2009年9月24日木曜日

僕らを救う正義の味方は誰なんだ?

    イベンター役員のTさんと表参道で昼ご飯を一緒にしながら、色々な話。男性シンガーソングライターをマネージメントし、CDを作り、ストリートから初めていると言う。Tさんの音楽を愛する情熱溢れる話久しぶりに聞き、エネルギー貰う。何か手伝えることあればいいなあ。

   新宿ピカデリーで、トニー・スコット監督『サブウェイ123 激突(546)』
   ニューヨーク市交通局地下鉄の運行指令室のウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)は、輸送課長だったが、新型車両の選定の際に日本の車両製造会社からカナダの企業経由で賄賂を受けた容疑で告発され降格し、指令室で指令担当をしていた。その日、ペラム駅1時23分発のペラム123号が、ライダー(ジョン・トラボルタ)たちのグループによってジャックされた。元交通局の元運転手レイキンとバシュキン、?の4人だ。
    1両目だけを残し、他の車両の乗客は解放し車掌レジーナに駅まで案内させた。その途中異変に気付いた私服警官は一味によって射殺された。ライダーは、指令室への無線で、犯行を告知、身代金として1000万ドルを1時間以内に用意させるようガーバーに命じた。
    その事実は直ちにニューヨーク市警に通報され、カモネッティ警部(ジョン・タトゥーロ)が到着する。ガーバーの収賄疑惑に、事件との関連性を疑われ、自宅の家宅捜索までされることになる。しかし、冷静で理知的なガーバーの人間性は、カモネッティ警部だけでなく、ライダーにも信頼され始める。ガーバーに今日は帰宅しろと言った上司とカモネッティは、そのことで、ペラム123の運転手、ジュリー・ボガードを射殺され、苦い思いをすることとなる。
    しかし、ライダーは、レイキンから輸送課長だったガーバーが指令係をしていることに疑問を持ち、ネットでガーバーが収賄疑惑で降格したことを知り、本当のことを言えと脅迫する。当初否定していたガーバーだが、人質の命と交換だと言われ、選定に関しては信念を持って結論を出したが、その後17歳と19歳の娘の教育費のために3万5千ドルを受け取ったことを告白する。
   地下鉄通勤をしていたNY市長(ジェームズ・ギャンドルフィーニ)は、事件の報告を受ける。本人も知らなかったが、1000万ドルというのは、NY市長が命じて出金が可能な限度額なのだ。市長の指示で、連邦中央銀行から1000万ドルを100ドル札で用意させ、白バイの警護付きのパトカーで運搬するが、当然NY中の道路は混雑しており、指定の時間までに届けることは厳しい。なんでヘリコプターを使わなかったんだと市長が言っても、もう遅い。結局、パトカーは事故を起こし、ライダーの指定時間には間に合わない。本当のことを言えというカモネッティと、今到着したと嘘を言えという市の幹部の指示は交錯し、ガーバーは、今着いたところだと言ってしまう。しかし、事件を生中継しているTV放送で、交通局に到着していないことをライダーは知っており、激怒させただけだった。夫がかって空挺団にいたことで、一緒にいる子供を救うためにも立ち上がってほしいと母親に言われていた元空挺団の男は、母親の身代りに射殺されてしまう。

  「サブウェイ・パニック」のリメイクらしい。劇場では見ていないが、随分とテレビ放映された気がする。ウォルター・ガーバーの役をウォルター・マッソーやっていたが、その時の役名もウォルター・ガーバーだったかなんて全く記憶はないが、テンポもよくサスペンスとして良く出来ていた記憶だけはある。今回は、NYを縦横無尽に、俯瞰の鳥目線から蟻目線、地下目線まで、ガンガン繋いでいくテンポは、最近のなんちゃってハリウッド邦画に辟易してる自分には、結構楽しめた。しかし、正義の味方スーパーマンではなく、市井の男を演じた筈のデンゼル・ワシントンが、最後に、今まで使ったこともない拳銃を手に、ライダーを追い掛けるために、車を奪い、携帯で警察に連絡を入れ、車を乗り捨て、?橋を疾走し、追い詰めるてしまうのは、結局、小市民ガーバーも、クラークケントで最後には、気弱な新聞記者のスーツを脱ぎ棄て結局活躍しちゃうんじゃんと突っ込みたくもなる。


   堤幸彦監督『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗(547)』

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