それから、大手町のクリニック。糖尿病の経過観察だが、もう、随分血糖値も、血圧も正常値、まあ、毎月が、一月半に一回になり、隔月にと言われる。先日のエコーの結果は、脂肪肝ですが、血液検査はかなり改善されていますねということだったが、太っている人は、膵臓が見られないので、CTやりましょうと言われる。
池袋新文芸坐で、鮮烈なる東映'50s~'70s。
65年東映京都沢島忠監督『いれずみ判官(527)』
天保十三年一月末の ある夜、深川木場にある足場から南町奉行配下本所深川方与力、梶川三五郎(栗塚旭)が落ちて亡くなった。月番の北町奉行遠山左衛門尉(鶴田浩二)は、自殺と判断した。明けて二月、南町奉行鳥居甲斐守(佐藤慶)の担当であり、非番の北町奉行遠山左衛門尉は、木場人足金四郎と名乗って木場に潜り込んだ。
近江屋の人足頭のグズ安(遠藤辰雄)は、権力を傘に人足たちに暴力を振るうだけでなく、工賃をネコババしていたことがバレて、近江屋仁平(原健策)に、クビを言い渡される。折しも、日光東照宮改築普請の入札が控えており、人徳、実績ともに近江屋が確実だと人足たち誰もの噂であったが、難波屋太佐衛門(阿部九州男)も密かに狙っていた。
ある夜、木場では人足たち相手の賭場が開かれていた。久しぶりの賭場で、摺ってしまう金四郎。そこに町方たちがやってくる。間一髪のところを、病み夜鷹のおしの(南田洋子)に助けられる金四郎。お礼に遊んで行きなというおしのだが、素寒貧の金四郎は、酒一杯奢ることもできない。呆れたおしのは、自分が奢ってやると言って、夜泣きうどん屋の幸吉(藤山寛美)の屋台に連れていく。幸吉と妹のお加代(藤純子)は、上方で喰いつめて江戸に下ってきた。しかし、何の充てもなく出てきた二人に生活の糧など無かった。偶然知り合った近江屋は、お加代に店の下女中の仕事を世話し、幸吉には屋台を貸してくれたのだと言う。幸吉の上方風の味付けを喜んでくれた近江屋に、2年間、欠かさずに饂飩を届けているという。
今日も、幸吉は饂飩を持って近江屋に向かった。幸吉は、木場で、近江屋仁平に出会う。しかし、既に近江屋は刺殺されている。そこに、南町奉行所筆頭与力兼田軍次(天津敏)が現れ、幸吉を近江屋殺しの下手人として捕縛した。大番屋で厳しく自白を迫られる幸吉。大恩ある近江屋さんを殺すなんて絶対ないと否定する幸吉だが、兼田に作られた書面に、無理矢理爪印を押されてしまう。南町奉行の月番のうちに、鳥居甲斐守は自白を証拠として死罪を宣告、老中水野忠邦(内田朝雄)の承認も受けた。
近江屋の死により、東照宮改築は難波屋の手に落ちた。グズ安は、さっそく難波屋の法被を着て、得意げに人足たちに菰酒を振舞っている。一方、源兵ゑ長屋では、家主の源兵衛(田中春男)が、人殺しの妹は長屋に置いておけないと言っている。お加代は、兄さんは近江屋さんを殺すことなどあり得ないと言うが、源兵衛は、自分の長屋から人殺しが出たなんて世間様に申し訳ないと冷たく言う。長屋の住人たちは、お加代のことが好きな木場人足の与吉(河原崎長一郎)や、座頭の宅市(芦屋雁之助)をはじめ、全員が幸吉とお加代の味方だ。そこに、金四郎が現れ、幸吉の無実を必ず晴らすと誓う。
梶川三五郎の墓前に、妻のお藤(桜町弘子)がいる。少し前に現れた小春(南田洋子)が手向けていた花を憎々しげに捨て、芸者風情の花など、梶川家には汚らわしいと言う。三五郎は、低い身分であったが、梶川家に婿入りしたのだ。武士でありながら、自殺したことで、梶川家が廃絶されたことの恨み言を語るお藤。帰宅したお藤は、辺りを窺い、裏の土蔵に入る。そこの二階には、お藤の弟で狂人となって廃嫡された清次が幽閉されている。お藤は夫の三五郎を罵りながら、寵愛する弟のためなら、何でもすると誓う。しかし、空気を入れ替えるつもりで開けた窓から覗いている病み夜鷹のおしのの眼がある。慌てて後を追うお藤。 普請奉行榊原備前守(徳大寺伸)に難波屋太佐衛門は、賄賂を贈っていた。20万両の予算のうち、2万両をキックバックし、更に1万両寄越せと言う備前守。勿論、備前守の先には、鳥居甲斐守、水野忠邦がいる。兼田軍次からの報告で、遠山左衛門尉が、金四郎として深川木場に潜り込んでいることを知って、消せと命ずる甲斐守。忠邦も老中隠密坂崎(楠本健二)に同様の指図をする。
