2009年1月23日金曜日

生きてるうちが花なのよ死んだら終りなのよ党入党希望

   渋谷シネマヴェーラで森崎東の現在
   85年キノシタ映画森崎東監督『生きてるうちが花なのよ死んだら終わりなのよ党宣言(35)』。
   不良少年少女3人が学校の前でタムロしている。玉枝(竹本幸恵)正(片石隆弘)和雄(久野真平)は、担任の野呂(平田満)が運転する車が学校にやってくる。女教師が持つ百万円を奪い取り、野呂の口にガムテープを貼り、ナイフを突き付けて、車を走らせる。車はカバーを掛けたまま校庭内を暴走した末、逃走する。車を停め、野呂を縛って、玉枝の家、沖縄料理屋波の上の二階の物干し台に連れ込む。玉枝が公衆電話で学校に脅迫電話を掛けている。野呂は首にしたので身の代金なんか払わないと言われる。ヤクザの三下が声を掛けてくるが、玉枝が無視をすると殴られた。そこに宮里(原田芳雄)が通りかかって助けてくれたが、宮里も地元のヤクザの組長の戸張(小林稔持)に、「愛子という娘を敦賀から足ぬけさせただろう。敦賀の親父が激怒しているので、詫びを入れないと殺すぞ」と脅される。
   その日、ヌードダンサーのバーバラ(初江)(倍賞美津子)が、波の上に帰ってきていた。帰るなり、愛子の姿を探して二階に。愛子はいない。夜になり、船長(殿山泰司)と初江が、?(河原さぶ)の弾く三線に合わせて踊っている。そこに宮里が戻ってきた。愛子を結局福井に戻したのかと責めるが、宮里はあいつが勝手に帰ったんだと言う。久しぶりに再会した宮里は布団を敷き初江を求める。何故か布団の上は嫌だと言って物干し台に誘う初江。抱き合いながら、初江は「会いたいよう、淋しいよう」繰り返す。   
  寝返りをすると、初江の足が縛られビニールシートの下に転がされていた野呂の顔に当たる。驚く初江と宮里。猿轡も紐も解かないまま、野呂を連れ、正たちの下に連れて行き、何でこんなことをしたんだと問い質す初江。野呂は川に走り小便をしている。自分達は修学旅行に参加させてもらえなかったので、積立金を返して貰おうと思ったのだと玉江が言った。正が宮里に兄貴と呼んだことで、初江は、宮里は足を洗ったと言ったが、結局ヤクザじゃないかと言って追い出す。そこに学校の教頭の大内(左とん平)が酔っ払ってやってきて、盗んだ金はお前たちにやるから、今後一切学校に来るなと言って帰って行く。事件は未遂だったとして内聞にしたのだ。実は玉枝は妊娠しており、自分のような父なし子は不幸なので、中絶するための金が欲しかったんだと言って、母親の竹子(小林トシ江)と言い争いになる。結局玉枝たちは出て行った。
   翌朝、野呂は橋のたもとで旅支度で泣いている初江を見つける。カバンを持ちましょうかと声を掛ける。結局、野呂は初江のヒモとして、旅をすることに。何カ所かのハコを回って、福井の美浜にやってくる。一軒の家に入り、愛子はと聞くと、一度帰ったが、今は墓にいると言う。愛子が死んだと思い裏山に泣きながら駆け上がる初江。愛子が声を掛ける。愛子の恋人の安次(泉谷しげる)が亡くなり、埋葬したのだ。正、玉江たちも福井に流れて来ていた。この街の歓楽街は、原発ジプシーたちでいっぱいだ。作業員を手配し、金をピンハネするヤクザと、警察もグルだ。原発の作業中に事故死しても、ドラム缶にコンクリート詰めされ、ヘリコプターでいずこかに運ばれていくと言うまことしやかな噂を皆信じている。実は、安次は、原発の事故で大怪我を負ったが、死んだことにして、生きたまま、墓に埋めて隠れていたのだ。
  正と再会した野呂は、正の代わりに原発の作業員として潜り込む。苦しく辛い作業中にも、放射線センサーは鳴りっぱなしだ。愛子と安次は、初江と野呂の媒酌で形ばかりの祝言を墓場で上げ、海伝いに逃げた。しかし、売られてきたジャパゆきのフィリピーナ・マリアと正も連れて逃げた為、宮里に操縦させた漁船に乗ったヤクザの親分に射殺された。バーのママ銀子(乱孝寿)は、死ぬまでこの街で客を取らされるマリアを助けるために、命を捨てるなんてことは止めろと忠告する。
