昔からの友人に就職相談。一応スーツとネクタイ。一度行ったことがあったのに、なかなか見つからず、汗かく。昼飯食べ、 渋谷に出て、
シネセゾンで『ベティの小さな秘密』10歳のエリザベスは、みんなからベティと呼ばれることが子供扱いされているようで好きではない。姉は寄宿舎に入り、精神病院の院長と元ピアニストの母との間も上手くいっておらず、遂には母は出て行ってしまう。ベティは顔に痣のある転校生に優しくしたりするが、彼は彼女との秘密をクラス中の笑い物にする。ベティの心の支えは、父の病院から脱走したイヴォンを納屋に匿い、彼の面倒を見ることだけだ。10歳でも女なんだなあ。心を病んだ男と捨て犬を従者のように引き連れ、家出するベティは、立派にエリザベスなのであった。
シネマヴェーラで、63年日活吉村廉監督『アカシアの雨がやむとき』西田佐知子のこの曲は、昭和の歌謡曲の中で自分にとってベスト3に入る(ベスト3は10曲くらいあるが・・・)。クラブ歌手として出演している西田佐知子が良かった。映画としては浅丘ルリ子と高橋英樹コンビ。生真面目な新進画家がファッションモデルを山中湖で助けるが、実はボート上で彼女を暴行しようとしたカメラマンが事故死していた。カメラマンとファッションモデルの心中未遂として、彼女はマスコミや世間の関心のまとになるが・・というミステリーが始まるのかという冒頭は、何のことはない、二人の恋愛のきっかけに過ぎないというかなり乱暴なストーリー展開だったが(苦笑)、彼の将来のため、身を引くルリ子と、探した末彼女を忘れようと絵に打込む高橋英樹、更に西田佐知子と「アカシア~」の作曲をするピアニスト葉山良二(作詞はルリ子だ!!)を挟んでのすれ違いの辺りから、俄然テンポがよくなる。 スキャンダルでモデルを続けられなくなり、病気の母親との生活のために仕事を探し回るルリ子の姿が、またもや自分の境遇に重なり切ない・・・。って、もっと足を棒にして、仕事を探し続けろという教訓なのかもしれない(苦笑)。
70年三船プロ製作『待ち伏せ』三船敏郎、裕次郎、錦之助、勝新、日本映画衰退に対抗すべく、総出演。やはりスクリーンでの存在感は、今の役者とは圧倒的に違う。見せ場的には、三船、勝新、ルリ子の三人、裕次郎と錦之助は三人に良いところを譲っている感じ。やはり三船、勝新の殺陣は凄い。ただ、日本映画と役者たちのその後を知っているだけにやはり切ない。茶店の娘役の北川美佳は、三船美佳の母親なのだろうか、よく似ている。しかし、三船敏郎と比べると遥かに若い。三船美佳が思い切り年上の高橋ジョージと結婚したことが思い出される。
シアターTSUTAYAで気になっていた『芸者VS忍者』。ああ観るんじゃなかった(苦笑)。まあ何でもありだし、時代考証とか刀剣はとかいうのも野暮だし、自分もどれだけ知っているんだとも思うが、藤純子のお竜さん や今日の三船敏郎勝新太郎の後に見たのが圧倒的に失敗だった。多分DVDになってからPCのモニターか何かで観りゃよかった。殺陣師じゃなくてアクション監督しかいないことや、多分時代劇の衣装やっている人や、時代劇の出演経験のある役者が野村将希 (柘植の飛猿 from 水戸黄門(笑))以外入ってないだろうことを考えればしょうがないだろうが、今、時代劇らしいものを作れるスタッフと役者が本当にいなくなったことを実感する。
映画を観ながら、鯉口を切れー!とか、何だか町人の恰好なのに侍か?とか、おいおいそれじゃフェンシングだろ!とか、刀の血を拭いてから鞘に収めろー!とか、豹柄の毛皮かよ?とか、アイヌ民族に失礼だろ!とか、おいおいそれじゃ自分の指が落ちるだろ!!とか、舞を舞う武士だって沢山いたのだから、何も芸者にならなくたっていいだろ!!とか、帯くらいちゃんと締めろ!!とか、息つく間がない程突っ込みたくなって、見終わったら疲労困憊に。長澤奈央が、今度は、戦忍びの恰好で出演していて、『ロックンロール☆ダイエット』では、ハードロックギター弾いてたし、戦隊モノでデビューしたせいか器用だなあと感心(笑)。
とってもお手軽な『あずみ』、ウルトラローバジェットでも時代ものスウォードアクション作れまっせというところだろうか。どうせやるなら、どんどん作って、上達していって欲しい(笑)
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