2009年3月13日金曜日

月形龍之介の黄門さまだ。

   池袋新文芸坐で、錦之助映画祭り(パート1)
59年東映京都松田定次監督『水戸黄門天下の副将軍(145)』
宝永元年江戸城。現将軍綱吉(若山富三郎)の世継ぎに関して、綱吉の母親天樟院が、綱吉の子?に継がせようとするが、そもそも、綱吉は病弱だった兄の綱重が弟に譲ったもので、本来は兄の綱重の子綱豊が次の将軍を継ぐべきと、水戸のご老公の光圀(月形龍之介)は、綱吉に直言した。綱吉は光圀の諫言を感謝し受け入れた。
   数日後、水戸藩江戸上屋敷に、綱吉の使者がやってきた。側用人の大田原伝兵衛(大河内伝次郎)が、慌てて光圀の寝間に行くと高鼾で眠っている。畏れながらと布団をめくると佐々木助三郎(東千代之介)だ。側用人が光圀の行き先を問いただすと、渥美格之助(里見浩太郎)と、神田の丹前風呂に行ったと言う。板前の伊之吉(大川橋蔵)が、丹前風呂に入ると、大阪商人の与惣右衛門(進藤栄太郎)がいる。主人の商人臭さが嫌で、店を飛び出して来たので、運が悪い。直ぐに湯船を飛び出して、二回に上がり、湯女と酒を飲むことに。そこに助三郎に連れられた側用人にがやって来る。光圀は碁を打っている。隣の卓では格之助が酒を飲んでいたが、側用人を見て背中を向ける。与惣右衛門が、光圀たちの碁を覗き込んでへぼな手だと貶しながら、ご隠居さんは江戸のお人だっかと尋ねる。水戸の在だと答えると、水戸と言えばご老公だが、あの方は阿呆だっせと言う。伝兵衛は切り捨てようとするが、助三郎に止められる。光圀公はなぜ阿呆ですか?と本人が尋ねると、光圀公は、病弱な兄に水戸藩主の座を譲られた代わりに、自分の後を兄の子に継がせ、自分の実子の松平頼常(中村錦之助)を兄が勤めた高松藩12万石の藩主にしたが、頼常は乱心して家臣たちは困っていると言う。諸国漫遊や書物の研究の前に自分の子を何とかしなはれと言いたいんやと言われる。水戸様贔屓の伊之吉は、光圀公の悪口は俺が許さねえと言って、与惣右衛門を殴る。考え込む光圀。
  光圀、伝兵衛、助、挌の4人は、金毘羅詣でに行く水戸屋と言う大店のご隠居と番頭、小者を装い、東海道を下る。大井川の増水で、川留めになり、島田宿の宿屋かぶと屋に逗留することに。助と挌は、夕食に酒が欲しいが伝兵衛に睨まれ、夜外出することに。宿の主人が裏の蔵で手慰みに博打をしないかと声を掛けている。伊之吉が行くと、既に与惣右衛門が一人勝ちだ。伊之吉は、直ぐに所持金が無くなり、商売道具の包丁を担保に金を借りようとするとかぶと屋の番頭(杉狂児)は、包丁で脅されたと思って大騒ぎになる。料理人だと言うと、与惣右衛門が料理を作ってみろと言う。作った料理に鼻くそをまぶして与惣右衛門に出す伊之吉。塩加減が絶妙だと舌鼓を打つ与惣右衛門。ことの経緯を、光圀、伝兵衛は見ている。
   8人の武士たちが御用旅だと言って、かぶと屋にやってきた。急に狭い部屋に他の客と一緒に押し込められる光圀たち。武士たちは、高松藩江戸表の加藤玄蕃(加賀邦男)一派で、実は光圀たちが東海道を下ったという情報を得て、追跡してきたのだ。狭い部屋から、助と格は抜けだし、飲みに出ると、
