2009年7月6日月曜日

夏祭り。

    朝から大門の歯医者。地下鉄に乗っていたら、今日の16時以降でないと届かないと留守電が…。大門の駅に着いてしまっており、明日に変更して、新宿に戻り、せっかくなので、ジュンク堂へ。面倒だなあ。

    神保町シアターで、没後四十年成瀬巳喜男の世界
    66年東宝成瀬巳喜男監督『女の中にいる他人(386)』
    田代勲(小林桂樹)が赤坂のビアホールでジョッキを前に浮かない顔をしている。そこに、杉本(三橋達也)が通り掛かり、一人か?と指で挨拶をして入ってくる。田代は、東京に用事があったのか?と尋ねると、近くの弁護士事務所で打合せがあったんだと言って、ジョッキを頼む。田代が会社に戻らないと聞いて、杉本は、妻のさゆりを誘ってみようともう一度会社に電話をしてみるがいなかったと杉本。
    一緒に鎌倉まで戻り、馴染みのバー並木に入る。マスター(加東大介)が電話を取り、杉本宛てだと言う。さゆりが事故に遭ったようだ。赤坂三幸町のアパートと言うから、どうも君と会ったビアホールのすぐ近くらしいな、とにかく今から行ってみると杉本。
     田代が帰宅する。妻の雅子(新珠三千代)が玄関に出迎える。今まで杉本と一緒だったが、妻のさゆりさんが事件に…、いや事故に遭ったらしく東京に戻ったと言う田代。田代の家庭は母親の栄子(長岡輝子)と、息子の広志(稲吉千春)と娘のまり子(塩崎景子)の5人家族だ。
    赤坂のアパートに着いた杉本を出迎えたのは、妻の友人でアパートの部屋の住人の加藤弓子(草笛光子)と刑事だっだ。事故ではなく、事件で絞殺されたのだと言う。変わり果てたさゆり(若林映子)を確認した杉本に、刑事は、お住まいは鎌倉でお仕事は横浜でしたねと言う。今日はと聞かれ、弁護士事務所で打合せがあり、東京に来ていたが、さゆりの勤め先の化粧品会社に何度か電話をし、不在だったと説明をする。
   翌朝、田代が食堂に行くと、雅子が杉本さんから連絡がなかったわねと言う。険しい表情で新聞を読んでいた?が、杉本さんの奥さんのことが出ていると言う。赤坂のアパートで杉本さゆりが絞殺されたと出ている新聞を母親から受け取る田代。
  出勤前に杉本さんのうちに顔を出すでしょと雅子に言われ、複雑な表情の田代。杉本の家に行った時も変わらなかった。早く犯人が捕まるといいなと声を掛け、やって来た刑事たちと入れ替わりに杉本家を出る田代。
    田代は勤め先の新世紀書房に遅れて出勤した。社員たちが、噂をしている。呼んでいると言われ社長(十朱久雄)のところに行くと、新聞に出ていた被害者の杉本って、以前君に紹介された杉本さんの奥さんかい?と聞かれ肯く田代。秘密にする訳ではないが、社内では黙っていてくれと頭を下げる。社長室を出ると、社員たちが事件の噂をしている。女子社員が、自分の近所に事件が起きたアパートの加藤弓子の姉が住んでいて、こんな怖いところには眠れないと言ってやってきて話を聞いたと言う。新聞を読んでいた黒岩(藤木悠)が、被害者の家って田代さんのご近所じゃないですかと声を掛ける。夫の杉本さんはよく知っている人なんだと田代。
   田代家では、嫁姑が事件について話している。とても綺麗で明るい人でしたと言う雅子に、あたしはどうも気に入らなかったと言う栄子。以前夫婦でウチに来た時、杉本が孫たちと遊んでいる時に、さゆりさんが、勇夫を見るときの視線がいやらしかったと言うのだ。勇夫も、さゆりのタバコに火を点けたりして、気が気でなかったわとも付け加える。雅子は全く気付いていなかったし、そんな人じゃありませんよと否定した。

   成瀬巳喜男としては、サスペンスタッチの異色作だが、サスペンス的な盛り上がりには全く関心がないかのように、家庭劇に落とし込んでいる。情事の最中に首を絞め誤って殺してしまっても、編集部員が会社の金を横領し、長崎まで女と逃げても、まあ大したことじゃないんだろうな。むしろファムファタールさゆり役の若林映子と家庭を守る貞淑な妻の筈の正子役新珠三千代の女対決の前に、小林桂樹と三橋達也は影が薄い。そのせいか、実際の尺よりも長く感じた。

