2009年1月22日木曜日

岡本喜八はすごいなあ

   池袋新文芸坐で、仲代達矢 役者魂。68年東宝岡本喜八監督『斬る(32)』。
   天保四年3月、上州小比木領下、荒れ果てた野々宮の宿に、田畑半次郎(高橋悦史)という食いつめた浪人がやって来た。番屋の役人に問い質され、次席家老の鮎沢多宮(神山繁)が腕の立つ浪人を集めていると聞いてやって来たのだと言う。5日間水しか飲んでいないと言うと、その先に飯屋があると教えられる。しかし、中では主の老婆が首を吊っていた。外に出ると痩せ細ってはいるが、鶏がいる。捕まえて食おうとすると、渡世人とぶつかった。渡世人の名は源太。城代家老溝口佐仲の悪政で領内は荒れ果て、2ヶ月前に、侠客の正五郎親分の助けを借りて百姓一揆が起きたが正五郎始め、主だった農民も晒し首にされ、ヤクザも住めなくなったので、出て行こうとしていたのだ。結局2人とも痩せ鶏は捕まえられなかった。
   そこに、笈川哲太郎(中村敦夫)がやって来る。哲太郎は、藩の志を一つにする仲間と、家老の溝口を義の為に斬ろうと計画していた。ひょんなことから、哲太郎の持っていた握り飯を半次郎と源太は2つずつ貰うことになった。七人の若侍が集まった。そこに馬に乗った松尾新六(土屋嘉男)が駆けつける。確かに溝口は江戸に向かったと言う。次席家老の鮎沢も若侍の義挙を支持すると言っていると言う。自分も加わると言う新六に、城内との繋ぎの大事な役目なのだから戻ってくれと言う哲太郎。
果たしてしばらく後、溝口の一行がやってきた。若侍たちは死闘の末見事に家老を討ち取った。傷を負ったものもいるが、七人全員が無事だ。鮎沢と新六への連絡を誰がするかと言うことになったが、下手な動きをせず、真法寺で沙汰を皆で待つことにし、一宿一飯の義理で源太が向かうことになった。その頃半次郎は、鮎沢の屋敷の道場で、滅茶苦茶な剣だが腕っ節の強さだけは認められ侍になるコネだけは付けることが出来た。鮎沢と新六のもとに源太が現れ、哲太郎からの伝言を伝える。鮎沢は、半次郎に源太を切ってしまえと命じた。
真法寺に向かう途中、源太は後を付けてきた半次郎に、鮎沢が今回の話が他藩などに漏れるとよくないのであの流れ者を斬れと言われて来たのだろうと声を掛ける。驚く半次郎に、侍なんていつでもそうだと言う。実はそんな侍が厭になって、渡世人になったのだと言う源太。百姓がほとほと嫌になって、田畑を売り、刀を買った半次郎には、そんな源太の言葉が理解できないが、源太を斬れない半次郎に、斬ったと報告してしまえ、お前は斬ろうとするより、突けと言う。
   真法寺に、新八がやってきた。江戸にいる藩主に直訴しに向かうことになった。それまでの間、7人は、藩境にある砦山に身を隠すことになった。必ず7人一緒にいろと言って、馬を走らす新八。真法寺の道信和尚(今福正雄)と源太が花札で手慰みをしていると、哲太郎の許嫁の千乃(星由理子)が現れた。ケガ人が出たと聞いて居てもたってもいられなくてやって来たのだ。砦山に向かったと聞いて、後を追う。それまで、女と酒さえなければ、仲間割れを起こさないだろうと言っていた源太も心配になる。
    その夜、源太が鮎沢邸に忍び込むと、江戸に向かった筈の新八と鮎沢が密談をしている。既に30人の討ち手を向かわせており、更に翌朝、20名ほどの浪人たちを向かわせ、若侍と浪人たちが戦ったのち、彼らの私闘として、全員撃ち手の鉄砲と弓矢で片付けるという計画なのだ。その後、身を隠そうとしている新八を、百姓一揆を支援して打ち首になった政五郎の子分武助(樋浦勉)の手助けで生けどりにする。
   その頃、半次郎たち、浪人組は、鮎沢に、明日に備えて酒と女でも楽しめと言われて金を与えられていた。半次郎は組長の荒尾十郎太(岸田森)を誘うが、十郎太は自分は金が惜しいのでいかないが、ひさごという女郎屋のおよう(田村奈巳)に金を渡して4、5日の辛抱だと伝えてくれと言う。おようを自分の妻だと言う十郎太。ひさごに行き、他の浪人に買われていたおようを、得意の馬鹿力で横取りした。十郎太が自分を妻だと言ったと聞き、涙を流すおよう。かって、二人は許嫁だった。おようの父が切腹をすることになり、母子は生活苦になり、母が病になったのでおようは身を売ったのだ。十郎太から預かった金を渡し、4、5日これで客を取らずに十郎太を待てと言う半次郎。半次郎は、おように、酒と、土の匂いのする女を紹介してくれと言って、自分の金をおように預ける。やってきたトミ(鈴木えみ子)は、白粉臭く放っておかれたが、明け方、トミの手を見て自分と同じ百姓の手だと思い、化粧を落とさせて抱いた。