   マリアが客を取らされていた海岸の掘立小屋で、野呂に抱いてくれと言う初枝。躊躇いながらも、抱き締める野呂。しかし、刑事(梅宮辰夫)が現れ、マリアを隠していないだろうなと言って去っていく。野呂を残して、初枝も部屋を出た。実は、部屋の隅に、宮里が隠れていた。宮里は、野呂に、自分と初枝は、ゴザ騒乱の時に、密航して内地に渡ったため、パスポートも住民票もない。そこで、渡りのストリッパーと原発ジプシーになったのだと告白する。宮里の足は、原発事故で負った大きな傷があり、そこは酷く変色している。そこに、気休めに灸を打つ宮里。初枝は可哀そうな女だから、大事にしてやってくれという宮里。
   初江達は命がけで、正とマリアを美浜から逃がす。名古屋に戻り、船長のボロ船で、フィリピンまでマリアを連れて行こうと準備をしていると、戸張たちがやってくる。マリアを出せと初枝に迫る戸張の胸が撃たれた。物干し台にライフルを持つ宮里の姿が。しかし、その宮里も戸張の組の若い衆に撃たれる。刑事たちも、美浜から追いかけてきた。宮里と銃撃戦となる。動けなくなった宮里の代わりに刑事たちを射殺する初江。船長のボロ船が海に出ていく。
    結局、暴力団同士の抗争に刑事も巻き込まれ死人が出たということになった。船長の船は、油を積み忘れていたので、名古屋湾を漂流している。正、玉枝、和男、野呂が乗っている。マリアは不法滞在で強制送還されることになった。名古屋港で見送る初枝に、手を振るマリア。愛子がよく叫んでいた「溢れる情熱、みなぎる若さ、協働一致、団結ファイト!!」という言葉を初枝に叫ぶマリア。再び初枝は、スーツケースを下げて旅に出る。
   人を食った脱力系のタイトルの割には、日本の原発で働く、原発ジプシーと呼ばれる原発の渡り労働者にスポットを当てた社会派的な作品だ。しかし森崎監督らしく、重たいテーマを、底辺に生きる人々の体験、視線から描いている。その分、事態の重さが伝わってくる。我々東京の人間から見えないところに、金をばら撒いて原発が運営されている。そこには搾取される人間以下の人間が存在する。命と引き換えに働く労働者と、そのガス抜きに使われる慰安婦だ。
    池袋新文芸坐仲代達矢役者魂70年東宝にんじんくらぶ篠田正浩監督『無頼漢(36)』。
    水野忠邦の天保の改革で、贅沢、遊興全てが禁じられた頃、遊び人の片岡直次郎(仲代達矢)は、役者になろうと芝居小屋を訪ねては断られている。大口屋の花魁三千歳(みちとせ)(岩下志麻)に、人相見だと言って声を掛けるが相手にされない。その晩、直次郎と同じ長屋の丑松(小沢昭一)が、旅から戻ってくると恋女房のお半と一粒種ちょうが、御用聞きの五斗米市(笈田勝弘)と家主の紋左衛門(春日章良)により借金苦に追い込まれ、お半は首を括り、ちょうは、旅芸人の一座に売り飛ばされたという。更に残った借金を払えというあまりの話に、刀を抜いた丑松は、五斗米市らを追い回す。
   芝居小屋から役者たちが、捕縛され番所に連行されていく。三文小僧(山本圭)は、捕り方に追いかけられているところを、河内山宗俊(丹波哲郎)に助けられる。三文小僧は、大塩平八郎の残党らしい。宗俊は悪名は高いが、城中に出入りする数寄屋坊主だ。水野越前守(芥川比呂志)に茶を出し、江戸市中の様子を聞かれ、天保の改革でみな不満が渦巻いていると答える。