芸者のおはる(丘さとみ)が声を掛けてくる。座敷に上がり、芸者を数人上げて飲んで騒ぐ二人。翌朝、勿論勘定は足りない。助三郎は、おはるに、金毘羅参りの帰りにお前を向かいに来る、そうしたら夫婦になろう、それまで勘定を立て替えておいてくれと頭を下げる。気のいいおはるは承諾する。しかし、通りがかった伊之吉が懐から1両2分出し、博打で儲けたあぶく銭だと言って払ってくれた。宿に戻り、川止めも終わったので旅立とうと支度をしていると、旅支度のおはるがやってくる。大店の手代さんが夫婦になろうと言ってくれたら、前借も棒引きの上に附いて行けと店の主人が出してくれたと嬉しそうに言う。事の次第を知って、伝兵衛は怒るが、光圀は同行を許す。
   鈴鹿の山で、加藤玄蕃が山賊の権六(阿倍九州男)たちに、一行を片付けたら礼金を弾むと言っている。光圀たちに立ちふさがる権六たち。分かったと言い、着物を脱ぎ始める光圀。光圀に言われて伝兵衛も渋々脱ぎ始める。胴巻きに87両入っていると聞いて色めく権六。その胴巻きを奪って逃げだす助と格。追い掛けてくる権六たちを少し離れた林の中に誘い込み、30人をあっという間に叩きのめす。おはるは、愛しい助三郎のために、我を忘れて、伝兵衛の小刀を取って、助三郎を追う。おはるの声を聞いて、二人は倒れて気絶している振りをして、天狗が現れて皆を気絶させたのだと嘘をつく。更に山中で玄蕃の手の者が、光圀を矢で射かけようとしたが、小銃で撃たれ倒れる。撃ったのは、何故か商人の筈の与惣右衛門だ。
   一行は大坂に入り、高松藩の大坂蔵屋敷を見張る助と格。加藤玄藩が蔵屋敷に入り、大阪留守居役の中川与惣右衛門に、光圀一行が、頼常乱心を確かめに高松に向かっていると報告している。大坂商人の筈の与惣右衛門は、実は高松藩の大坂留守居役だったのだ。伝兵衛は、大坂城城代家老の土岐伊予守(三島雅夫)に光圀の親書を持参する。頼常乱心を確認した際には、自ら実子を殺害し、腹を切るとしたためてあった。内容は知らないと言う伝兵衛に、ご老公のご懸念、一身に代えても承知いたしましたと頭を下げる伊予守。翌日、四国に出る船を見送る伊予守の姿がある。
    高松城の屋根に登り「遠くまでよう見える」と無邪気に手を叩く頼常の姿がある。腰元の鞆江(美空ひばり)の名を呼び、ここまで登ってまいれという頼常。乱心した殿様の姿が痛ましいと涙を浮かべながら、優しくやりとりをする鞆江。座敷では城代家老の佐伯将監(山形勲)は、加藤玄蕃の報告を受けている。あの通り、乱心した頼常を隠居させ、まだ幼い義理の弟の頼芳(久保雅計)に継がせ、藩政を一挙に操ろうと陰謀を巡らしていたのだ。幕府の間者が藩に潜入しているという情報もあるので、光圀一行を間者として葬り去ろうと命ずる。光圀一行は、金毘羅様を詣でている。高松藩の輿が来て、頼常が乗っているかと眺めていると頼芳が、病気の頼常の代参にやってきたと聞いて、高松藩に乗り込むことを決める。
    鞆江は、大坂蔵屋敷留守居役の中川与惣右衛門の娘で、頼常を守るために遣わされていたのだ。父親に乱心は真だと報告する鞆江。しかし、頼常は、藩内で不正が行われていることを暴こうと、乱心しているふりをしているだけであった。その事実を、鞆江にだけは伝える頼常。頼常は、天井に刀を投げる。血が垂れてきた。家老の間者でしょうかという鞆江に、なかなかの腕を持つ男なので違うだろうと言う。鞆江から光圀が高松藩にやってきたと聞いて、父上は悲しむであろうなと言う頼常。
    佐伯将監は、家臣を城に集め、頼常に隠居を迫る。頼常は、乱心が詐病であったことと、それが将監一派の不正を暴くためであったと言い、将監の罪状を上げていく。殿乱心と斬り捨てようと将監が立ち上がった時に、光圀一行が現れる。光圀たちを幕府の間者で、光圀を名乗った不届き者だと、頼常ともども亡き者にしようと、家臣に命ずる。激しい戦いの火蓋が落とされた・・・・。