    新八を縛り、着物を自分のものと変えさせて砦山を登っている源太と武助。しかし、途中で浪人組に追いつかれる。新八を隠し、浪人組への入隊を希望して待ち受けていたと偽り加わる源太。砦山のアジトでは、千乃が駆け込んできたことで、7人の関係が崩れ始めていた。美しい千乃は、藩士たち皆が争った末、哲太郎が許嫁の座を射止めたという経緯があったのだ。更に、怪我の治療用に秘蔵されたいた焼酎を見つけたことで、一触即発の状況だ。
    浪人組が砦山に登り、源太が斥候として、アジトを見てくることになった。源太は、哲太郎と斬り合うふりをしながら、新八が裏切りものであったが、山を登る途中、亡くなったこと。浪人組と若侍たちを私闘として処理する鮎沢の陰謀を伝えた。浪人組と若侍の斬り合いになるが、撃ち手からの銃弾で、浪人組の二人が負傷した。十郎太たちは、間違えて撃たれたのだと思い、撤退する。しかし、怪我をした二人が治療のため下山しようとした時に、殺されるのを見て、自分たちもまた標的にされていることに気がつく。しかし、十郎太は、おようを請け出すために、若侍を一人斬るごとに10両という金が必要なのだ。まずは、翌朝総攻撃をかけて若侍たちを斬ろうと命ずる。アジトの中では、新八の裏切りに関して意見が割れたが、吉田弥平次(地井武男)を江戸に向かわせるということになった。しかし、アジトの前には、篝火が焚かれている。そこに、源太が弓で篝火を倒し消し、弥平次の逃走を助ける。更に襲いかかる目付たちを斬った。弥平次に、山の下で武助が馬を用意しているので、一気に走れと言う。そこに、十郎太が現れる。油断のない構えだが、殺気はない。源太は、かってある藩に、兵頭弥源太という目付がおり、義挙で家老を討った親友を藩命により斬り、侍がほとほと嫌になって2年前に侍を捨てたらしいという話をする。お主のことだろうと十郎太が言い、しかし、自分にはどうしても30両が必要なので、いざとなったらお主を斬るという。源太も、若侍を救うために、いざとなったら自分も十郎太を斬ると言う。二人に通いあうものがあった。一人で鮎沢を討ちに山を降りた源太のことを半次郎に伝え、居眠りをして半次郎の脱走を黙認する。
   鮎沢たちにより、源太が捕らえられ、幕府の隠密か、誰かの狗ではないかと疑われ、拷問を受けている。半死半生で、牢に入れられているところを、半次郎は救い出し、ひさごに連れていく。牢に一緒に入れられていた反鮎沢の次席家老の森内兵庫も一緒だ。森内は、初めて女郎屋に入れて喜んでいる。変な爺だと毒づいていた半次郎は、源太から家老だぞ、と教えられ平伏する。
   片手足を骨折し、酷い状態の源太は、森内に火箸を鋭利に研いでもらい、それを唯一の武器に鮎沢邸に向かう。鮎沢邸では、ものものしい戦支度だったが、彼岸の中日で、経を上げにきたと、道信和尚が訪れる。仕方なしに、道信を招き上げ、家内全員を仏間に集め法事が執り行われることに。読経の間に、真法寺から和尚を迎えにきたと駕籠がやってくる。案内しているのは、武助だ。駕籠から抜けだした源太は、茶室に潜む。法事も終わり、茶室に戻ってきた鮎沢の手を火箸で刺す。殺さないつもりだったが、斬りかかってきた鮎沢を討つ。その頃、半次郎の報せで山を降りた若侍たちも、鮎沢邸に斬り込んできた。討ち手を率いていた目付の金三郎は半次郎に討たれ、もう一人の島田源太夫(天本英世)は、親友哲太郎の思いに兵を引いたのだ。その戦いの最中、十郎太たち浪人組は、討ち手によって半次郎を残し討ち死にした。
  江戸に向かっていた弥平次が、戻ってきた。藩主に報告し、もう直ぐ大目付がやってくるという。哲太郎たち若侍の戦いは終わった。屋敷の外では、何年も祭りをできなかった民百姓が盆踊りを始めている。その騒ぎの中、源太は姿を消した。探し回る半次郎と武助。
