2008年8月19日火曜日

南明奈、浅尾美和、岡本玲、木ノ内みどり、清水由紀、中村静香、佐藤藍子、水野美紀、紗綾。オールジャンルアイドル大集合。

  朝から大門の歯医者。ここは歯科衛生士の女の子レベル高く、南アッキーナと浅尾美和を足し、聡明そうでしっかり者の長女タイプ(全くの妄想(苦笑))に、フジテレビ入局頃の河野景子を思わせる正統派美人が加わる。『下の歯はよく磨けていますが、上の奥歯の隙間、気をつけて下さいね』と叱られると嬉しい(笑)。手鏡を持って見て貰えますかと言われると手鏡教授になった気分だ。都内は歯科医院の過当競争らしいが、ポイントは、都心部には歯科衛生士の可愛い女の子、郊外には、若くてイケメンな歯科医というところか。ビジュアル第一の世の中だなあ。
  それから渋谷に出て今日も映画三昧。ル・シネマで『コレラの時代の愛』。ガルシア=マルケスの三大長編のひとつが原作。インパクトのあるタイトルだ。50年以上(私の年齢より長い)、一人の女性を思い続ける男の話と聞くと、純愛譚のような気もするが、ストーカー的というか偏執狂的だ。その間に622人の女性と関係を持ち、全員の記録をとっているのだから、純愛でもなんでもないと思うが(笑)。まして、『ノーカントリー』の殺し屋バルデスが演じているのだから、誰でも怖いと思うよなー。スペイン語圏では、名優と言われても、『ノーカントリー』で意識した人間にとっては、ただの超キモいやつ・・・。久し振りにガルシア=マルケス読むかな。
 引き続き、Q-AXで岡本玲の『憐-REN-』うーん。角川スニーカー文庫の原作のせいなのか、脚本なのか、主人公が未来で殺人を犯して現代に送られ、女子高生として生活しているが、学校内と家庭内でしか他者から認識されないという刑罰を受けているという設定を納得させる展開が、余りに無さすぎる。岡本玲が二人で暮らしている祖母に、『私は未来からやって来て、孫に成り済ましてお婆ちゃんを騙しているの!』 とヒステリックに、学校から帰るたびに叫んで、告白されても、老人でなくても理解しようがないというか、この子は頭がおかしくなったとしか思えないだろ。そんな頭のおかしい孫を、優しく見守るおばあちゃん役が、僕らのマドンナ宮下順子。何だかなー、自分の高校時代から30年以上経ったんだからしょうがないか。でも、女子高生の孫が、『このクソ爺が!!くたばりやがれ!!』と自分を呼ぶのは、かなり悲しい。映画は、河原で首吊ったクラスメートの女子も、ヒロインが刺し殺したボーイフレンドも、翌日学校に行けば、何もかもなかったことでメデタシ、メデタシ。最後に出てくるカレンダーの年号は 2008年昭和85年。パラレルワールドなんだろうが、昭和天皇は不老不死か。学校内のタイムトラベルものとして、NHK少年ドラマシリーズの『タイムトラベラー』、あるいは、その後の『時を駆ける少女』(まあ、どっちも一緒だが)に比べると、かなり無理矢理な話。更に、プロジェクター上映のせいか、かなりスクリーン暗く、それでなくとも、夜のシーンばかりで、全体的に光量の足りない映像が、ちょっと自主制作映画的で淋しかった。 愛流通センターに匹敵する。アイドルビデオでないだけ、盛り上がらない。
  ユーロスペースで『それぞれのシネマ』『881歌え!パパイヤ』。『それぞれ~』は、60回を迎えた2007年カンヌ映画祭を記念して各国の監督何十人かが映画、映画館をテーマに短編を撮ったもの。それぞれおもしろかったが、独立戦争や内乱続きで、ようやく平和が訪れて一年にしかならないコンゴで、子供達に戦争映画を見せるという、ある意味かなり悪趣味なヴェンダースのドキュメンタリーの、実体験の悪夢を見せられる子供たちの、輝きが全く無く絶望的な眼差しを忘れることは出来ないだろう。映画や映画館に関するちょっといい話大集合に、冷水を浴びせかけられた後味の悪さ。確かに、スクリーンの向こう側の話ではない子供たちにとって、映画は何の救いにもならない。すぐあとが、チェン・カイコーのチャプリンと中国の子供たちの、ちょっと切ない話だけに、ヴェンダースがずるいのか、編者の狙いが狡猾なのか、フランス人の皮肉なのか。『歌え!パパイヤ』は、シンガポールで旧暦の7月に、街中で開かれる、帰ってきた魂を慰めるための歌台という歌謡ショーを舞台に、パパイヤ・シスターズという二人組の女の子の話。リトルパパイヤ役のチャン・ツィイーと木之内みどり似で、身体が弱いピンクレディーでいうケイちゃん役の、はかない人生に泣けた。
  更にQ-AXレイトショー『ハード・リベンジ・MILLY』『THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』。『女子高生~』は、仮面ライダーが女子高生だったらというパロディ的作品、いやリスペクト作品、というか妄想作品。美少女クラブ31の女の子。いつのまにやら31に。AKB48といい、世の中のインフレは加速する。予告編の上映で、あのコッポラが、スピルバーグ&ルーカスのインディアナ・ジョーンズばりに『ニッポンノーミナサン。ワタシハ、フランシス・コッポラデス。ワタシニデンワ、シテクダサイ』スタイリー的ビデオコメント(スタイリーのCM、今や誰も知らないだろうな)がガラガラの劇場で流れているのは、スピルバーグ&ルーカスはともかく、あのコッポラ!!余りに切ない。本日一番胸を打つ。そうそう『ハード・リベンジ~』今や癒し系女優のようになってしまった、羊の皮を被った狼、いや虎であるJAC出身アクション女優の水野美紀。かなり気合い入って、『ジャージの二人』とは、かなり顔も痩せてアクション炸裂。というところだが、もう少し話に奥行きがあったほうがよかったのでは。二本とも50分、当然続編を考えているんだろうが、中味膨らませられなかったので、無理矢理各話完結で、その都度、話を捻り出す場当たり的なシリーズのようだ。片腕マシンガールみたいにネタを出し惜しみしないで、ガンガン盛り込んだ方が面白いし、せっかく悪役含め脇の登場人物いいキャラクター揃いなのに、みんな殺しちゃったから、続くと言われても、もうリベンジ出来ないだろう。ひょっとして、リビングデッドか甦りで、続編が作られたりじゃないだろうな。何度ばらしても、毎回復活する無限地獄。音楽が吉田光となっていたが、あのデルジュベットのギタリスト、吉田光だろうか。表の顔は喫茶店のマスター役で、大口広司。渋っいなー。

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