2008年8月5日火曜日

バリウム呑みの悲劇

    朝から成人病検診。今回からメタボ検診でウェスト計られる。言い訳のように「この数字だけでメタボと決まる訳ではないですから」と気休めなのか誰にも言うのか看護師、相手のウェストをよく見て言って欲しい(苦笑)。バリウムの量は随分と減った。
    昼ご飯を元会社の同僚と。パン食べ放題で調子にのる。六本木シネマートで『地球でいちばん幸せな場所』観る。六本木通りを登る途中、バリウム対策の下剤とパン食べ放題効果がダブルで来た。脂汗と登りに息も絶え絶えでなんとかシネマートに。間一髪。やばかった。映画を観る前に達成感あり、ただ予告編途中に第二波が来る。空いている小屋でよかった。作品は、ヌーベルバーグなのかドグマなのか、手持ちカメラと同録の音声がホーチミン市の街と人々の温度を伝えてくる。両親を亡くし、叔父が経営する工場で学校にも行かせずに働かされている10歳の女の子が家出をし、ホーチミン市内で花売りのストリートチルドレンになり、知り合ったフライトアテンダントと動物園の象の飼育係と新しい家族となるお伽話だが、青山真司監督『EUREKA 』の頃の宮崎あおい(まあ今もたいして変わらないが)のような主人公トゥーイがいい。『闇の子供たち』の前に、こっちを観られてよかった。もし、逆だったら。どの子供の笑顔を見ても、切なくなっただろう。といっても、まだ観ていないのだが(苦笑)。監督、脚本、カメラのステファン・ゴーガーは、ホーチミン市で生まれてアメリカで育ったアメリカ軍属の父とベトナム人の母を持つベトナム系アメリカ人、熾烈だった南ベトナム解放戦争のイメージを持つ自分には、ドイモイ政策とはいえ社会主義体制下にある筈のベトナムで、政治的ではないが、ある種社会の断面を提示している映画をアメリカ人が作れることに、違和感を感じてしまう。やはり、そこに行って自分の目で見ないと何も分かっていないということだろう。なんせアメリカに勝った国ベトナム人は、我々日中韓、東アジア人のような狭量なわだかまりなんかを超えて、タフなんだろう、トゥーイのように。
  いったん帰宅してよかった。洗濯ものを取り込んだところで、スコール的夕立。なんせ、この部屋は一度、数年前に床上浸水している。すぐ小降りにはなって、もわっと、多分ホーチミン市のスコール後のような高い湿度の中を下北沢から茶沢通りを三軒茶屋に。かっての同僚と数年振りに飲む。寿司屋だけど沖縄料理の店。寿司屋で飲んでいるのか、那覇の居酒屋で飲んでいるのか途中で見失う。あー飲んだ、飲んだ。ベロンベロンのまま、下北沢の古本屋に入店。時代小説手当たり次第買って井の頭線に乗るが、かなり怪しい。酔っ払った勢いで外苑粥屋の予約を入れて帰宅。

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