2008年8月6日水曜日

ゴーヤチャンプル、海ぶどうと菊の露うっちん割り2合。

  渋谷イメージフォーラムシアターで『天安門、恋人たち』。天安門事件があったのは、もう20年近く前になるのか。日本の70年安保で学生運動の活動家だけでなく、団塊世代全体が喪失感の中で40年生き抜いて今の日本と日本人を作りだしてしまったように、中国の当時の学生達は今エリートとして、中国と中国人をどこに導いているのか。正に北京五輪が明日から始まる。チベット、新彊ウィグルなど小数民族支配、史上ないスピードで急速に進む資本主義化、社会主義国家の大いなる矛盾、持てる者と持たざる者、資本家と労働者、搾取する側と搾取される側、他人事ではなく、目が離せないこれからの20年。
   昼は百軒店ムルギーでタマゴ入りカレー。20年振りくらいだろうか。そもそも昼しか営業していなかったし、しばらくずっと閉めていたりして、昔は入れるほうが珍しかった。頑固な老夫婦がいたが、さすがに代替りしていて、同じ髪型の女性二人がいる。姉妹なのか、娘なのか、孫なのか、全くの他人なのか。2時過ぎでも、満席で賑わっていた。
   シネマヴェーラ渋谷で内田吐夢監督『血槍富士』『大菩薩峠第一部』学生時代は黒澤明か『幕末太陽伝』くらいしか、時代劇は手が回らなく未見だった。しかし、さすがにシルバー料金。かなりの繁盛。入れ替えで出て来る爺さんのあまりの多さに度肝を抜かれる。席に座れば、ほのかに加齢臭が(苦笑)自分が60歳になった時は、超高齢化社会更に進む筈だから、シルバー料金なんかなくなっているかもしれない。そもそも映画館に出掛ける習慣は、年配の我々にしかなくなって、平成レトロを感じさせる渋い枯れた趣味になっているかもしれない。映画自体は、娯楽時代劇として、さすがに傑作。脚本、役者、演出、カメラ文句なし。殺陣は、黒澤以前、以降という形容詞が、こういうことだったんだと実感できる。
   夜は、西麻布の沖縄料理屋で、元会社の後輩と男女2名ずつで個室利用。雰囲気、料理ともに、最高。こりゃいい店だ。盛り上がって、支払う段になって、それなりの金額を聞いて納得する。最近、地元での飲食ばっかりだったからなあ。桁違い。

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