  雨の中、真法寺の破れ笠を差し、足を引きずりながら源太が野々宮の宿場を出て行こうとしている。やはり空腹のようで痩せ鶏を見つけて捕まえようとするが、勿論逃げられる。そこに、源太の名を呼ぶ声が。裃をつけた半次郎だ。忘れものだと言う。怪訝な顔をする源太に、侍の堅苦しい生活が嫌になったので、一緒に行くと言う。更に、武助も追いかけてきた。3人かというと、まだいるという半次郎。ひさやの番傘を差した女たちだ。家老の森内が、ひさやの女郎たちの借金を払ってくれたというのだ。おようは、十郎太の遺骨を下げており、二人の郷里に帰るという。半次郎のもとに、トミが来た。雨の中、源太たちは、どこに向かうのだろうか・・。
   七人の若侍、笈川哲太郎(中村敦夫)竹井紋之助(久保明)正高大次郎(久野征四郎)庄田孫兵衛(中丸忠雄)藤井功之助(橋本功)西村伝蔵(浜田晃)吉田弥平次(地井武男)。
   岡本喜八らしい、硬軟両方を楽しめる素晴らしい映画。大傑作だ。
  67年東宝岡本喜八監督『殺人狂時代(33)』
  怪しい狂人たちが収容されている精神病院。院長の溝呂木省吾(天本英世)は見るからに怪しい。溝呂木をドイツ人ブルッケンマイヤー(ブルーノ・ルスケ)が訪ねて来ている。ナチス秘密結社に所属するブルッケンマイヤーは、溝呂木が組織する大日本人口調節審議会という殺人集団に3人の依頼をしてきたのだ。3人の名を電話帳から指定するブルッケンマイヤー。まず一人目は、満員電車内で和装の美人を痴漢した男が、女の後をつけてくる。声を掛けて振り向く女は眼帯をしている。眼帯を外すと、悲鳴を上げて絶命する男。また、夜の街を逃げている女がいる。松葉杖の男は、杖を女に向ける。女の悲鳴が響き渡る。
   古いシトロエンがボロアパートの前に止まる。部屋に入ってきて、母親の胸像に声を掛けている牛乳瓶の底のようなメガネを掛けた男の名は、桔梗信治(仲代達也)。大学で犯罪心理学の講師をしているらしい。家の中に彼を待っているマシュマロのお化けのような顔をした男がいる。桔梗に大日本人口調節審議会の間淵謙作という名刺を出す。審議会は、増加しすぎた人間の中から不要な者を選び出し殺すことを目的とした殺人組織だと説明し、桔梗を殺しに来たのだと言い、剃刀を挟んだトランプを投げつける。桔梗は倒れた拍子に、母親の胸像を結んだ紐を引っ張り、頭の上に落としてしまう。哀れ間淵は亡くなる。
   警察で、事件はないかと聞き込みをしている週刊ミステリーの記者の鶴巻啓子(団令子)。そこに、桔梗が人を殺したと自首してくる。警官と啓子を連れて部屋に戻ると死体は消えていた。その晩の出来事を聞く約束で食事をしている桔梗と啓子。桔梗のボロ車が盗まれる。しかし、全くスピードも出ず、エンコしてしまい、盗んだ大友ビル(砂塚秀夫)をすぐに捕まえる二人。車泥棒を黙っているかわりに、組織探しを手伝うことになった。ビルの知り合いで、裏稼業にくわしい人間のもとに行くが、彼らもそんな組織は知らないと言う。あっという間に二人を倒してしまった桔梗の子分となるビル。家に帰らない方がいいということになり、連れ込みホテルで一人シャワーを浴びている桔梗。浴室を出ると、ベッドに全裸の啓子がいる。契約書にサインをしてもらうのを忘れていたと言う啓子。万年筆がないという桔梗に、何もいらないと言う啓子。二人は一夜を共にする。桔梗の肩には大きな傷跡がある。
   その頃、溝呂木は、ブルッケンマイヤーに自白強要薬を使い今回の依頼が、クレオパトラの涙という名の、持ったものに悲劇が訪れると言う伝説のあるダイヤモンドに秘密があることを突き止めた。桔梗は、啓子のアドバイスで変装をする。あまりのダンディ振りに、ビルも一瞬分からなかったほどだ。地下鉄の新宿駅のホームで大日本人口調節審議会が何かを起こすという情報をビルが仕入れてきた。突き落とされた男を目撃する。その犯人は、蝙蝠傘に刃を仕込んだ武器を持つ70歳ほどの老人の殺し屋だった。危ういところを逆に男を倒す桔梗。
   三人に声を掛けてきた男がいる。日本スピリチュアリズム協会の青地という名刺を持った男(江原達治)は、桔梗に不幸な影があるので、会長に見てもらったらどうだと言うのだ。心霊術はまやかしだという桔梗に、だまされたと思って乗ってみようという啓子。結局、啓子とビルが受けてもらい、桔梗は、車のトランクに隠れていることになる。会長の小松弓江(川口敦子)が二人を催眠術に掛ける。桔梗の行先を言えと言われて、啓子は、桔梗を愛していると言い、ビルは車のトランクの中だと話す。青地が車に攻撃してきた、青地を車で轢いて助かる桔梗。しかし、啓子は行方不明になる。桔梗とビルの元に、啓子の殺されるとメモのある名刺を拾ったという女が現れる。眼帯をした女は、自分の車で拾った場所まで案内してくれると言う。ここらで拾ったという女が眼帯を外して桔梗を撃とうとする。しかし、桔梗は目の前でクラッカーを鳴らし、女は自分の手を撃って死ぬ。今際の際に富士の麓と言う。大日本人口調節審議会の溝呂木と名乗る男からバーに呼び出しを受け、拷問を受けている啓子を映した8mmフィルムを渡される。