   直次郎は、イカサマ博打で稼いだ金で三千歳のもとに入り浸りだ。三千歳に入れあげている近江商人の森田屋清蔵(渡辺文雄)は、直次郎のせいで待たされて怒り狂う。やっと出てきた直次郎は、森田屋の顔を見て、死相が出ているので、払ってやると嘘をつき、森田屋に四つん這いの格好をさせ、皆の物笑いにした。夜、大きな寺で賭場が開かれている。客の中に森田屋がいる。一人勝ちで帰っていく男の後をつける金子一之丞(米倉斉可年)の姿がある。男を一太刀で斬り捨てると、森田屋が現れる。金子一に約束の金を渡し、腕は衰えていないなと言い、直次郎を斬ることを依頼する。
  直次郎は、三千歳と夫婦になりたいと、母親のおくま(市川翠扇)に言うが、そんな遊郭の女は駄目だと言う。この口うるさいおくまがいる限り、一生うだつが上がらないと思いつめた直次郎は、布団で素巻きにして、大川に投げ捨てる。夜道を、鵙市(陶隆)笛市(北九州男)葦市(山谷初男)三人の座等が、呉服荒らしで盗んだ長持ちを運んでいる。葦市が、血のにおいがするので、近くで何かあると言う。吉原からの駕籠に、直次郎が乗っていると思った森田屋は、金子一にやれと命じる。金子一が駕籠を見ると、何故か宗俊が乗っている。
  丑松は、芝居小屋に息子のちょうのことを聞いて回っている。とんぼを切るのがうまくて、とんぼと呼ばれていたらしいことは分かるが、行方はつかめない。思いつめた丑松は、子供を攫う。その子供は、とんぼを切ることがとてもうまい。ちょうだと聞くが子供はとんぼだと言う。自分の子供になれば何でも買ってやるという丑松に、死神の面が欲しいというとんぼ。人ごみの中に入ると、突然子供は、このおじさんは人さらいだと叫び始める。追いかけられ、逃げる丑松。川に逃げていくと、おくまを見つける。長屋に連れて来て、身体を温め蘇生させる。そこに、直次郎に惚れた三千歳が現れる。三千歳に託し丑松は去る。息を吹き返したおくまと三千歳は意気投合する。母親を殺した後悔で酔っ払った直次郎が長屋に帰ってくると、おくまと三千歳がいて腰を抜かす直次郎。丑松は、神社で首をくくろうとしているところを、金子一に助けられる。どうせ死ぬんだったら、自分たちを手伝えと言われる。天保の改革で職を失ったものたちが、打ちこわしをしようと計画しているのだ。
   直次郎が湯屋に行くと、森田屋や、金子一、宗俊らがいる。上州屋(藤原釜足)と番頭の直助(倉田爽平)が、娘、浪路(太地喜和子)が、松江出雲守(中村敦夫)の屋敷に腰元として上がったが、浪路の美貌に執着して側室にしようとして返してもらえず困っているというのを聞きつけて、宗俊が二百両くれれば、娘を助け出してやると声を掛ける。宗俊の悪名に、直助はやめたほうがいいと言うが、毒は毒を持って制すという言葉もあり、すがるつもりで宗俊に掛けたのだという上州屋。
   松江家の屋敷では、刀を振り回す出雲守と、逃げ惑う浪路。そこに、家臣宮崎数馬(蜷川幸雄)が、松江家の名誉のため出雲守を諌めようと間に入る。しかし、この醜聞を隠そうと家老の北村大膳(垂水悟郎)は、数馬と浪路の不義密通だとして、出雲守に斬り捨てるよと進言する。しかし、そこに上野の山の御使僧北谷道海が屋敷を訪れる。勿論河内山宗春が化けている。上州屋が上野の住職に相談したことで、浪路を返さなければお上に話し、松江家にどんな禍が起きるか分からないと脅す。浪路を駕籠に乗せ、直次郎が上州屋に送り届けた。しかし、賄賂の金を受け取ったのち帰る宗春を、大膳は見破り、取り囲まれる。宗春は、金子一と逃げた。
   しかし、徳川家の菩提寺である上野山を騙った宗春に捕り方が迫る。金子一と三文小僧たちが率いる百鬼夜行たちは、番所に焼き打ちにし、江戸市中を騒がせる。天保の改革で禁じられている花火を打ち上げる丑松たち。しかし、その頃、宗春、金子一、三文役者たちは、捕らえられ、斬られていく。丑松は最後の一発で自らを打ち上げる。直次郎は、三千歳の間に入って邪魔をするおくまを再び縛り捨てに行こうとしている。何度川に捨てても戻ってくると毒づくおくまに、今度は山に捨てにいってやると言う直次郎。空には、丑松が打ち上げた花火が・・。 .
