウトキャラバングランプリの足立梨花の初主演作。和田アキ子、井森美幸、平山あや、ホリプロ全面協力。うーん。久しぶりに寝た。映画というより、ドラマ仕立てのアイドルビデオだな。であれば、女の子たちみんな、もっとかわいく撮ってあげればよかったのに。『きみの友だち』に主演した石橋杏奈だってホリプロスカウトキャラバングランプリ出身の筈なのに、随分な差だ。ロケーションどこかで見た風景だと思ったら、日野の実家のほんとに近所で撮影。昔我が家の犬の散歩コースだった(笑)学生映画みたいだな。我ながらひどい言い様だが、これで一般1800円で劇場公開はないよ!愛流通センター製作委員会さん。昼飯に、量だけやけに多くて、馬鹿にまずいパエリアを食べながら更にムカつく(苦笑)。
  口直しに、シネマライズで『闇の子供たち』。平日昼過ぎでも、かなり入っている。見応えあるなあ。幼児買春、臓器売買。人間の暗部の底。日本人の恥と対岸のように片付けられない、何もしない限り、自分も共犯者なんだろう。サザンの主題歌、違和感あるのは自分だけか。持ち道具のクレジットに今村昌平という名前があって笑う。続けて『闘茶』戸田恵梨香と香川照之の父子、台湾のF4カップルという二組の男女が絆を取り戻す話ストーリーに、お茶についての蘊蓄フィクションを織り交ぜた映画。かなり無理矢理なまとめ方。なんかSTUDIO4℃のオープニングアニメーションやらエリック・ツァンの出演やら京都のロケ、セット、茶道具など、各場面は凝った作りなのに、ストーリー展開が非常に安直なので、まじめな映画なのか笑う映画なのか?でも戸田恵梨香が自分の娘だったらと香川照之が羨ましい。
 もう一本、気になっていた音楽もののドキュメンタリで、劇場公開がずっと先になりそうな作品を観に、西武池袋線大泉学園ゆめりあホールまで。『ゆめみたか~愛は歌田川律~』。自分が13,4の頃に読んでいた新譜ジャーナルやニューミュージックマガジンなどに関西フォークとかディランとかの原稿を書いていた田川律さん。確か労音のスタッフとかから音楽評論家になったような文章を読んだ記憶がある。アコースティックギターの名手に村上律さんという人がいて、「律とイサト」というアルバムも出していたりして、当時から人の名前を覚えることに弱かった松本少年は、この律さんという人は、ミュージシャンでありながら、ちゃんとした文章も書けるオールマイティな凄い人だなと思い込んでいた。こういう勝手な勘違いによる思い込みは、自分のかなり得意ワザである。今でも、田川律さんと村上律さんは違う人だと解っていても、何故だか、新譜ジャーナルを見ながら、スリーフィンガーピッキングの練習をしていた中1の頃が思い出されて、フォークの血が騒いでしまう。この前、近所のリサイクルショップにあったモーリスギター8000円まだあるだろうか。『モーリス買えばスーパースターも夢じゃない』中学生時代の深夜放送でよくラジオスポットが流れていた(笑)。そんな話ではなく、70歳を超えて、あっちこっち出掛けて、ライブの企画をし、舞台監督をし、料理を作り、セーターやニット帽を編んで、音楽に関して評論するだけではなく、数年前から人前で歌うようになったけったいなおっちゃん。先週の『半身反義』でみた山岸達児さんの姿とは全く違う元気な田川さんの姿。でもひょっとして山岸さんだって五年前、いや半年前には同じように、元気で行動していたのかもしれないのだ。誰にも明日のことは分からないし、あの時こうしていれば、ああしていればと考えてもしょうがない。人生は残酷だと考えるのか、だから今後悔しないことを選択するのか。しかし、ああいうけったいなおっちゃんで、若い女の子にハグして貰える明るいじいさんだったらいいなあ。 バスで西荻へ。今日は西荻(中央線)吉祥寺(井の頭線)渋谷(山手線)池袋(西武池袋線)大泉学園(関東バス)西荻と周回。我ながら何をやっているんだろうか(苦笑)。場当たり行動的ニート。

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