2008年8月18日月曜日

永作博美が出ていると何でも良く見えてずるいなあ。

  六本木シネマートで『胡同の理髪師』『私たちの生涯最高の瞬間』『スターシップトゥルーパーズ3』『胡同~』北京に住む93歳の実在の理髪師を、本人が演じて撮ったドキュメンタリー的ドラマ。12歳から理髪師になりキャリア80年。自分の歳から、あと40年以上の人生。多くは望まず、ただ過度に我慢し過ぎず生きる素晴らしき老人。他者に依存し過ぎないが、他者を見る眼差しは温かく、愚痴も他人の悪口は言わない寡黙でありながら、言うべきことははっきり言う頑固爺。若者に昔のことを聞かれても、忘れてしまったと言いながら、実は自分の人生について語るべきものを持っているチンさん。自分はどんな年寄りになれるだろう。剃刀を皮で研ぐシャーシャーと髭を剃る時のカリカリ言う音が床屋のシズルだな。どちらも、最近聞こえなくなってしまったが。
   『私たち~』は、アテネ五輪で銀メダルを取った韓国女子ハンドボールの実話映画。初めてハンドボールものの映画を観た。世界で唯一ということはさすがにないだろうが。私は、中学時代何の因果が、ハンドボール部に入ってしまい。今と同じ身長で40KGほど痩せていてひょろひょろしていたのを見込まれてキーパーに。強くもないチームなのに、練習だけは厳しかった。死ぬほど練習してもたいして強くならなかった。大変なつもりだったが、努力が全く足りなかったか、素質が全くなかったのか、多分両方だったんだろう。夏休みは、兎跳びやら水を飲まないなど当時の常識は現代の非常識。シゴキ、鉄拳制裁、スポ根漫画のような感じだったなあ。なんてひときわ懐かしく、思い入れありながら、当時も現在も全くマイナーなスポーツ。アテネの決勝は凄い死闘だったんだな。この試合で韓国にハンドボールブームが起きたそうだ。日本が参加してようがしてまいが、北京五輪のハンドの試合は放送してないだろうな。せっかく国際映像があるんだろうし、日本にも各国から来ている人間も多いのだし、日本の選手が出ている出ていないに関わらず、もっとマイナーなスポーツの放送をガンガンやればいいのになあ。全く日本国内の競技人口がないスポーツはあるまいに。デジタルBSあれだけありながら、地上波、衛星派限らず、人気アスリートが出場する一部の競技を、何度もリピートしてオンエアしている。 まあ、それが一番手間もかからず、安上がりなんだろうが。視聴者がテレビを見ていて分かる程度のことしか、それも海外の選手名や、ルールなど間違えながら(笑)しか話せないアナウンサーなんて要らないから、競技人口を増やすつもりで誰にでも分かるように話ことを条件に、その競技の関係者に説明だけさせればいいような気がするし、競技がマニアックであればマニアックであるほど、クライアントもそれなりに、出てくるような気もする。放送通信融合を待たないと駄目なのか、あるいは放送ビジネスが駄目になる2,3年後を待たないといけないのか。まあどちらにせよ、次のロンドン五輪の時には、結論が出ているということか(笑)
   『スターシップ』はバーホーベンの1を観た時のインパクトはなかなか超えられないものがある。待望のマローダーも今となってはという感あり。バグス達も、スターシップトゥルーパーズ以降みんな真似しちゃったから、目新しさは全くない。原作含めオリジナルなのに。シリーズの難しさ感じながら、テーマ曲を一緒に歌う程楽しんでいたのでした。
  更に新宿シネマートに移動して、永作博美の『同窓会』笑って泣けるウェルメイドなコメディー目指したんだろう。伏線というより勘違いの話という前置きがあまりに何度も、分かりやすく繰り返されるし、どんでん返しのアイディアが普通過ぎて、ちょっと痛い感じになっている。しかし永作ファンとしては、最近小悪魔キャラばかりで食傷気味なので、彼女へのオマージュのように可愛さ満載で堪能、大満足!コメディーとしても、後ろのF2二人組が泣いて笑っていたので、世の中的にはこういうものなのかもしれない。なんだか、最近の邦画は、テレビドラマを、ちょっと丁寧に作りましたというものが多い感あり。

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