2009年4月20日月曜日

横になるからって、テレビを横にしなくてもいいと思う。

午前中洗濯と読書と惰眠。シネマート六本木で、

   真田敦
監督『ホノカアボーイ(258)』
レオ(岡田将生)は、彼女のカオル(蒼井優)がムーンレインボウを見たいと言うので、ハワイ島ホノカアにやってきた。しかし、奇跡と言われるムーンレインボウを見ることは出来ず、ハワイ島はハワイと違うとカオルは怒りだしレオは戸惑うばかりだ。帰国後しばらくして二人は別れた。
   半年後、レオは学校を休学し、再びホノカアを訪れる。ピープルシアターと言う街に一軒しかない映画館に住み込みでバイトをする。映画館のオーナーは、映写技師のバズ(シャズ・マン)とエデリ(松坂慶子)の夫婦。ポップコーン売りの老人ジェームス(トム・スズキ)は、生きているのか死んでいるのか分からないような存在だ。
   ある日、レオは、エデリから、映画館の名物の菓子マラサダを作っているビーの元に、小麦粉を届けるように言われる。ビーさん?と尋ねるレオに、気を付けてねと意味深なことを付け加えるエデリ。小麦粉の大きな袋を持って行って、声を掛けても誰も出てこない。ふと台所の鍋の中に魚(マグロ?)を煮たものが入っているのに気が付く。空腹のレオはつまみ食いする。美味い!美味すぎると思ったら、後ろから「それは猫の餌です」と声が掛かる。ビー(倍賞千恵子)との出会いだった。
   ご飯食べているの?インスタントラーメンを。野菜を炒めて上に乗せなさい。フライパン持っていないんです。じゃあ、これを切って上に乗せなさい。ナイフないんです。じゃあ、晩御飯作ってあげるからいらっしゃい・・・。ビーが作る料理は、どれもとても美味しかった。ビーは、マラサダ作り以外は、ソファーに横になり、横に倒したテレビで、「うざい女」という連続ドラマを見ている。
  時間が止まったようなホノカアの住民は老人ばかりだ。いつも通りに座って、同性愛と書かれたTシャツを着たコイチ(喜味こいし)は、レオが日本から送ってもらうエロ本を楽しみにしている。いつも鼾をかいて眠っているみずえ(正司照江)は、床屋の女主人だ。ある日、彼氏と大ゲンカしている美女マライア(長谷川潤)を見かける。とても美しいマライアにレオは一目惚れだ。  

   ハワイ島の素晴らしい景色、キャラクターの立った役者たち、何だかキャッチフレーズのようなきれいな台詞。映画は、カットの積み重ねで作られているものだが、映像的にかっこいいアイテムを集めたからと言って映画にはならないことを教えてくれる反面教師のような映画だ。勿論、ドラマがないといった野暮なことを言うつもりはない。しかし、岡田将生ファン向けの、ハワイ島ロケのイメージビデオや、ハワイ島のコマーシャル映画を見せられて入場料払うのは納得できない。CX東宝映画を否定するつもりはないが、面白そうな原作、スタッフ、キャスト、を組み合わせた企画書があれば、協賛企業からの製作費も集められて、リスクヘッジした上で、ヒット映画が出来ると思っているんじゃないだろうか。少林少女、誰も守ってくれない、ホノカアボーイ・・・。まあ、自分で企画すら作れないくせに、偉そうな他の局は、もっと駄目なのだが・・・。

   池袋新文芸坐で芸能生活70年 淡島千景の歩み。
   58年東宝成瀬巳喜男監督『鰯雲(259)』
    見渡す限り田畑が広がる厚木、東洋新聞、横浜支局厚木通信部の記者の大川(木村功)は、農家の未亡人で姑のヒデ(飯田蝶子)と息子の正(久保賢)と逞しく生きる八重(淡島千景)を取材する。農家の娘として珍しく女学校を出ていて、進歩的でフランクな考え方の八重に、農家の嫁姑関係や農業経営などの取材に協力してもらうようになる。ある日、取材のあと、八重は自転車に乗り、街まで大川を送る。一軒の料理屋に入る。そこは、八重の女学校の同級生の千枝(新珠三千代)が、旦那の事業家白瀬(三明凡太郎)に出してもらい女将をしている店だった。
    八重の実家はかって、地元の大地主だった。しかし、農地改革で小作人で田畑を渡し、更に、長男の初治(小林桂樹)の下に、信次(太刀川洋一)順三(大塚国男)民子(上野明美)年江(藤井美智子)四郎(伊東隆)と6人の子供がおり、生計は苦しい。八重の兄で当主の和助(中村鴈治郎)は、昔の感覚を変えることはできない。妻のタネ(清川虹子)は、三番目の妻だが、和助に文句ばっかり言っている。
  ある時、八重は、和助の長男の初治の縁談話を、大川に相談する。大川は、みち子(司葉子)という娘の話を持ってきた。八重は大川を伴って、娘の評判を確かめに行く。近くの旅館で話を聞くと、みち子の母のとよ(杉村春子)は、和助の最初の妻だった。旅館で食事をし、酒を飲む。大川に妻があることを承知のうえ、一夜を共にする。
  翌朝、八重は、大川を帰し、一人とよのもとを訪ねる。幼かった八重は、義姉の姿の記憶はほとんどなかった。しかし、とよと話をしているうちに、とよだけでなく、兄もまた封建的な家の犠牲者だったのだと思う。舅は、とよが気に入らず、和助に相談もなく。米俵を担げない、麦を沢山刈ることができないという理由で、実家に帰されたのだ。再婚したが、息子を戦争で亡くし、三度目の結婚で穏やかな生活をつかんだのだ。みち子は、先妻の子だ。よく働き、美しいみち子を見て八重は安心する。
  初治の縁談があっても、初治には紋付袴さえない。和助は、父親が分家に作ってやったことを思い出す。もう、いらないだろうと、タネに借りに行かせる。分家の大次郎(織田政雄)は耳が遠いので、やすえ(賀原夏子)が取り仕切っている。やすえは、快く紋付を渡し、娘の浜子(水野久美)が女学校の成績がよく、先生も大学行きを希望しているので、行かせてやりたいのだがと相談をする。
   タネから浜子の話を聞いた和助が、怒鳴り込んでくる。本家の娘も女学校さえ行っていないのに、分家の分際で、娘を大学に出すなど認められないというのだ。娘一人の分家は、婿を取らなければならず、大学出の娘に百姓の婿が来るわけないだろう、大学にやるなら、今すぐ田畑を返せと無理を言う。二男の信次は、銀行に勤めて家を出ているので、三男の順三を分家に押しつけて、田畑を取り戻そうと言う腹なのだ。
   ある日、信治は、街で浜子に会う。浜子は本家からの横やりで大学進学をあきらめ洋裁学校に通っていた。
   
    61年東宝成瀬巳喜男監督『妻として女として(260)』

    銀座シネパトスで、完全学級崩壊!我が青春のトンデモ学園生活!
    
70年日活丹野雄二監督『ハレンチ学園(261)』

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