2008年10月11日土曜日

10月10日

  阿佐ヶ谷ラピュタで64年松竹京都さむらいプロ五社英雄監督『三匹の侍(183)』丹波哲郎、平幹二朗、長門勇テレビ時代劇の映画化。三人とも若いから動きもよくていいなあ。アウトロー達が悪い侍をバッタバッタと成敗する。正に痛快娯楽時代劇。でもちゃんと映画になっている。
  65年大映増村保造監督『清作の妻(184)』吉田絃二郎原作新藤兼人脚本で、日露戦争当時の農村を舞台に極貧ゆえ呉服屋の隠居の愛人となりその遺産で故郷の村に戻ってきた娘(若尾文子)と村の模範青年(田村高広)との愛は、それを取り巻く閉鎖的な村人たちには受け入れられるものではなかった。人生に絶望し他者との関係を絶っている娘若尾文子の超然とした色気。虚無感に溢れ何も見ていないような目は、深い海の底のようだ。凄い話だな。増村若尾コンビと言われるようだが、この作品は新藤兼人の脚本も評価したい。日本の嫌らしい土着性を、本当に醜く描き出している。
  先日神保町シアターで観た小林正樹監督岸恵子主演『からみあい(185)』再見。やはり、モノクロのスクリーン美しい。傑作だ。
  有楽町で『おくりびと』観るつもりが、日にち間違えていた(苦笑)。帰ろうかとも思ったが、赤坂ままやで、元会社の後輩Kと飲む。Kが来るまでガラガラだった店が、直前に混雑率120%に。まあその前からご機嫌に酔っ払い、更に絶好調に。帰宅のエネルギーがかなりヘビーな状況に。

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