2009年1月15日木曜日

寒いなあ。

   今日も朝から丸の内のクリニック。今回は栄養指導、なかなか美人の栄養士、朝から幸福感に包まれる(笑)。30分があっという間だ。寂しい。浜松町の歯医者で、昨日歯を抜いた後のチェック。
   渋谷シネマヴェーラで、官能の帝国ロマンポルノ再入門2
   77年日活長谷部安春監督『レイプ25時 暴姦(19)』。深夜のガソリンスタンド、毎日に退屈しきった若い男(塚田末人)が、閉店の準備をしながら、ハンバーガーを食べている。そこに怪しい男の二人組がやってくる。もう閉店ですというが、人を探していると勝手に入り、店内を調べ帰っていく。男たちが帰ると、男(石山雄大)が現れる。男が金を崩してくれというので、金庫を開けると、中の金を奪おうとしたが、大した金額は入っていない。オーナーが、集金にくるからと言い訳をする若者。外を見ると、男を追いかけていた男たちの車がある。ガソリンスタンドの車で男と若者は逃走する。途中で男たちをまき、住宅街に車を止める。目の前の屋敷の2階に、バレリーナのルリ子(山科ゆり)がいる。男は、部屋に忍び込み、ルリ子をレイプする。若者は、男を手助けすることしかできなかった。
  その日以来、ときどき男はガソリンスタンドに現れ、若者に運転させ、ホステスをレイプしたり、金を盗んだり欲望のまま行動している。ある時、男は、探していた男たちに捕まった。三人はハードゲイの関係らしい。潰れた映画館に男を連れ込むと、三人の中で一番若い男が男をトイレに誘い、自分を愛してくれと迫ってきた。男は、隙をみて叩きのめして逃走した。ガソリンスタンドの若者は、徐々に、自分の衝動を抑えられなくなっていく。郊外でカップルを襲撃し、男を叩きのめしたあと、女に暴行する。徐々にその行為から逃れられなくなっていった・・・。
   廃墟の映画館が自分がよく通っていた映画館に酷似しており、当時びっくりした覚えがある。暴力的に従属させる人間関係は、ほとんど嫌悪感を覚えてしまうので楽しめないのは、当時も今日も一緒。しかし、そういう要素が全くない人間は稀有だ。理性云々ではなく、幸い、何か精神的に追い込まれている時に目にしないですんでいるといことなのかもしれない。
   88年にっかつ石井隆監督『天使のはらわた 赤い眩暈(20)』。看護婦の名美(桂木麻也子)はカメラマンの健二(小林宏史)と同棲している。夜勤続きの名美は、ある晩空室の筈の病室のナースコールに呼ばれ患者に暴行されそうになる。やっとのことで逃げ出し、その日は早く上がった。帰宅すると、健二はモデルの女を連れ込んでいる。健二が女に、ただの同棲で結婚するつもりはないと言うのも聞いてしまい、家を飛び出す名美。証券会社の営業マン村木哲郎(竹中直人)は、顧客の資金に多額の穴を空けてしまい、脅しの電話で妻は実家に帰り、会社からも追及されていた。村木が立ち寄りそうな場所には電話がじゃんじゃん掛かってくる。今いるバーにも電話が鳴り続ける。ママ(泉じゅん)に居留守を頼み、ママに迫っている。家に帰ると会社の重役からクビだと言う電話がかかる。今まで、相当な儲けを会社にも顧客にも揚げさせてやった筈だ。村木は、重役に文句を言おうと変装し、非常階段で駐車場に。車のスピードが上がった所で、飛び出して来た女をはねる。全く動かない名美を殺してしまったと思い込み、車に乗せて走り出す村木。会社に乗り込むどころでなくなり。横須賀方面に車を走り出す。会社に電話をすると後輩が出て警察に出頭した方がよいと言う。途方にくれ車を止める。死んだと思っていた名美は、気を失っているだけだ。捨て鉢な気持ちで、名美の手を縛り、身体をもてあそぶ村木。意識を取り戻した名美は、車から逃げ出す。追いかける村木。二人は、学校だったらしい廃墟に入り込む。そこで、名美に追いつく村木。名美は廃材で村木を殴り続ける。絶望のどん底にある二人の間に、心の底で、共鳴しあうものが生まれ始めていた・・・。
   竹中直人が村木を演じている。ここ数年の竹中直人の役で映画テレビに出演している竹中直人に辟易していたが、この頃は役者だったんだな。本人が悪いと言うより、それを求める監督、プロデューサーがいけないんだろう。石井隆、シリーズ初めて監督したんだな。今までの不本意を取り戻すように、非常に拘って、丁寧に作っている。しかし、SEXを描いた映画が必ずしも色気のある映画になるわけではないという思いに陥る。何だか、絶望的故に深まる男女の性愛という、このシリーズのテーマで言うと、映像的にはシリーズ最高だが、名美役桂木麻也子、それなりにかわいいし不幸を引き寄せてしまう、さげまん感は十分だと思いつつ、映画的暗黒にはもうひとつ。「天使のはらわた」シリーズの名美としては、水原ゆう紀、鹿沼えり、泉じゅんと並ぶと、個人的には、田中登が監督のせいかもしれないが、鹿沼えりと地井武男のコンビの2作目が圧倒的にいい。
  夕方から、霞ヶ関にあるリクルートエージェントでMtg。担当者もアシスタントも美人で人当たりもいいし好感。って、ちょっと論点ずれているか(苦笑)。新宿に出て東急ハンズと伊勢丹で買い物をして、地元博華でビールと餃子。

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