死罪の沙汰が下った幸吉。お加代の姿が源兵衛長屋から姿を消した。源兵衛初めみな必死に探すが見つからない。大川に入って行くお加代の姿がある。その光景を見ている村上新次郎(大木実)。源兵衛長屋にいた金四郎のもとにちょっと、来てもらえないかという使いがある。不審に思いながら、同行すると、橋を渡っている途中、向こうから来た竹屋が、突然金四郎に襲いかかる。次々に飛んでくる竹槍をかわし、追い払う金四郎。使いの者にドスを突き付け、誰に頼まれた?!と迫る金四郎。
案内されたところに、村上新次郎がいる。新次郎と金四郎は、同じ旗本部屋住み時代からの友人だった。新次郎は、大川に身投げしたお加代を助け医者に見せていた。安心した金四郎と酒を酌み交わす新次郎。
東照宮改築の木材の積み出しが始まった。金四郎は、お藤がその場に現れたのに気が付く。お藤は、難波屋を呼び、梶川が残した書置きに、難波屋が、普請奉行の榊原備前守に、入札前に1千両、その後二万両の賄賂を贈った事実が書かれていると脅す。そのやりとりを、小春が聞いている。お藤が帰宅すると、家の中は梶川の書置きを探したのか、荒されている。こんなところに隠しているわけはないのにと鼻で笑うお藤。土蔵に入って行くお藤の後をつけた小春は、気絶させられる。その後に入って行った金四郎も同様だ。
土蔵で縛られている金四郎。必死に縄を切ろうとしているが、かなり厳重に縛られている。その頃、水野忠邦のもとに、難波屋、備前守、甲斐守、坂崎が集まっている。たかが女一人、どうにでもなるだろうと言う甲斐守。また、お藤の元に金四郎が捕らえられているという隠密からの情報に、ここで殺してしまえと忠邦。
(阿部九州男)梶川三五郎(栗塚旭)おしのお藤(桜町弘子)
沢島忠にとっては、全く満足できない作品らしいが(「沢島忠全仕事 ボンゆっくり落ちやいね」)、決して悪くない。確かに、全体の流れは、ギクシャクするかもしれないが、最近のなんちゃって時代劇映画ばかり見させらて育った自分の世代には、沢島忠監督をちゃんと見ない限り、まだまだと反省してしまう。
63年東映京都マキノ雅弘監督『次郎長三国志(528)』
遠州秋葉神社、清水の米屋の倅で長五郎こと次郎長(鶴田浩二)は、神社境内の山博打で馬定(加藤浩)のイカサマに引っ掛かって裸になっていた尾張名古屋の桶屋の鬼吉(山城新伍)を助ける。すっかり次郎長に惚れ込んだ鬼吉は、次郎長の子分になると決め、喧嘩でぼろ切れのようになった着物を預ける。
清水大熊一家の堺吉(堺駿二)は、笠を被ったままの見かけない渡世人が現れて仁義を切り始めて困った。江尻の大熊(水島道太郎)が不在だと言うと、妹のお蝶(佐久間良子)に仁義を切る。実は二年前に夫婦約束をして旅に出ていた次郎長がふざけていたのだ。嬉し涙のお蝶。
寿々屋の二階で、江尻の大熊と叔父貴の和田島の太左衛門(香川良介)に向かいあっている。二年旅をして、やくざとなったという長五郎。裏稼業、覚悟はあるだろうなと言われ肯くと、二人とも認めてくれた。じゃあ、一杯やるかというと、旅に出てからさっぱり酒は止めたと長五郎。かって清水にいた時の長五郎は、酒を飲んでは暴れて手がつけられなかった。清水を出るときに、お蝶と約束した酒を止めるという約束を守っていたのだ。そこに、鬼吉が駆け付ける。男に惚れて子分になりに来たという。お蝶に紹介する次郎長。ぼろぼろの鬼吉の着物は、お蝶によって繕われていた。