   66年草月会勅使河原宏監督『他人の顔(37)』。
ある会社の常務をしていた奥山(仲代達矢)は、新設工場での点検の際に顔に大火傷を負ってしまう。頭部を包帯でぐるぐる巻きにしている奥山。彼の屈折は、永年連れ添った妻(京マチ子)は苦しませるばかりだ。友人で共同経営者の専務(岡田英治)からは、ゆっくり休めと言われるが、素直に聞くことは出来ない。専務秘書(村松英子)にも、つまらないことで絡んでしまう。
   精神科医の祝宏三(ほうりこうぞう)(平幹二郎)は、身体の一部を欠損した患者に精神治療の一環として、精巧な義手や指、耳なとを提供している。ある日奥山は祝に顔面のマスクを作ってくれと依頼する。それも元の顔とは違うマスクを。医者としての倫理的に始めは拒絶していた祝だが、自分の医学的な好奇心には勝てず、奥山から脅迫を受けたと自らを納得させ、承諾した。石膏で焼けただれた顔面のマスクをとり、街で見つけた男(井川比佐志)に一万円を払って顔面の型を取った。奥山は新しい人格の生活の場としてアパートを準備する。管理人の男(千秋実)は、愛人を連れ込んでいるらしい。その間知恵遅れの娘洋子(市原悦子)は、外で遊ばされている。その部屋を借りることに決める奥山。
   数日後、奥山の新しい顔が完成した。妻には、一週間関西に出張すると偽って入院する。看護婦(岸田今日子)に手伝わせ、奥山に新しい顔を貼り付けていく、時間を掛けた調整の末、そこに新しい人物が誕生した。皮膚呼吸が出来ないため12時間しか着用できないことと、毎日出来事を報告することを約束する。祝と街出ることに、最初は目元を隠すためサングラスを掛けている。新橋ミュンヘンと言うビアホールで乾杯する2人。想像以上の出来映えだ。祝と別れ、夜の街を歩く奥山。新しい顔で、再びアパートを訪れる。今日も管理人は女を引き込んで、洋子は外で遊んでいる。1階上の部屋を借りることにする。管理人は全く気がつかない。
  翌日、奥山は外出し、京王百貨店で、新しい服やベッドカバー、ヤカンなど生活用品を購入する。荷物を持って帰宅すると、管理人の娘洋子に会う。同じアパートの老女(南美江)が愚鈍な娘に躾けようと手の届かない所に放り投げたヨーヨーを取ろうとしている洋子に、思わず、ヨーヨーを買ってやると言う。新しく借りた部屋で着替え、マスクを外し、包帯顔で最初に借りた部屋に移る。しかし、洋子は、包帯の顔の奥山にヨーヨーはいつ買ってくれるのかと尋ねてくる。初めて洋子に、マスクを見破られてショックを受ける奥山。祝医師は、犬は嗅覚で奥山を理解しているから、愚鈍の娘も犬と同じだろうと言う。
  奥山は会社を訪ね、専務秘書に会う。彼女は、奥山だとは全く分からなかった。やっと自信を持った奥山は、別人のマスクを作る本当の目的だった妻を誘惑するという計画を実行に移す。渋谷の街で声をかけ、喫茶店に二人で入る。奥山は、妻をアパートに連れて行った。妻はあきらかに興奮していた。行為を終えた奥山は、妻に対する憎悪の気持で告白しようとするが、妻は最初から夫だとわかっていたと言う。火傷を負って以来、遠ざけていた妻への愛情のために、仮面舞踏会で踊る夫婦のように誘惑し関係を持ったのだと思っていたと告げる妻。どれだけ、醜く変わった夫の顔を耐えていたことを分かっているのかと告げ、夫を買い被っていた自分への絶望を告げて走り去る。
   奥山が自宅を覗くと、泣いている妻がいるが、彼女は決してドアを開けようとはしなかった。奥山の中で何かが壊れた。今の自分は何者でもないのだと言い、夜道を歩く若い女性に襲い掛かった。警察に捕らえられた奥山のポケットから病院の診察券が出てくる。警察からの問い合わせに、祝は自分の病院の入院患者が逃走したのだと言い、迎えに行く。自分は狂人ではないと言い張る奥山を連れて警察から出る祝。歩道を歩く二人の向こうから、顔を隠した群衆がやってくる。「君だけが孤独なのではない。誰もが孤独なのだ。君は自由なのだ」と祝が言うと、倒れた。路上で絶命する祝の背には、奥山が刺した包丁がある。自分は自由で何者でもないと言いながら去っていく奥山。
  インサートされるサイドストーリーがある。レターボックスのように上下に黒が入っているのと、奥山が映画を見たと祝に話すところがあるので、映画のストーリーかもしれない。道を歩く美しい娘(入江美樹)を、若者たちが声をかけるが無視されて、さらにくどく絡む。娘が振り返り、反対側の顔を覆っている髪を掻きあげると大きなケロイドがある。絶句する若者たち。娘は精神病院に入っていく。彼女はそこで、患者たちの服を洗濯している。屋上で洗濯物を干していると、のどかな顔をした老人が話しかけてくる。急に襲いかかる老人。逃げる娘。帰宅した娘は、兄と何かの製品を作っている。兄妹の家内制手工業のような単純な製品だ。娘は、兄に、戦争はいつ起こるのだろう。今この瞬間か、明日に起きたら社会が変わってしまうのにとつぶやく。
  兄妹は、海岸を歩いている。そこは、警察の射撃訓練場だ。海で遊ぶ兄妹。旅館にいる二人。風呂上がりらしい浴衣姿の妹は、兄に奥さんお湯はどうでしたかと聞かれちゃったと話す。食事を済ませ、並んだ布団に寝ている兄妹。兄に私は結婚できないだろうと言う妹。泣きながら抱きついてくる妹のケロイドの顔にキスをする兄。翌朝、妹の布団は畳まれ、その上に兄上さまへという手紙が置いてある。兄は泣き続けている。窓の外を見ると、白いワンピース姿で、今までケロイドのある側の髪を下ろしていた娘が、髪をあげ、リボンで結んでいる。そして、海に入っていく娘。
   今まで、最も好きな映画と聞かれると、邦画では、勅使河原宏監督、安倍公房原作脚本の「砂の女」を挙げていた。この映画も同じコンビだ。「砂の女」も20年以上観ていない。もう一度見直さないと分らないが、ひょっとすると、「砂の女」よりも好きかもしれない。何で今まで観ていなかったんだろうと考えても分らない。このマスクを被った主人公は、何か表情の無い仲代達矢しかできないかもしれない。また、京マチ子の素晴らしさ。ケロイドがある美しい女のストーリーが並行して進んで行くことで、自分の絶望感が昇華されていく気がする。何度も見たいなあ。
  ミッドタウンのデザインリエゾンセンターで、WIRED主催の「IPTVセミナー」に参加。

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