   女の車にのって、富士に向かう二人。途中で車がエンストして困っている二人の女を拾う。彼女たちの行く先は山中湖畔のマウントフジというホテルだと言う。怪しみながらホテルまで二人を送る。降り際に一人の女の鞄の中身をばら撒き、中に「人口調節・・・」と書いてある封筒があった。ホテルのプールでは、寒い中水着の撮影会が行われている。その中に、先程の二人の女がいる。寒いので部屋に桔梗の部屋に行こうと言われる。そこに松葉杖の男が現れ、よかったら部屋の鍵を貸すと言う。桔梗は、その話に乗って見ることに。部屋に入り、抱いて身体を温めてくれという二人の女、ビルは女の荷物を改めると、封筒に書いてある団体名は違っていた。そこで、それぞれの女と抱き合う。そこに、松葉杖の男が襲ってくる。予期していた桔梗は逆襲して、捕まえる。男にナイフを突き付け運転させ、啓子は、自衛隊の演習場に捕らえられていると吐かせる。迫撃砲による爆破訓練の標的になっているトーチカの中にいいて、演習開始まであと少ししか時間がないのだ。なんとか、トーチカまで辿り着こうとするが、自衛隊員に阻止される。彼らを誤魔化してトーチカに入ると、啓子ではなく、ただのマネキンだった。トランシーバから溝呂木の声が聞こえてくる。すべてここで、溝呂木を殺すための策略だったというのだ。砲弾の飛ぶ中、なんとか脱走する桔梗とビル。
   新宿に戻るバスの中、二人の前に溝呂木が現れ、桔梗を精神病院に連れていく。肩の傷に埋め込まれているクレオパトラの涙というダイヤモンドを渡せと言われる。昭和15年8歳だった溝呂木はナチスドイツに派遣された少年団団員だった。300万ドルするというクレオパトラの涙をリヒャルト・ヒンケル博士がナチスから盗み出し、怪我をして運び込まれた桔梗の肩に埋め込んだのだ。しかし桔梗は、既にダイヤは取り出したが、ガラスの偽物だったと告げ、Zipガンを突きつけて啓子を解放しろと言う。そこに池野という溝呂木の助手が襲いかかる。彼は人間の3倍、ゴリラ並みの力をもった男だ。死闘の末、池野と溝呂木を倒す桔梗。啓子を助け出した。車の中で、抱き締めてほしいという啓子。抱き合いながら指輪に仕込んだ毒針を刺そうとする啓子。危機一髪胸に刺していた造花のカーネーションの中の毒ガスで逆襲する。啓子は溝呂木の娘だったのだ。啓子の亡骸を後に東京に戻る桔梗。
   ビルたちがいるバーに、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけあか抜けない服装の桔梗が現れる。ビルが兄貴と声を掛けると、今回の事件を解決した桔梗は、海外で気ままな暮らしをしている双子なのだと言う。弟は急に帰国し、自分を人間ドックに入れておいて、1週間後退院すると、本物のダイヤモンドを探しに再び旅に出たと言う。本当のはなしかどうか、首をかしげながら、去っていく桔梗を見送るビル。
   新宿ピカデリーで、スティーブン・ソダーバーグ監督『チェ 28歳の革命(34)』。64年ハバナで行われたアメリカ人ジャーナリストのゲバラへのインタビューでのやり取りと、同年12月、国連総会で演説を行うために、アメリカを訪れた時のエピソードを挟み込みながら進行していく。1955年、メキシコで、アルゼンチン人の医師エルネスト・“チェ”・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、バティスタからキューバを解放するというフィデル・カストロ(デミアン・ビチル)と会った。意気投合し、グランマ号に乗り込み、革命を起こすため、キューバにわたった・・・。
   失敗したなあ。スクリーンサイズが違っていて、別々の作品だと言われようが、この映画は、後編と一緒に見るべきものだ。前半見たところで、フィルムトラブルで、上映終了になって、では、また後日にと映画館の人に言われた気分。

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