鬼吉は、寿々屋の看板娘お千(藤純子)に一目惚れ。寿々屋の向かいにある桶由(阿部九州男)に、住込み職人として押し掛ける。しかし、お千が気になって、仕事をしている風はない。
馬定は秋葉神社の一件を根に持ち、客分の関東綱五郎(松方弘樹)を喧嘩口上の使者にした。喧嘩口上の使者を無傷で帰すのが仁義だったが、ほとんどの場合は血祭りに上げられる命がけの仕事である。次郎長は、綱五郎に手を出すなと止めた上で、返事の使者を使わせると答えた。鬼吉は、桶由に走り棺桶を背負い、美保の松原まで走る。次郎長は、お千から預かったという赤い簪を鬼吉に渡したので、千人力だ。簪は、次郎長が近くの小間物屋で買ったものだ(笑)。鬼吉は、張りきって、喧嘩を受けるという次郎長の口上を伝える。馬定は、鬼吉を叩き斬れと言うが、綱五郎は、拳銃を撃ち、自分を無事に帰した次郎長への義理があるので、手出しはしねえでくれと言って、助っ人両を返す。そこに、次郎長と、助っ人の大熊一家が到着する。綱五郎は、次郎長に惚れこみ、寝返る。
綱五郎を連れて、鬼吉は寿々屋に出かける。自慢げにお千を紹介する鬼吉に、俺が奢るから飲もうと綱五郎。綱五郎は、お千から貰ったと鬼吉が思いこんでいる簪を売って飲み代を作っていたのだ。喧嘩になったところに、一人の侍が現れ、その喧嘩を買うと言う。次郎長の子分だと聞くと、お前らでは相手にならないので、親分を呼べと言う。次郎長は、訳が分からないまま、駆け付け、侍と向かい合う。その男の槍は、なかなかのものだった。 次郎長も冷や汗を掻き、周りの者たちも手に汗を握っていると、突然男は笑いだし頭を下げた。次郎長の剣の師である三州小川武一の紹介で訪ねてきた伊藤政五郎(大木実)だと名乗る。俺を試すとは人が悪いと言いながらも、客人として迎える。しかし、そこに、政五郎の妻のぬい(小畑絹子)がやってきた。政五郎は、ついてきてくれたのだと感激をする。政五郎は足軽の身分だったが。剣の力で、伊藤家に婿入りした。更に励み、槍では免許皆伝、藩内では無敵な存在となったが、低い身分の出を同輩たちから侮辱され、つくづく武士が嫌になって出奔したのだ。しかし、ぬいは、家を捨てられないと泣く。その夜酔い潰れ、黒田節を歌う政五郎の姿がある。髷を落とし、次郎長に子分にしてくれと言う政五郎。
次郎長の叔父貴、和田島の太左衛門(香川良介)と、甲州津向の文吉(原健策)の出入りである。次郎長は、叔父貴の助っ人として参加しようとしたが、政五郎は、この喧嘩の仲裁に入って男を上げろと言う。まだ、駆け出しの自分は、そんな器ではないと一度は断る次郎長だが、次郎長の肝次第だと懇願する政五郎に、子分、鬼吉、綱五郎、政五郎に命を預けろと言って、仲裁を買って出る。双方の言い分を聞くと、甲州の三馬政(中村錦司)が、お互いの悪口を伝えて、仲違いをさせていたことが判明する。三馬政を捕まえ、文吉の元に突き出す次郎長。喧嘩の場所であった河原にいた、喧嘩好きの生臭坊主、法印の大五郎(田中春男)がいつのまにやらついて来ている。
この件で、次郎長は男を上げた。しかし、お上から追われることになる。寿々屋の二階で手打ちをした和田島の太左衛門と、甲州津向の文吉の二人の親分を無事に逃がすと、捕り方たちの中に飛び込んでいく次郎長一家たち。
次郎長たちの後を、法印の大五郎が着いてくる。汚く臭いので、皆困り顔だ。来る者は拒まない次郎長は仕方なしに認める。雨宿りに、法印の大五郎が案内した荒れ寺で一泊すると、翌日外が騒がしい。まだ、若い男女が、二人組のヤクザに追われている。仇討だと言う。若者が、ヤクザに仇討しようとして、帰り討ちにあっているのかと次郎長たちは思ったが、逆で、若者の増川の仙右衛門(津川雅彦)は、叔父の仇で、赤鬼の金平の身内の源右衛門を斬ったため、逆に、その兄弟分の比奈の民蔵(和崎俊也)力蔵(神木真寿雄)兄弟に又仇として狙われていたのだ。連れの少女は妹かと思うとおきぬ(御影京子)と言い、二人で駆け落ちしてきたと言う。