    月形龍之介の黄門様、後の印籠も出ないが、手に汗握る娯楽時代劇として最高だ。オールスターキャストで美空ひばりの歌も披露。このシリーズ全部見たいぞ!!松田定次監督いいなあ。

      59年東映京都河野寿一監督『風雲児 織田信長(146)』。
      天文20年春、信長の父信秀の葬儀が万松寺で執り行われている。読経も終盤だが、嫡男の信長がいっこうに現れない。信長の妻 濃姫(香川京子)、家臣たち、平手政秀(月形龍之介)森三左兵衛(織田政雄)らはやきもきしている。困り果てたところに、着物を片肌脱ぎ、長い髪を縄で結わえた汚らしい信長が馬で駆け付ける。焼香をと言われ、灰を鷲掴みにして、位牌に投げつける。その目の端に、涙をみとめて、微笑む濃姫。

柴田権六(阿部九州男)佐久間信盛(中村歌昇)林佐渡守(沢村宋之助)山口左馬頭(清川荘司)丹羽万千代(里見浩太郎)蜂須賀小六(戸上城太郎)今川義元(柳永二郎)斎藤道三(進藤栄太郎)

      シアターイメージフォーラムで、WE ARE THE PINK SCHOOL
      70年国映梅沢薫監督『濡れ牡丹 五悪人暴行編(147)』
      夜更け、 砂浜のような所で、少女が焚き火をし、かってこのあたりに墓があった母親に語り掛け、ギターの弦で縛り上げる。暫くの後、二台の車が現れ、ヘッドライトを点滅し合う。女と男が降りてきて、東京、横浜と合い言葉を言い合い、2つに切ったトランプの符丁を合わせてみる。用心深く確かめ初めて、金と覚醒剤の入ったトランクを交換する。その時、少女がいた小高い場所から、男が取引現場の者たちを狙いターを爪弾いている。車が来て、ライフルを持った男が、少女を気絶させ、ギ撃つ。次々に倒れる男たち。待ち伏せした男は現場に降りてきて、倒れている男たちにトドメをさしていく。一人残った女を無言のまま、犯し、金と覚せい剤を奪って消える。
     
     神保町シアターで、東宝文芸映画の世界。東宝千葉泰樹監督『羽織の大将(148)』
     東西大学法学部4年の十文字忠夫(フランキー堺)が寿限無を諳んじながら歩いている。熱中しすぎて、車に轢かれそうになる。顔を上げると、運転しているのは同級生で、成績の最下位を争う北川(藤木悠)だ。北川は関西の大会社の息子で、父親の会社に入社することが決まっている。お互いよく卒業できたもんだと言う北川。就職に行くのだという忠夫を四谷の駅まで乗せてくれる北川。忠夫が向かった先は、古典落語の名人、桂文楽(本人出演)の弟子の桂五楽(加東大介)の家だ。恩師の安藤鶴夫(本人出演)の紹介状を持って弟子入りを頼みに来たのだ。しかし五楽は、大学まで出て落語家になるんじゃないと、内弟子になるには、落語協会の規定で、保証金2万円が必要だと言う。改めて出直ししてくると言う忠夫。
    下宿に古本屋と古道具屋を呼び、一切合財を売るが5000円にもなりはしない。結局北川を訪ね、2万円貸してくれと頼む、簡単に貸してくれる北川。翌日、美寿々亭で、五楽が席亭と、大学出の弟子入り志願者がいたが、2万円と言ったら尻尾巻いて帰って行ったと噂話をしている。そこに、忠夫が現れる。2万円を出し、もう下宿も引き払って来たので、内弟子にしてくれと言う忠夫。根負けした五楽は、弟子入りを認め、小楽という名前をくれた。五楽には、兄弟子で前座の小丸(桂小金治)がいる。弟子入りすれば、稽古をつけて貰えるかと思うと、まずは、早朝起きて、五楽の家の掃除、洗濯だ。内弟子は甘くない。翌日、小丸は、小楽を、美寿々亭近くの中華料理屋大盛軒に連れていく。大盛軒の店員の春江(団令子)は、小丸を気に入り、応援すると励ます。
  何事も要領がよく、器用な小楽は前座での高座もソツなくこなす。しかし、ある日北海道から母親のこう(梅野公子)と妹の勝子(原知佐子)が上京してくる。両親には、大学を出て丸ビルにある法律事務所に勤めていると嘘をついていたので、下宿先と聞いていた家が、師匠の自宅で、落語家の内弟子になっていたと知って母親は嘆く。しかし師匠の五楽は、とりなして小楽を通いの弟子にしてやり、上京して大学に通うと言う勝子と同居させてやる。
   練習熱心だが、横で勉強している勝子は、うるさくてしょうがない。社会科学研究会に入会して、社会の矛盾を変えようとしている勝子は、兄に似て弁が立つ。通常3年掛かる前座を1年少しで二つ目に上がる。女将さんの浜子(東郷晴子)は上等な着物を仕立ててくれた。高座を無事務め、満腹亭に小丸と出掛けると、店の奢りだと言って春江がご馳走してくれた。文楽、五楽の古典落語を継いでいくのは自分たちの使命だと誓い合う小丸と小楽。師匠のご贔屓筋で、北海道鉱山の奥山社長(柳家金語楼)が同郷のよしみで、幟を作ってくれ、ナイトクラブに呼んでくれた。やはり同郷の小結の鉄峰関(里井茂)、芸者の茶良子姉さん(塩沢とき)たちも一緒だ。クラブの舞台に上がって、三題話(毛生え薬、オリンピック、メーデー)を披露する。ちょうど、客席にいた東洋テレビの「とんちんかん大放送」のプロデューサー(岡豊)と放送作家(村上冬樹)は、番組への抜擢を考える。
   小楽は、師匠に、自分にはまだ古典落語の味が出せないのと相談する。今の自分に飽き足らなくなったのは、一人前になった証拠だと新作落語を手掛けることを認めてくれる。一躍マスコミの寵児と持て囃され、テレビ、ラジオでのレギュラー番組だけでなく、CMなどにも出演、人気者となり、高級マンションに住む小楽。北川から突然電話があり、相談があると言う。神楽坂の料亭で再会する旧友。弟子入りの時に借りた2万円を返却するが、それはご祝儀だと北川に言われ、懐に戻す小楽。北川は、参議院議員補欠選挙に出馬するので、応援演説をしてくれと言うのだ。快諾する小楽。その座敷に呼ばれた茶良子と飲み直し、箱根に一泊旅行に出かけることにする小楽。小丸、桂遊太郎(三遊亭歌奴)桂桂馬(佐田豊)ら兄弟子たちが、満腹店に集まって師匠の還暦祝いの打ち合わせをすることになっていたが、御贔屓筋のお座敷を理由に、約束をすっぽかす。更に翌日、美寿々の高座に大幅に遅れ、席亭と大ゲンカをし、出入り禁止となる。執り成そうとした師匠の顔にまで泥を塗る小楽。
    後日、五楽の還暦祝いが行われ、文楽、安鶴先生ら盛大に開かれたが、小楽は欠席し、電報で済ます有様だ。その頃、北川の応援演説会で一席ぶっている。見事北川は当選したが、新聞の1面には、北川亮太郎は5600万で買収をして、選挙違反で逮捕された。小楽は、不正選挙の片棒を担いだと、さんざんマスコミに叩かれる。妹の勝子に、人民大衆の敵で、革命が成立したら、兄さんは、絞首刑になってもおかしくないと言われる始末だ。しかし、そんな声も馬耳東風の小楽。今日も東京放送のピンピンアワーの収録で、孫悟空の扮装をしている。局内で、安鶴先生に会う。君は何をやっているんだと言われてしまう。更に、その扮装のまま警察に北川の選挙違反で、連行される。身元引受人として警察に来てくれたのは師匠五楽だが、これで、師匠弟子の縁を切ると言われる小楽。