     シネマヴェーラ渋谷で、神代辰巳監督レトロスペクティブ
     81年にっかつ神代辰巳監督『嗚呼!おんなたち猥歌(387)』
   新宿ロフトでアナーキーのライブをやっている。後ろで見ているジョージ(内田裕也)。ジョージは売れないロック歌手だ。激しい雨が降る中、ジョージの運転する車の助手席に佳江(角ゆり子)が乗っている。良枝はファンだったが、トルコで働かせ同棲している。ジョージには妻子がいるが、月に一回生活費を振り込むだけだ。勿論その金も佳江が出しているのだ。佳江は子供が欲しいと言うがジョージは許さない。こんな生活に疲れたと佳江は、横からハンドルを切った。崖から落ち横転している車。ジョージは気がつき横を見ると佳江は血だらけで気を失っている。
     病室に包帯を巻かれた佳江が運ばれてくる。呻き声を上げているが薬で眠っているらしい。妙に色っぽい看護婦(中村れい子)が、ジョージに今度のライブはいつですか?何かあったら呼んでくださいと言って出て行こうとするのに絡むジョージ。やっと看護婦は出て行くが、ナースコールを鳴らし続けるジョージ。やってきた看護婦を殴りつける。泣き出す看護婦に強引にキスをしてのしかかるジョージ。看護婦は感じ始めている。隣で何も知らずに呻きながら眠っている佳江。
     パンを食いながらシャワーを浴びるジョージ。マネージャーのユタカ(安岡力哉)から電話がある。俺は大丈夫だったが、あっちは入院したと答える。駅に行くと、ポスターやカラオケセットなどキャンペーン道具一式を持っているユタカ。俺が何年ロッカーやってるのか知ってんのか。そこらのガキみたいに、今更レコード屋まわりとか演歌歌手みたいなことを俺にやらせるのかとジョージ。でもレコード売れなきゃしょうがないんです。穴が開いてるし、ギザギザだから下敷きにもならないんです。今度の曲はこういう売り方がいいんですと言うユタカ。
    上野駅前のレコード屋、中でメイクをしているジョージ、ポスターを田原俊彦の上に貼るユタカ。カラオケで歌い始めるが、足を止める人はいない。しかし、きちんと歌いきるジョージ。レコード屋の気だるそうな女店員(いずみ由香)がサインをくれと言う。夜は場末のクラブで営業だ。地元のチンピラのような客たちは、ウルサい!与作を歌え!と野次ばかりだ。ジョージは途中で自分のカラオケテープ(8トラック!?)を引っこ抜いて、与作に差し替え歌い始める。ジョージは、客のグラスを頭から掛け、喧嘩に、腕に覚えのあるユタカと暴れまくり、店から逃げ出す。その夜、レコード屋の女店員を抱くジョージ。
    花束を抱えたジョージが病院にやって来た。いつぞやの看護婦が、患者さんは?に退院しましたよと言う。花束を看護婦に渡すが嫌な顔をされたので、そのままゴミ箱に捨てる。
看護婦の名札を取り、鈴木さん電話番号を教えて下さいと言う。聞いても覚えられなかったので、薬の袋に書いて貰う。
    数日後、佳江が、家で鏡を見ながら絆創膏を剥がす。腕に包帯は巻かれているが、顔の怪我は目立たなくなった。ジョージの服などの洗濯を始める。シャツのポケットに電話番号が書かれた薬袋を見つけ、形相が変わる。
   ジョージがいくつかの箱を持って、いそいそと歩いている。とあるアパートを訪ねる。中には妻の恵子(絵沢萌子)がいる。息子の勇介はと尋ねるジョージ。もうすぐ帰ってくるわよと答える恵子。今日は勇介の誕生日なのだ。ケーキにロウソクを立て、誕生プレゼントのリモコンカーを走らすジョージに、恵子はもう別れて、月に一度生活費を送れば夫だと、勇介の誕生日だけくれば父親だと思っているの?こんな蛇の生殺しみたいな人生は嫌だと言う。来年勇介は小学校、父兄参観に来れる父親を探すはと吐き捨てる恵子。ジョージは、勇介だけは離したくないのだ。いきなり恵子を抱こうと襲いかかるジョージ。そこに勇介が帰ってくる。お兄ちゃんにローラースケート買って貰ったと嬉しそうだ。後ろにユタカがいる。そういうことだったのかとジョージ。ユタカさんは、あんたなんかと全然違うと恵子が言うが、ジョージには聞こえていない。
    2丁目あたりのスナックで飲みつぶれているジョージ。ママに、しきりと有線でワンナイトララバイはまだかからないかと言う。あまりに五月蠅いので、隣で飲んでいた客(石橋蓮司、高橋明)がいい加減にしろと言う。そこに、ジョージのワンナイトララバイが掛かるが、結局、客と喧嘩になるジョージ、一方的にやられるジョージ。
   血だらけのジョージが電話ボックスで、急患ですと、電話をしている。あの看護婦の部屋で、血を拭い手当てしてもらっているジョージ。女の名前は、羊子。うちには薬はないのよと言う。血を舐めるうちに、布団一組しかないのよと羊子。ジョージの上にのしかかり、首を締めながら求める羊子。翌朝、ユタカが、佳江の部屋を訪ねる。ジョージがいないことを知ってしまったと言う顔をするユタカ。慌てて、ライブハウスの仕事で昨日自分は動いていたので、ジョージさんが帰ったら電話するように言ってくださいと言って逃げるようにドアを閉める。佳江は、羊子の部屋に電話をする。ジョージがそこにいるでしょとヒステリックに叫ぶ佳江の声が聞こえないかのように、羊子は、受話器をジョージの首に巻き締める。号泣する佳江の声が聞こえる。
   佳江が羊子の部屋にやってきた。今ジョージは出かけたわよと冷たく言う全裸の羊子。二人は罵り合い、叩きあうが、相手を罵れば罵るほど、自分も同じことを感じて傷つくだけだった。トルコで働かせるのは酷いわよねと言う羊子。泣くことしかできない二人。その頃、ジョージは雀荘でボロ負けし、49万円の借用書を書いている。佳江との部屋に帰ってくるジョージ。佳江は、田舎の母親と電話しているところだった、心配する母親に弁解している佳江。ジョージを見て泣きながら殴ろうとする佳江。されるままのジョージ。なんで奥さんじゃなくて、あの看護婦なのよと叩き続ける佳江。ジョージの服を脱がせるが、あの女の匂いがすると叫んで、バスルームに引っ張って行き、シャワーを浴びながら、ジョージを求める佳江。
   新宿LOFTライブのリハーサルだ。内海利勝(元キャロル)たちバンドは最高だ。佳江が陰毛を線香で焼き切っていると、ジョージが帰ってくる。ジョージの身体を求める佳江。そこに、羊子がやってくる。なんであんたとしているのと形相が変わった羊子は、台所から包丁を持って来て、ジョージの足を刺す。ジョージの血を舐め、身体を求める羊子。隣で、なんでジョージを取るんだと泣き喚く佳江。
  LOFTのライブは満員で盛り上がっている。ステージを降りたジョージに、ユタカが、有線チャート30位以内に入りましたよと言う。俺が何枚レコード出したと思っているんだと信じようとしないジョージに、ピンク電話で有線に電話し、ワンナイトララバイは今何位ですかと尋ね、受話器をジョージの耳に当てる。29位か・・・としみじみするジョージに、嬉し泣きするユタカ。