沼津に着いた次郎長は、子分たちに、兄貴分がやっている駿河屋と言う料理屋で、豪勢に行こうと言う。しかし、目抜き通りにあった筈の駿河屋は、場所も変わり寂れて、営業もしていないようだ。兄貴分の佐太郎(藤山寛美)お徳(千原しのぶ)夫婦は、それでも次郎長たちを歓迎する。お徳は、残った数枚の着物を持って、売りに行く。兄貴分夫婦の窮状を察した次郎長は、財布を佐太郎に渡し、お徳含め内緒にし、今日の飲み代と、明日の草鞋銭にしてくれと言う。
軽いフットワークで魅せてしまうマキノ雅弘。今日の2本は、時代劇映画に関して、自分は全然観ていないと思い知らされる。結局今日も、このブログを書きながら飲んでいると、止まらない。
ある夜、木場では人足たち相手の賭場が開かれていた。
今日も、幸吉は饂飩を持って近江屋に向かった。幸吉は、木場で、近江屋仁平に出会う。しかし、既に近江屋は刺殺されている。そこに、南町奉行所筆頭与力兼田軍次(天津敏)が現れ、幸吉を近江屋殺しの下手人として捕縛した。大番屋で厳しく自白を迫られる幸吉。大恩ある近江屋さんを殺すなんて絶対ないと否定する幸吉だが、兼田に作られた書面に、無理矢理爪印を押されてしまう。南町奉行の月番のうちに、鳥居甲斐守は自白を証拠として死罪を宣告、老中水野忠邦(内田朝雄)の承認も受けた。
近江屋の死により、東照宮改築は難波屋の手に落ちた。グズ安は、さっそく難波屋の法被を着て、得意げに人足たちに菰酒を振舞っている。一方、源兵ゑ長屋では、家主の源兵衛(田中春男)が、人殺しの妹は長屋に置いておけないと言っている。お加代は、兄さんは近江屋さんを殺すことなどあり得ないと言うが、源兵衛は、自分の長屋から人殺しが出たなんて世間様に申し訳ないと冷たく言う。長屋の住人たちは、お加代のことが好きな木場人足の与吉(河原崎長一郎)や、座頭の宅市(芦屋雁之助)をはじめ、全員が幸吉とお加代の味方だ。そこに、金四郎が現れ、幸吉の無実を必ず晴らすと誓う。
梶川三五郎の墓前に、妻のお藤(桜町弘子)がいる。少し前に現れた小春(南田洋子)が手向けていた花を憎々しげに捨て、芸者風情の花など、梶川家には汚らわしいと言う。三五郎は、低い身分であったが、梶川家に婿入りしたのだ。武士でありながら、自殺したことで、梶川家が廃絶されたことの恨み言を語るお藤。帰宅したお藤は、辺りを窺い、裏の土蔵に入る。そこの二階には、お藤の弟で狂人となって廃嫡された清次が幽閉されている。お藤は夫の三五郎を罵りながら、寵愛する弟のためなら、何でもすると誓う。しかし、空気を入れ替えるつもりで開けた窓から覗いている病み夜鷹のおしのの眼がある。慌てて後を追うお藤。
死罪の沙汰が下った幸吉。お加代の姿が源兵衛長屋から姿を消した。源兵衛初めみな必死に探すが見つからない。大川に入って行くお加代の姿がある。その光景を見ている村上新次郎(大木実)。源兵衛長屋にいた金四郎のもとにちょっと、来てもらえないかという使いがある。不審に思いながら、同行すると、橋を渡っている途中、向こうから来た竹屋が、突然金四郎に襲いかかる。次々に飛んでくる竹槍をかわし、追い払う金四郎。使いの者にドスを突き付け、誰に頼まれた?!と迫る金四郎。
案内されたところに、村上新次郎がいる。新次郎と金四郎は、同じ旗本部屋住み時代からの友人だった。新次郎は、大川に身投げしたお加代を助け医者に見せていた。安心した金四郎と酒を酌み交わす新次郎。
東照宮改築の木材の積み出しが始まった。金四郎は、お藤がその場に現れたのに気が付く。お藤は、難波屋を呼び、梶川が残した書置きに、難波屋が、普請奉行の榊原備前守に、入札前に1千両、その後二万両の賄賂を贈った事実が書かれていると脅す。そのやりとりを、小春が聞いている。お藤が帰宅すると、家の中は梶川の書置きを探したのか、荒されている。こんなところに隠しているわけはないのにと鼻で笑うお藤。土蔵に入って行くお藤の後をつけた小春は、気絶させられる。その後に入って行った金四郎も同様だ。
土蔵で縛られている金四郎。必死に縄を切ろうとしているが、かなり厳重に縛られている。その頃、水野忠邦のもとに、難波屋、備前守、甲斐守、坂崎が集まっている。たかが女一人、どうにでもなるだろうと言う甲斐守。また、お藤の元に金四郎が捕らえられているという隠密からの情報に、ここで殺してしまえと忠邦。
(阿部九州男)
沢島忠にとっては、全く満足できない作品らしいが(「沢島忠全仕事 ボンゆっくり落ちやいね」)、決して悪くない。確かに、全体の流れは、ギクシャクするかもしれないが、最近のなんちゃって時代劇映画ばかり見させらて育った自分の世代には、沢島忠監督をちゃんと見ない限り、まだまだと反省してしまう。
63年東映京都マキノ雅弘監督『次郎長三国志(528)』
遠州秋葉神社、清水の米屋の倅で長五郎こと次郎長(鶴田浩二)
清水大熊一家の堺吉(堺駿二)は、
寿々屋の二階で、江尻の大熊と叔父貴の和田島の太左衛門(香川良介)に向かいあっている。二年旅をして、やくざとなったという長五郎。裏稼業、覚悟はあるだろうなと言われ肯くと、二人とも認めてくれた。じゃあ、一杯やるかというと、旅に出てからさっぱり酒は止めたと長五郎。かって清水にいた時の長五郎は、酒を飲んでは暴れて手がつけられなかった。清水を出るときに、お蝶と約束した酒を止めるという約束を守っていたのだ。そこに、鬼吉が駆け付ける。男に惚れて子分になりに来たという。お蝶に紹介する次郎長。ぼろぼろの鬼吉の着物は、お蝶によって繕われていた。
鬼吉は、寿々屋の看板娘お千(藤純子)に一目惚れ。寿々屋の向かいにある桶由(阿部九州男)に、住込み職人として押し掛ける。しかし、お千が気になって、仕事をしている風はない。
馬定は秋葉神社の一件を根に持ち、客分の関東綱五郎(松方弘樹)
綱五郎を連れて、鬼吉は寿々屋に出かける。自慢げにお千を紹介する鬼吉に、俺が奢るから飲もうと綱五郎。綱五郎は、お千から貰ったと鬼吉が思いこんでいる簪を売って飲み代を作っていたのだ。喧嘩になったところに、一人の侍が現れ、その喧嘩を買うと言う。次郎長の子分だと聞くと、お前らでは相手にならないので、親分を呼べと言う。次郎長は、訳が分からないまま、駆け付け、侍と向かい合う。その男の槍は、なかなかのものだった。 次郎長も冷や汗を掻き、周りの者たちも手に汗を握っていると、突然男は笑いだし頭を下げた。次郎長の剣の師である三州小川武一の紹介で訪ねてきた伊藤政五郎
次郎長の叔父貴、和田島の太左衛門(香川良介)と、
この件で、次郎長は男を上げた。しかし、お上から追われることになる。寿々屋の二階で手打ちをした和田島の太左衛門と、甲州津向の文吉の二人の親分を無事に逃がすと、捕り方たちの中に飛び込んでいく次郎長一家たち。
次郎長たちの後を、法印の大五郎が着いてくる。汚く臭いので、皆困り顔だ。来る者は拒まない次郎長は仕方なしに認める。雨宿りに、法印の大五郎が案内した荒れ寺で一泊すると、翌日外が騒がしい。まだ、若い男女が、二人組のヤクザに追われている。仇討だと言う。若者が、ヤクザに仇討しようとして、帰り討ちにあっているのかと次郎長たちは思ったが、逆で、若者の増川の仙右衛門(津川雅彦)は、叔父の仇で、
沼津に着いた次郎長は、子分たちに、
軽いフットワークで魅せてしまうマキノ雅弘。今日の2本は、時代劇映画に関して、自分は全然観ていないと思い知らされる。結局今日も、このブログを書きながら飲んでいると、止まらない。
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