   それ以来、小楽のスケジュールはガラ空きだ。東京放送の井口から収録は中止、最後に残った東洋テレビの凸凹横丁も、小楽に相談のないまま、フグに当たって死んだことになり途中降板となった。大家が家賃を催促に来るが、数日待ってくれと追い返す。その時茶良子から電話があり、いそいそと出かけると、旦那にばれたので別れると宣告され、愛の証しだとして指には待てくれた60万円の翡翠の指輪も取り返される。失意の小楽が、屋台で酒を飲もうとすると、先客があり、兄弟子小丸だった。忙しいと見栄をはる小楽に、そんな嘘はすぐにわかる、お前と俺は古典落語を守ろうと言ったじゃないか、お前の腕は俺が一番知っている、お前が心を入れ替えるというなら師匠にとりなしてやると言う小丸。しかし、素直になれない小楽は、兄弟子を罵り、もう落語を止めて俳優になる。ほっておいてくれと言ってしまう。喧嘩の末、歩きだした小丸は車にはねられる。
    病室の小丸の枕もとに、小楽と小丸の母親が立っている。小丸が、うわ言で、ケチン坊のマクラを呟く。母親は、昔からこの子はこの話が好きで、いつも聞かせてくれたと言って泣く。小楽が内弟子になったばかりの頃に、よく小丸が稽古をつけてくれたことを思い出す小楽。師匠夫妻がやってくる。師匠は、妻の浜子に、すぐにこの人に引き取っていただきなさいと言う。項垂れて病室をあとにする小楽。家に帰ると、勝子と勝子の学友たちが、引っ越しの準備をしている。どうするんだと聞く小楽に、兄さん、あたしのことより自分のこと心配しなさいよと言って、出ていく勝子。俺には妹のお前を監督する責任があるんだと言ってみるが、ドアは閉まっている。あてもなく歩いている小丸。ふと満腹亭を見つけて入り、チャーハン、シューマイ付きと春江に頼む小楽。小丸さん、今朝亡くなったんですってねと言う春江。知らなかったの?明後日お葬式ですってと春江。国に帰って、県庁に勤める従兄と結婚するのだと言う春江・・・。
    小丸の葬儀に、師匠の家に行く。敷居が高く中に入れずウロウロしていると、文楽が通りかかる。おめえは、大ションのアバラカバッスン(大学での小便垂れの・・・意味不明?)じゃねえか、早く線香上げてやれと声を掛けてくれ、ようやく霊前に出る小楽。憮然とした師匠たちの前で、ケチン坊のマクラを話し始める小楽。途中から涙が止まらなくなる。頭を下げ、帰ろうとする小楽を、女将さんが、私が師匠に謝ってあげるから帰っていらっしゃいと言う。師匠も、周りにいる弔問客に許してやってもらえるだろうかと声を掛ける・・・。
   美寿々亭、二つ目桂小楽の高座だ。満員の寄席で笑いを取る小楽。スーツケースを下げた春江が入ってきた。小楽の姿を寂しそうに見つめ、春江は美寿々亭を後にする。
   去年の「落語娘」への失望と正反対な出来だ。フランキー堺の芸達者振りは、勿論だが、桂小金治よかった。本当に落語家だったんだなあ(笑)。笑って泣かせる、娯楽映画の王道だ。

   神保町の居酒屋の4階で、後輩Kと飲んでいると、先輩Kが途中参加し、飲む。この2、3日夜映画を見るので酒飲んでなかったからでは無いと思うが、かなり酔っ払う。

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