    80年にっかつ神代辰巳監督『快楽学園 禁じられた遊び(388)』
    都立第一高等学校、女教師(山科ゆり)が3年B組の教室に入ると、突然生徒たちは、土下座をする。ヒステリックに激怒する女教師は、他の教師たちを呼んでくる。神聖な学校を冒涜するこんなことを企んだのは、誰だと問い詰める教師たち。学級委員のみちお(池田光隆)が首謀者として連れ去られそうになった時に、みちおを慕う鈴木幸子(太田あや子)は、みちおを救おうと私が首謀者ですと名乗った。
    職員会議室では、首謀者の鈴木幸子の処分で意見が割れていた。退学を断固主張する女教師に、もっと教育的見地から穏便な処分がいいのではないかという校長(高橋明)。首謀者の鈴木幸子はどうしていると尋ねると、教頭(野上正義)が化学実験室で器具の掃除をさせていると言う。その頃、鈴木幸子は、試験管を試験管ブラシで洗浄しているうちに、何か興奮してきて、自分の股間に試験管ブラシを当て、自らを慰めている。会議が長引き、トイレに行った教師は、化学実験室で声を上げる幸子を発見する。神聖な教室で、なにをやっているのだといいながら、代わる代わる幸子を辱める。?先生、岩波先生、教頭、校長とキリがない教師たち。しまいには、トイレに行きたいという女教師を失禁させ、のしかかる。一人、佐藤先生(北見敏行)のみが、この風紀紊乱な学園を憂慮するのであった。


    いつもの散髪屋に寄ってから、
    クラブクアトロへ、デビュー当時担当していたJというバンドが、少年ナイフと一緒に出演。しかし、クアトロビル、ブックオフになっていて驚く、更にクラブクアトロの内装も変わり、喫煙ルームが出来ている。いつからなのか(苦笑)。デビュー20周年だったのか…。継続は力なりと言うか、100メートル走のスプリンターのように走り抜け、気がついたら自分たちのペースで今も気ままに走り続けている彼ら。昔を懐かしむと言うよりも、ライブそのものを楽しんだ。少年ナイフ、10年振りくらいだろうか、メンバーも変わっているような気もする。やっぱりいいなあ。

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