2008年6月7日土曜日

レバニラ炒めとビール

   渋谷シネパレスで『築地魚河岸三代目』観る。初日だが五分の一の入りといったところか。マジックアワーも札止めにはなってなさそうだし、厳しいな。映画はまあ、松竹は、寅さん浜ちゃんに続く新しいシリーズ作りたいんだろうなというのがあまりにミエミエだ。主人公が築地の三代目になるまでのところでおわる。田中麗奈以外(笑)、大沢たかお始めほとんど原作コミックのまんま。強いていえば、その後、雅と結婚することになるエリ役を、夕張のコンペで観て、妙にゆるい昔の自主製作映画さが気になる、同性愛、近親相姦映画の主人公やっていた江口のりこがやっていて、原作とは違う、表情に乏しい切れ長の目に萌えた。あまり女性の顔を書き分けられないはしもとみつおの原作だからか、田中麗奈以外の女性は、全く定型的な感じ(苦笑)。1番がっかりしたのは、音楽だ。オープニングのタイトルバックに流れる気の抜けた80年代のフュージョン、ひどいなあと思ったら、本多俊之。伊丹作品とかエッジの効いた凄い音楽作っていたのになあ。製作サイドの音楽への意識が低すぎて、やる気出なかったんだと思いたい。それと、ちょっとショックだったのは、主人公の元上司でリストラされる役の大杉蓮の年齢設定が自分より二つも年下。えー大杉蓮って年上に見えるのか・・・。それに「俺はこの歳になって初めて解った」なんていうセリフも。48歳はこんな年齢だったのか・・・。でも、奥さんが森下愛子なのは、感慨深い。(一応説明しておくと、自分の10代の後半にスクリーンデビューしてセンセーショナルだった女優は、「妹」「赤ちょうちん」の秋吉久美子、「サード」「十八歳海へ」の森下愛子、「高校大パニック」の浅野温子、「GORO」グラビア~「桃尻娘」の竹田かほり・・・。その後、森下愛子は、吉田拓郎の再婚相手に、竹田かほりは、甲斐よしひろのラジオにゲストに出たと思ったら、結婚してしまった。その2つと、木内みどりが、後藤次利と駆け落ちした事件は、自分の才能が世の中に認められるのが遅かったことを、本当に恨んだ)。
  もう一本観たかったが、時間合わず、散髪して帰る。

0 件のコメント: