2009年3月10日火曜日

有馬稲子の秋子先生、いいなあ。

   阿佐ヶ谷ラピュタで昭和の銀幕に輝くヒロイン[第45弾]木暮実千代
   61年ニュー東映東京田坂具隆監督『はだかっ子(138)』
   小学6年の三浦元太(伊藤敏孝)は、母のおよし(木暮実千代)と2人暮らし。シンガポールで戦死した父親の大工の弟弟子だった尾沢おじちゃん(三國連太郎)と身重のおばちゃん(小宮光江)家の二階に暮らしている。母ちゃんは、チンドン屋で三味線を弾いたり、道路の建設現場でニコヨンをして元太を育てて来た。ある朝、元太は学校に行く途中、同級生で身体が弱く休んでいる久雄(大場健二)の飼い犬コロが野犬捕獲員(関山耕司)に連れて行かれそうになっている。首輪を付けているが放し飼いにしているから駄目だと言う。元太はコロを何とか助けようと、捕獲員の腕に噛みつく。コロは逃がすことはできたが、捕獲員に捕まる元太。幸い担任の秋子先生(有馬稲子)が現れ助かった。捕獲員を病院に連れて行くために、1時間目は我が家と言う題で作文を書くことになった。その日、学校の帰りに、久雄の家に行くと、久雄のばあちゃん(五月藤江)が、コロが帰ってこない。元太たちは、暗くなるまで探す。大声でコロの名を呼んでいるのと、雑木林からコロが走ってきた。
   家に帰ると、ちんどんやの親分(千秋実)がやってきた。親分は、あさってちんどんやの仕事があると言って、元太に100円くれ、ポータブル蓄音器とお富さんのレコードを置いて行った。近所迷惑になるといけないからと原っぱに行って、三味線の練習をする母ちゃんと蓄音器のねじを巻く元太。翌日、学校の帰りに、コロの散歩をしてやっていると、商店街で母ちゃん達ちんどん屋の音が聞こえてくる。元太たちが、駆け寄ると、母ちゃんは歯痛でふらふらで、歯医者に行くので家にある保険証を取って来てくれと元太に頼む。走り続けて家に帰り、階段を転がり落ちる元太。
   今日はユネスコ村に遠足だ。元太は、クラスの友達と相撲を取り、4連勝だ。秋子先生と対戦することに、先生の胸が綿みたいにフワフワしていて、どうも勝手が違い負ける元太。そのあと、写生をすることに、ユネスコ村には世界中の家が建てられている。元太は、父ちゃんが戦死したインドネシアの家を描くことにする。途中、雷雨になり、離れたインドネシアの家にいた元太は、一人取り残される。雨の中、雨合羽で探しに来る秋子先生。帰宅して、母ちゃんに絵を見せながら、大きくなったら大工になって、母ちゃんにこのインドネシアの家を建ててやるという元太。
    翌日は快晴だ。母ちゃんは、父ちゃんの夢を見たと言う。学校では、「日本と世界」という教科書を使い、ユニセフのこと、戦争をなくすにはどうしたらいいかと授業をする秋子先生。しかし、授業中久雄が、はしかから肺炎になって亡くなったという連絡が入る。みんなで、久雄の思い出話をして、久雄が好きだった「どじょっこ、ふなっこ」をみんなで、歌った。翌日、元太は母ちゃんにコロを飼いたいと言うが、母ちゃんは親子二人暮らしていくのがやっとだから駄目だと言って仕事に出かけた。おじさんが、うちで飼うから貰っておいでと言ってくれ、久雄の家に行くと、久雄の両親が秋田に連れて帰ったと婆ちゃん。しかし、久雄によくしてくれた元太にと言って、久雄が乗っていた赤い自転車をくれた。
   熱い中、ニコヨンの仕事をしていた母ちゃんが倒れた。貧血の難しい病気らしい。元太は母ちゃんに、修学旅行に行くのを止めて、積立金を返してもらうと言いだす。母ちゃんに病院に薬を貰いに行ってくれと言う。元太は、病院に行った帰りに、高木庄平、高木秋子と表札が架かっている家を見つける。生け垣の隙間から覗くと、秋子先生が浴衣姿でお茶をたてている。きれいだなあと眺めていると、何をしていると巡査に声を掛けられる。驚いて逃げようとして薬瓶を割ってしまう元太。元太を連れた巡査が秋子先生の家を訪ね、あなたの教え子ですかと尋ねる。また、秋子先生に助けられる。秋子の父で、かって校長先生だった庄平は、素直な元太を気に入って、お菓子をくれた。秋子先生が、元太を、医者に寄って家まで送ってくれる。修学旅行を止めると言う元太に、おかねの問題なら先生が何とかしてあげると言ってくれたが、元太は、積立金を返してもらえば、母ちゃんが辛い仕事を何日か休めるからと言う。帰ると布団に寝ている筈の母ちゃんがいない。少しして、着物を着て化粧した母ちゃんが疲れた顔で帰ってくる。ちんどん屋のおじさんから金を借りて来たのだ。このことは誰にも言っちゃいけないよと元太は口止めされる。
   学校で親子討論会が行われた。競輪場の近くの子供が競輪は子供を不幸にするので無くしてほしいと言う。地元のボスで、後援会長をしている沖山(織田正男)が、大人には必要なことだと答えるので、元太は、会長は弱い者いじめをする卑劣な人間だと言う。元太をきっかけに、子供たちは沖山をコテンパンに言い負かす。怒って会場を出ていく沖山。元太が家に帰ると沖山が母ちゃんと話している。あんなことを子供が言える筈はないのだから誰かに教えられたのだろうという沖山。かって、母ちゃんは沖山のもとで働いていたことがあったらしい。
   修学旅行に参加しなかった元太と、ねえさんがアメリカ軍人のオンリーさんの竹内ひとみ(大鐘光子)と遊園地に自転車に乗って出かけることにする。遊びまくって帰ろうとすると、自転車が盗まれている。歩いて帰るうちに夜になる。足の豆を潰したひとみのために、トラックにヒッチハイクして帰る。帰ると、下のおばちゃんが産気づいていた。産婆さんを呼んで来てくれと言われて、氷屋の自転車を借りて呼びに行く元太。無事男の子が誕生した。喜ぶおじさん。自分が生まれた時に父ちゃんは、あんなに喜んだかい?と尋ねる元太に、妊娠中に出征して、お前が生まれたという葉書と入れ替わりに戦死の通知が来たのだと答える母ちゃん。
   運動会だ。元太は、母ちゃんに気分がよくなったら絶対来てくれと頼む。おじちゃんも負けたら家に入れないぞと言う。いよいよ、クラス対抗リレーだ。これで勝てばクラス優勝だ。だんだん抜かれてアンカーの元太のときには最下位だったが、元太は頑張って1番になる。喜んでいる元太に秋子先生がやってきて、かあちゃんが倒れたと言う。家に走る元太。母ちゃんは、運動会を見に行こうとして、露地の角で倒れたのだと言う。秋子先生も、ちんどん屋の親方もやってくる。必至に母ちゃんに話しかけるが二度と母ちゃんは目を開けなかった。葬式の間も元太は泣かなかった。母ちゃんの死を受け入れることを拒むように・・。しかし、そのあといなくなったと言う。秋子先生が下のおじちゃんとユネスコ村のインドネシアの家に行って見ると、中で眠っている元太を見つける。秋子先生の胸で泣く元太。
   下のおじさんは、元太を引き取って大工の弟子にすることにした。今日も学校へ走っていく元太。
   
   田坂監督、うまいなあ。元太たち子役の使い方はもちろん、大人たちは脇役ということなんだろうが、それぞれ魅力的だ。特に若くて美しい秋子先生。いいなあ。ニュー東映のオープニング、噴火している火山に、東映三角マークで、東映がニュー東映になっている。すみません初めて見ました。
   昔の子供は、始終走っていたなあ。信じないかもしれないが痩せて背の高かった私も小学生の頃は、一年中半ズボンで、駆け回っては、転んでひざを掏りむいたり、鼻血を出したりしていた。頭が大きかったので少しバランスが悪かったのかもしれない(苦笑)、事実幼稚園の頃から、何度も、団地の階段を転がり落ちたものだ。
  
   その後は、終日家で確定申告の書類作り。医療費の還付のために、領収書の山を整理、計算してみると、今更ながら、去年こんなに払っていたのかと再認識する。うーん。金のかかる身体だなあ。飲み食い、医療費(苦笑)。
   

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